フリーアナウンサーの古舘伊知郎がMCを、フリーアナウンサーの平井理央がアシスタントを務める新番組「FOR JAPANー日本を経営せよー」が、ABEMA SPECIALチャンネルにて4月5日(金)夜9:30より放送開始されることが決定した。

【写真】古舘伊知郎と平井理が初タッグ組む新番組「FOR JAPANー日本を経営せよー」

古舘と平井は、今回が初めてのタッグとなり、ふたりに今後のビジョンを聞いたところ、2024年12月に70歳の節目を迎える古舘は「まったくないです。70歳で古希を迎えるとか、そういうことを考えるのはどうなんだろうと思っています。『もう歳だから』『節目だから』と思うのはぜんぜんおもしろくない。生きていられる限りは、何歳になっても通過点です」と、幅広い場で活躍を続けている平井は「実は昨年から新しい挑戦を始めていまして。これはまだ発表ができないんですけども、世の中の幸せに貢献できるようなことをしていきたいと思っています」と語っている。

また、昨今の地上波放送について古舘から「とにかく、“コンプラ尽くし”なのが問題なのではないかと思います。もちろん人を傷つけてはいけないし、法令を遵守しなくてはならないけれど、自主規制コンプラ尽くしが目にあまる。その姿勢で、本当にワイドショーや情報番組が作れるのかという思いはありますね」といった発言が飛び出す。

新番組「FOR JAPAN」では、「日本を経営せよ」という副題のもと、結果を出している実力派経営者たちが日本の「運営・経営」について熱い議論をくり広げていく。

2023年にBS11で放送され、大幅にパワーアップしてABEMAに移籍する「FOR JAPAN」は、30年以上にわたり経済が成長していない日本の課題に一石を投じるプロジェクトとして、毎週金曜に放送される。

古舘伊知郎コメント

先月一回目の「FOR JAPAN」収録があったのですが、とてもおもしろい番組だなと思いました。具体的に言いますと、ご出演される経営者の方々は非常にやる気があるし、僕みたいに歳上の人間にも、若手の方がさらりとタメになるようなお話をしてくれるんです。そういうところがすごく刺激になりました。あとは、平井さんの仕切りが上手ですね。僕を泳がせておいて、ピシャッと切る。とても良いですね。

僕、意気込みはあまりなくて。あまり意気込んでもしょうがないと思うんですよね。だから、ちゃんと毎回、準備をして、ご出演される経営者の人となりやプロフィールを自分なりに理解し、淡々と臨んでいくのが良いのかなと思います。

働き方改革の流れで、今は「2024年問題」がありますよね。今、起きていることに対して、我々も「消費者は神様だ」という考えにどっぷりつかっていないで、“頼んだものが当日すぐに時間指定でやってくる”なんていう、夢のようなことはいったんもとに戻らなくてはいけない。また、本日の収録で自分の価値観が大きくゆるがされたのは、日本人は同調圧力に弱いとか、反対の意見を言って水をさすようなことができないとか、グローバルスタンダードな世の中においては悪いイメージで日本人の精神性が語られますよね。でも、そんな日本人の控えめさが、一周回って世界の潮流になりうるそうで、日本の良さを再確認するような研究が海外でも始まっているそうなんです。今は日本に対してネガティブな情報が飛び交っているけど、それをひっくり返せば、逆に今後は強いのかなと。デフレからインフレになっていく流れのなかで、値上げなどでつらいことはありますが、もし賃上げが多少、追いつくようなことがあれば、目下の状況でも、日本人の良さが発揮できるのではないか。そういったお話を、「FOR JAPAN」では小むずかしくなく解説してもらえるんです。地上波の番組が似たり寄ったりしてしまっているなかで、インターネットテレビだからこそできることもあるなと思います。こうした討論番組がインターネットテレビで復活することも、“古きを訪ねて新しきを知る”ですよね。

2024年12月に70歳で古希を迎えるとか、そういうことを考えるのはどうなんだろうと思っています。「もう歳だから」「節目だから」と思うのは、ぜんぜんおもしろくない。生きていられる限りは、何歳になっても通過点。だからあまり豪華なお祝いをされたりすると、僕、死んじゃうかもしれないです(笑)。実年齢や平均寿命という神話は、あまり意識していないですね。「お前はいくつだ」と聞かれたら、僕は「38億歳」と答えるようにしていますよ。地球という星で原始となる生命体が生まれたのは38億年前と言われているのでね。その単細胞からずっとつながっている集合体として、僕はここにいるのですから……。すみません、この話は全部カットしていただいてかまいません(笑)。

■平井理央コメント

伝説のアナウンサーである古舘さんのアシスタントをやらせていただくというのを聞いた時は、緊張がありました。うまく古舘さんをアシストできるのかと……。でも、私の父方の叔父が古舘さんと小学校の同級生で、すごく仲良しだったそうで。その話を叔父から聞いた時は正直、まゆつばだと思っていたのですが、今回、古舘さんから叔父の話を聞くことができて、非常になごませていただきました。だから、とてもリラックスして収録に臨むことができたと思います。古舘さんは本当にやさしい方で、きびしいイメージを持たれる方も多いかもしれませんが、場の空気を円滑にされることをすごく心がけていらっしゃって。本番まで10秒前という時に、10秒で終わる小話をしてくださったり(笑)。カメラが回っていないところでも、そういう気づかいをしてくださり、本当にすごい方だと思いました。

大きな決断……私が離婚したということですよね(笑)。でも本当に、自分をアップデートしたり、学びたいという気持ちが強いタイミングに、ちょうど「FOR JAPAN」のお話をいただいて。今、最前線で経営をされているみなさんの、経営脳をのぞけるという機会を、番組をとおしていただけるというのは、本当に光栄だなと思っております。

今、全体として悲観的なムードがあって、日本はこのままじゃダメなんじゃないかとか、30年停滞しているとか、みんながネガティブになりすぎていて、ちょっと思考が停止してしまっている部分があるんじゃないかなと思います。この番組で経営者の方々の考えを聞いて、私自身、ものすごく学びを深めているところです。今日も収録で、日本のエンゲージメント指数が145か国中145位だという数値があって。ですが、これも「最下位だけど、逆転の発想をすれば一位だよね」とか、数値に悲観するだけではなく、これが強みにもなるのではと考えていくのが経営脳なんだなという発見がありました。そういった考え方がもっと広まっていけば、世のムーブも変わっていくと思います。

実は昨年から新しい挑戦を始めていまして。これはまだ発表ができないんですけども、世の中の幸せに貢献できるようなことをしていきたいと思っています。そういった点でも、今回のように、番組をとおして経営者の方々のお話を聞けるのは、すごくプラスになっているので、番組をとおして自分自身も成長していきたいと思っています。

放送開始が決定した新番組「FOR JAPANー日本を経営せよー」/(C)AbemaTV,Inc. ※提供写真