クープ・ドゥ・フランス準決勝が3日に行われ、パリ・サンジェルマンPSG)とレンヌが対戦した。

 今シーズンから指揮を執るルイス・エンリケ監督のもと、リーグ・アンで2位に「12」ポイント差をつけ、3連覇に向けて邁進中のPSG。通算15度目の優勝を目指すクープ・ドゥ・フランスでは、ここまでブレストやニースらを撃破し、ベスト4に駒を進めている。決勝進出をかけて戦うのはレンヌ。6回戦でマルセイユとのPK戦を制すなど、ここまで粘り強い戦いで勝ち進んでいる。

 序盤からボール保持率で上回るPSGが試合を優位に進める。ウスマン・デンベレイ・ガンインらが立て続けにチャンスを作ると、12分にはキリアン・エンバペが爆発的なスピードで相手DFラインの背後へ抜け出し、GKと1対1に。しかし、右足のシュートはGKスティーブマンダンダのスーパーセーブに阻まれ、得点とはならず。その後も攻勢を強めるも、最終局面でラストパスが合わないシーンが続く。

 35分には左から仕掛けたエンバペがボックス内で相手DFに倒され、PSGがPKを獲得。しかし、エンバペのゴール左下隅を狙ったキックは、GKマンダンダにセーブされる。決定機を逃したエンバペだったが、40分に再び決定機を創出。ファビアン・ルイスのロングフィードを収めてボックス内左へ侵入し、カットインから右足を振り抜く。相手DFに当たってコースが変わったボールがゴールに吸い込まれ、PSGが先制に成功した。

 後半開始早々の50分、1点ビハインドのレンヌは左からの折り返しを収めたアミーヌ・グイリがゴール正面から右足を振り抜くも、強烈なシュートは惜しくも枠の左へ。対するPSGは直後の52分にカウンターからチャンス。中央を持ち上がったヌーノ・メンデスが左へ展開し、エンバペカットインから右足でシュートを放ったが、GKマンダンダのセーブに阻まれ追加点とはならなかった。

 その後は一進一退の攻防が続いたものの、決定機の数で上回ったのはPSG。58分、ボックス手前中央でこぼれ球を拾ったエンバペが右足でゴールを狙うも、枠を捉えたシュートはGKマンダンダがセーブ。79分には左に開いたF・ルイスがグラウンダーのクロスを送り、途中出場のマルコ・アセンシオが合わせたが、再びGKマンダンダが鋭い反応を見せ、追加点を与えない。

 試合はこのまま1-0で終了。勝利したPSGが3シーズンぶりの優勝に王手をかけた。PSGは現地時間5月24日に『スタッド・ピエール・モーロワ』で行われる決勝戦でリヨンと対戦する。

【スコア】
パリ・サンジェルマン 1-0 レンヌ

【得点者】
1-0 40分 キリアン・エンバペパリ・サンジェルマン

フランス杯準決勝でレンヌを下したPSG [写真]=Getty Images