ウエルシアは4月3日、同社PB「からだWelcia・くらしWelcia」の新商品発表会を、東京都千代田区にて開催した。

今回は冷食カテゴリから「黒豚をちゃんと感じる幸せの肉餃子」「あの店主がつくったメニューにはない炒飯」の2品を発売する。同PBにおける冷凍食品のコンセプトは「ウエルシアの冷凍食品は、人にあたたかい」。ユーザーへのアンケート結果などをもとに、冷凍食品のなかで要望が多かった冷凍餃子、「ラーメン屋 トイ・ボックス」とのコラボ商品となる炒飯を投入する。

同会では、ウエルシア薬局代表取締役副社長兼商品物流担当の桐澤英明氏と同商品本部商品企画部部長の岡本貴氏が登壇し、新商品の概要や質疑応答などを行った。

(左から)岡本氏、桐澤氏
(左から)岡本氏、桐澤氏

「黒豚をちゃんと感じる幸せの肉餃子」は、同社が23年3月に実施した「ドラッグストアにあったらうれしい商品」というアンケート調査の中で、多く挙がっていた冷凍餃子のうち、最も購入されている「肉餃子」に着目し6月頃より開発に着手した。

また同アンケートに寄せられた要望をもとに、同社では▽肉の具材感▽肉と野菜のバランス▽一個でも食べ応えがある▽より食感を楽しめる薄皮――などの点で「味」へのこだわりを追求。食事のメインとして、あるいはあと1品ほしい時に食卓に加えられる冷凍餃子として提案する。

同商品には、原材料として鹿児島県産の黒豚を使用しているほか、青森県産のにんにく高知県産のにら、国産のキャベツとたまねぎを使用。そのほかアクセントとしてあごだしを加えることで、餃子のジューシー感を向上した。岡本氏によると「開発過程で決め手が足りず苦心していたが、あごだしを加えることで味に変化が生まれた」という。

「あの店主がつくったメニューにはない炒飯」は『ミシュランガイド東京』のビブグルマン認定店である「トイ・ボックス」監修のもと開発した商品だ。

「からだWelcia」初のコラボ商品となる同商品は、同店の提供する炒飯の最大の特長である鶏油や、たまり醤油とこがし醤油粉末を使用することで香ばしい香りの漂う本格的な味わいの炒飯に仕上げた。

同店店主からも「『トイ・ボックス監修』という形で販売しても恥ずかしくない」とお墨付きをもらっており、幻のメニューを自宅で楽しめる味わいになっているという。

このほど冷凍食品の開発に乗り出した経緯について問われると「アンケートの結果を受けて、冷凍惣菜のニーズが多いことがわかり、商品の開発に乗り出した。今回発売する餃子と炒飯はいずれも『味』にこだわっており、同カテゴリの競合が多い中で勝負できる自信がある」と語った。

冷凍食品の今後の展開について、岡本氏は「今後は冷食カテゴリの商品をさらに拡充していきたい。具体的には、今年度中に冷凍4品の商品展開を予定している」と話した。また、同社が掲げる「調剤併設」「介護」といったビジネスモデルへ関連づけた冷凍食品の展開については「今後チャレンジしていきたいと考えている」と意欲を示した。

【商品概要】
▽「黒豚をちゃんと感じる幸せの肉餃子」容量:12個、商品価格:税込429円、賞味期限:180日、発売予定日:4月18日予定
▽「あの店主がつくったメニューにはない炒飯」容量:300g、商品価格:321円、発売予定日:5月21日予定

〈冷食日報2024年4月4日付〉

ウエルシアPB「からだWelcia・くらしWelcia」新商品発表会