DFBポカール準決勝が3日に行われ、レヴァークーゼンデュッセルドルフが対戦した。

 ブンデスリーガでは11連覇中の“絶対王者バイエルンを抑えて首位に君臨し、初のマイスターシャーレ獲得に向けて邁進しているレヴァークーゼン。1992-93シーズン以来の優勝を目指すDFBポカールでは、シュトゥットガルトらを撃破しベスト4に駒を進めている。対するデュッセルドルフは、ここまで2度のPK戦を制すなど、粘り強い戦いで準決勝へ進出。レヴァークーゼンに今シーズン初黒星を付け、決勝への切符を掴むことはできるだろうか。

 レヴァークーゼンを率いるシャビ・アロンソ監督は、グラニト・ジャカやアレハンドロ・グリマルド、フロリアン・ヴィルツら主力を順当に先発起用。対するデュッセルドルフは、急性虫垂炎の手術を行なった田中碧と内野貴史がメンバー外となり、アペルカンプ真大がベンチに入った。

 序盤から主導権を握ったレヴァークーゼンは7分に幸先良く先制に成功。敵陣左サイド深くでボールを収めたアミン・アドリからヴィルツ、グリマルドと繋ぎ、ジャカがボックス内右へ流す。待ち構えていたジェレミーフリンポンが右足で豪快にネットを揺らした。20分には巧みなパス交換で相手のハイプレスを突破し、中央を持ち上がったヴィルツが左へ展開。ボールを受けたアドリが左足のミドルシュートを突き刺し、リードを2点に広げる。

 ボール保持率を高めるレヴァークーゼンは35分、前線からハイプレスを敢行しボールを奪うと、ロベルト・アンドリッヒからアドリを経由し、ボックス内中央のヴィルツへパスが渡る。ヴィルツは巧みなフェイントで対峙したDFを交わし、左足でゴール右下隅に流し込んだ。前半はこのまま3-0で終了。レヴァークーゼンがスコア、内容ともに圧倒し、ハーフタイムを迎える。

 後半に入り54分、デュッセルドルフはマティアス・ツィンマーマン折り返しを受けたクリストス・ツォリスが至近距離まで持ち込み、右足でシュートを放つも、GKマチェイ・コバールがセーブ。対するレヴァークーゼンは57分、ジャカのクロスに合わせたパトリック・シックのヘディングシュートが、ツィンマーマンの腕に直撃。VARによる介入の結果、レヴァークーゼンにPKが与えられ、キッカーのヴィルツはゴール左下隅へ冷静に沈めた。

 大量リードを奪ったレヴァークーゼンは多くの選手を入れ替えながら時計の針を進めていく。66分には年明けから欠場が続いていたヴィクター・ボニフェイスがシックとの交代でピッチに立ち、久々の実戦復帰を果たした。試合はこのまま4-0で終了。勝利したレヴァークーゼンカイザースラウテルンの待つ決勝へ駒を進めた。決勝戦は現地時間5月25日ベルリンの『オリンピアシュタディオン』にて開催される。

【スコア】
レヴァークーゼン 4-0 デュッセルドルフ

【得点者】
1-0 7分 ジェレミーフリンポン(レヴァークーゼン
2-0 20分 アミン・アドリ(レヴァークーゼン
3-0 35分 フロリアン・ヴィルツ(レヴァークーゼン
4-0 60分 フロリアン・ヴィルツ(PK/レヴァークーゼン

レヴァークーゼンがDFBポカール決勝へ進出! [写真]=Getty Images