バーガーキングをテイクアウトして食卓に上げても、栄養面の心配、そして罪悪感をもクリアする「ワッパーJr.お味噌汁セット定食」を紹介します。野菜のお味噌汁で、免疫力UP+暑い夏を元気に乗り切りましょう。

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●まずは、お店で「クラウン」を入手



 バーガーキングを正しく食べる作法として、まずは「王冠」をかぶってハンバーガーをむさぼることが重要です。店頭で「クラウンください!」といえば入手できます。家族皆で王冠をかぶって食卓につきましょう。ちなみにバーガーキング広報さんに確認したところ、「クラウンは店舗の状況により、お渡しできない場合がございます」とのことでした。

 バーガーキングといえば、ボリュームたっぷりの大きなハンバーガーをイメージする人も多いのではないでしょうか。商品名に使われている「ワッパー」とは「とてつもなく大きいもの」という意味。確かに、今回食べたワッパーJr.は小さめサイズとはいえ、サイドメニューも合わせれば十分お腹いっぱいになります。

 具材はビーフパティ、トマト、オニオンピクルスレタス。味つけはマヨネーズケチャップと言った正に王道スタイル!鉄板ではなく直火で焼かれるビーフ100%のパティは、牛肉のガツンとした食べ応えがありつつ、余分な脂が落ちていてヘルシー

 さらにバーガーキングでは注文の際に「オールヘビー」と伝えると、無料で野菜とソースを1.5倍増量してくれるという、うれしいサービスもあります。そして、あまり知られていませんがワッパーなどの大きめハンバーガーを子どもでも食べやすくしたいとき、「ハーフカット」とオーダーすると半分にカットしてくれます。なお、メニューやキャンペーン内容によっては対応していないものもありますので、お店に確認してください。

 今回は、このハンバーガーとポテトに合わせ、スッキリとした「夏味噌汁」のレシピを2種類紹介します。


●トマトの酸味とズッキーニのザクザク感が夏っぽい! 洋風トマト味噌汁



材料2人前(所要時間5分)

にんにくみじん切り少々

ダイスカットトマト缶:100cc

・水:300cc

・鶏ガラスープ(粉末):小さじ1

みりん:小さじ2

・味噌:大さじ1.5

・ズッキーニ:適量(薄切り、または0.8cm)

ステップ1

 少々の油で、にんにくを炒めます。油は、サラダ油でもオリーブオイルでも大丈夫です。ごく少量で構いません。にんにくは、きちんと炒めないと仕上がったときに生っぽい臭みが残ってしまいます。均等に火が入るよう、なるべく大きさを整えてカットし、焦げないように注意しながら炒めてください。

ステップ2

 トマト缶、水、鶏ガラスープの粉末、みりんを加え煮立たせます。みりんはトマトの酸味をやわらげ、味全体にまとまりを与えるために入れています。トマトのキリッとした酸味を楽しみたい人は、入れなくてもOK。さらにトマトの酸味を抑えたい場合は、先にトマトだけを煮詰めて酸味を飛ばし、その後に水などの他の材料を加えましょう。

ステップ3

 煮立ったら火を止め、味噌を漉し入れます。

ステップ4

 器に盛り、ズッキーニを浮かべれば完成です。


●滋味深くてあっという間! 大根おろしのふわふわ味噌汁



材料2人前(所要時間3分)

・水:400cc

・ほんだし:小さじ2

・味噌:大さじ1

大根おろし(汁も使う):輪切り3cm分

・三つ葉:適量

ステップ1

 鍋に水、ほんだし、大根の汁のみを加え煮立たせます。

ステップ2

 沸いたら火を止め味噌を漉し入れます。

ステップ3

 器に盛り、1~2cmにカットした三つ葉と大根おろしを入れ完成です。大根は葉に近い上のほうが甘く、根のほうに向かうに連れて、辛味が増していきます。辛味が強い大根を使う場合は「ステップ1」の過程で大根おろしを全て加えて加熱し、辛味を飛ばしましょう。


●【コラム】フライドポテトin味噌汁



 大阪の十三駅の駅蕎麦屋さん「若菜」の人気商品に「ポテト蕎麦」というメニューがあります。揚げ立てのフライドポテトを温かいお蕎麦にたっぷり乗せて、つゆに浸しながら食べる変わり種ですが、その大胆な組み合わせと意外なおいしさがネット上でも話題になりました。というわけで、味噌汁にもフライドポテトを入れてみましょう。

 ポテトの油分と塩分が汁に移って、まろやかでパンチの効いた味になります。汁を含んでフニャっとしたポテトもオツですよ。ポテト味噌汁に入れるときは塩辛くなりすぎないよう、お湯や水の量を調整してくださいね。

 今回のレシピは、どちらも冷してもおいしく召し上がれます。気温が高い日などは、冷たい味噌汁をぜひ食卓に取り入れてみてください。味噌汁を作ったら粗熱を取り、冷蔵庫に冷やしておけば、その後すぐに食卓に出せます。

 大人はトマト味噌汁タバスコ大根おろし味噌汁に柚子胡椒を入れるといった味変も良し。野菜は、ズッキーニ以外にも水なすやきゅうりを入れたり、または複数組み合わせて具だくさんにしてもおいしいですよ。いずれも、栄養素としてカリウムを含みます。カリウムは汗とともに体外に排出され、不足すると脱水症、熱中症の原因となりますので、気温が高い日などは積極的に摂取することを心がけましょう。(齋藤晶)

※本記事は2020年「VALED PRESS」に掲載された記事を加筆・修正したものです。

■Profile

齋藤晶(さいとうあき)

大学で日本文学を専攻した後、厨房の世界に。5年間の日本料理のキャリアを経てイタリアンに転向。麻布十番のリストランテでスーシェフを務める。実践で得た経験と文学部のスキルで家庭でもできる新しいレシピを伝える。1987年生まれ。宮城県石巻市出身。

ワッパーJr.お味噌汁セット定食