オランダの不動産・政治経済・金融等に関する情報を中心に取り扱う、オランダ発ローカルメディア『DutchNews.nl』より翻訳・編集してお伝えする。

オランダ、世界で18番目の経済大国へ

オランダのGDPは、これまでと比べて最小限の成長にもかかわらず、2023年に1兆ユーロ(約162兆7,000億円)の水準を超え、世界で18番目に大きな経済大国となった。

統計局CBSが発表した数字によると、経済は前年比740億ユーロ(約12兆403億9,994万円)増加し、1兆300億ユーロ(約167兆5,779億1,000万円)に達した。しかし、インフレ調整すると、わずか0.1%の増加に相当する。

オランダは2023年第4四半期に9ヵ月にわたる景気後退から脱却し、成長率は0.3%となった。経済企画庁(CPB)は2024年の成長率を1.1%、来年は1.6%と予想している。

オランダ経済の価値、過去30年間で「3倍」に

CBSによると、オランダ経済の価値は過去30年間で3倍に増加し、2002年には5兆ユーロ(約813兆5,000億円)の大台を超えた。この期間、名目ベースでGDPが縮小したのは、2009年の金融危機と2020年の新型コロナウイルスパンデミック時の2回だけだ。

世界的に見ると、オランダトルコのすぐ後ろ、サウジアラビアスイスを上回って18位にランクされている。米国が最大で、中国、ドイツがそれに続き、フランスイタリアもトップ10に入っている。

オランダの経済規模はスペインに次いでEU内で5番目に大きい。合計19ヵ国のGDPが1兆米ドル(約151兆5,970億円)を超えている。

アムステルダムのビジネス地区、ザイダス(『DutchNews.nl』より)