九州北部 3月としては記録的大雨 西・東日本で桜開花が続々 天気と気温のまとめ(3月24日~3月30日)

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■今期間(3月24日3月30日)の天候のまとめ
平均気温は、暖かい空気が流れ込みやすく、全国的に平年を上回った。九州や中・四国は平年より3℃以上高くなった地域があり、高知や長崎で3.1℃高く、さらに宮崎では4℃以上も高かった。西・東日本では桜開花の便りが続々と発表され、福岡は27日、東京は29日、大阪は30日に開花した。降水量は、北海道太平洋側や東北南部から九州にかけて、広い範囲で平年を上回った。低気圧や前線の影響を受けた日が多かった。3月として記録的な大雨となった九州北部は長崎で平年の9倍となる雨量となった。日照時間は、東北南部から九州にかけて平年を下回る所が多かった。東京都心や名古屋など平年の6~7割程度の日照時間となった。一方、北海道は平年を上回った所が多く、札幌は平年の1.5倍ほどあった。

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■気圧配置の特徴
24日、前線が華中~西日本を通り、東海道沖へのびた。25日、前線が華中~九州を通り、日本の東海上にかけて停滞。前線上に低気圧が発生し、東シナ海を東へ進んだ。前線上の別の低気圧が関東の東海上を東へ進んだ。26日、前線を伴った低気圧が発達しながら九州を通過し、本州の太平洋側の海上を東進した。27日、前線を伴った低気圧は日本のはるか東海上へ遠ざかった。日本付近は大きな移動性の高気圧に覆われて、広い範囲で天気が回復した。28日、高気圧は足早に中心を日本の東海上へ移した。大陸から前線がのびてきて、九州に達した。黄海には新たに低気圧が発生し、朝鮮半島へ進んだ。29日、前線が本州の太平洋側を通過した。低気圧が日本海を北東進した。29日午後は天気が急速に回復した。30日、低気圧がサハリン付近を北上。前線が先島諸島近海~日本の南にのびた

■降水
24日、前線に向かって下層暖湿気が流れ込み、暖湿気が合流した九州付近で対流雲が発達、長崎県雲仙岳で1時間降水量61.5mmの非常に激しい雨を観測するなど、九州北部は3月として記録的な大雨となった。九州は1時間降水量は22地点、日降水量は43地点で3月の観測史上1位。25日、東~西日本にかけて広く雨。前線に向かい暖湿気が流れ込み前線近傍で雨雲が発達。局地的に雷雨となった。26日、東日本や東北を中心に雨や雪が降った。東北南部や内陸部では雪が中心で、一時大雪注意報の発表された所があった。日降水量は、伊豆諸島の大島で105.5mm、和歌山県新宮市100.5mmなど観測した。27日、未明までは北陸や長野を中心に雨や雪の降った所があった。28日、九州を中心に雨が強まり、長崎県五島市の福江で28.5mmなど観測した。29日、ふたたび春の嵐となり、静岡県を中心に大雨。天城山で24時間降水量の日最大値が338mmを観測し、3月としては1位の大雨。

■気温
24日、東京の最高気温は15.2℃(前日比約+6℃)を観測。前日に雪の積もった前橋では17.2℃で前日比は約+9℃だった。25日、沖縄県竹富町波照間は28.8℃を観測。今年の全国で最も高い気温となった。26日、東京は朝から気温がほとんど横ばいで、最高気温は未明に観測した12.3℃だった。九州は西風が山越えとなってフェーン現象が発生した。宮崎は22.5℃と、前日より3.8℃高かった。27日、西日本や東海、関東では15℃を上回り、最高気温は東京都心や大阪市で16.4℃を観測。九州の一部では20℃を上回り、熊本県あさぎり町・上で20.7℃を観測。28日、東~西日本にかけて雲が広がり日差しが乏しく気温が上がらなかった。29日、最高気温は宮崎県宮崎市赤江で26.5℃を観測。宮崎市では25.9℃、高知市では25.7℃まで上がった。三重県尾鷲市で26.1℃、和歌山県新宮市で25.0℃を観測し、それぞれ東海地方近畿地方で今年初の夏日となった。

九州北部 3月としては記録的大雨 西・東日本で桜開花が続々 天気と気温のまとめ(3月24日~3月30日)