円谷プロダクションは、新テレビシリーズ『ウルトラマンアーク』をテレビ東京系6局ネットで7月6日午前9時から放送することを発表した。本作から展開地域・対応言語を拡大し、海外でも6つの国と地域で同時期放送・配信を予定している。

【写真】新テレビシリーズ『ウルトラマンアーク』の主人公は飛世ユウマ 演じるのは戸塚有輝に決定

 新テレビシリーズ『ウルトラマンアーク』は、子どもたちの「夢見る力」をかき立て、希望に満ちた明るい未来へのかけ橋となる作品を目指し、『ウルトラマン』の世界観を通して世に送り出す、明るくハートフルにして勇壮なヒーロー像を描く連続特撮ドラマ。はるか彼方の銀河系から地球へ降り立った光の使者が、豊かな「想像の力」を持つ主人公「ユウマ」と一体化を果たし、新ウルトラヒーロー「ウルトラマンアーク」の巨大な姿となり、迫り来る危機から人と地球の未来を守る物語となる。

 「ユウマ」は、光の使者の力を宿した「アークキューブ」という六面体を、神秘の変身アイテム「アークアライザー」にはめ込むことで、その力を解放して一体化を遂げ、新ヒーロー「ウルトラマンアーク」へと変身する。

 新人俳優の戸塚有輝(24)が、主人公「飛世(ひぜ)ユウマ」を演じる。「ユウマ」は、怪獣災害を未然に防ぐための科学調査を行う怪獣防災科学調査所、通称「SKIP(スキップ)」に入所したばかりの新米調査員。優しくまっすぐな性格で町の人たちにも愛される元気いっぱいの青年で、父親から授かった「走れ! ユウマ!」という座右の銘と心を一つに、本作主演をまっしぐらに走り抜ける。

 メイン監督は、『ウルトラマンX』以降、ニュージェネレーションウルトラマンシリーズに長く監督として参加してきた辻本貴則(※辻は一点しんにょう)氏。ほとばしるミニチュア愛、あふれる怪獣愛から、どこかクラシカルな温かみを感じる作風でシリーズコアファンからも定評のある辻本氏が、初めて本作でメイン監督を務める。

 1966年の『ウルトラQ』から始まった日本国内でのウルトラマンテレビシリーズは、前作『ウルトラマンブレーザー』までで27作品、海外向けに制作された後に日本国内でテレビ放送された2作品も加えると、本作『ウルトラマンアーク』が記念すべき30作目となる。

 ニュージェネレーションウルトラマンの祖である『ウルトラマンゼロ』も15周年を迎え、節目の年となる2024年夏に幕を開ける新番組『ウルトラマンアーク』に注目だ。

■『ウルトラマンアーク』あらすじ

とある町、星元市。市内の獅子尾山には、異彩を放つ巨大な物体がそびえ立っている。「モノホーン」と名付けられたそれは、実は、16年前の事件当時から突き刺さったままの「怪獣の角」だった。世界各地で怪獣が同時に出現した「K-DAY」と呼ばれるその事件以降、怪獣災害が日常化し、日本では地球防衛隊が武力で怪獣への対処を行う一方、怪獣防災科学調査所・通称「SKIP(スキップ/Scientific Kaiju Investigation and Prevention center)」は、怪獣災害の発生・甚大化を防ぐため、地域に密着して科学調査や避難誘導を行っている。この「SKIP」が今も調査を続けている「モノホーン」は、「K-DAY」で出現した宇宙獣・モノゲロスの角。

獅子尾山で両親とキャンプ中にモノゲロスの襲来に出くわした当時7歳だった「ユウマ」は、奇跡的に無傷で生還したのを機に怪獣生物学研究の道に進む。つらい過去を持ちながら夢見る「想像の力」をなくさずに成長を遂げたユウマは新人調査員として「SKIP」への入所が決まり、星元市分所へと配属された。

だがそんな矢先、星元市に大規模な怪獣災害が発生。目の前にいる絶体絶命の人たちを「守りたい!」 その強くまっすぐな想いが心の底からわき出した瞬間、「ユウマ」の脳裏に幼いころに見た光の使者「ルティオン」が語りかける。

「私は君であり、君は私だ…想像力を解き放て!」。

手の中に現れた神秘の光がユウマの身体を包み込むと、解き放たれた想像の力が光と人とをひとつに結び合わせ、未来を守る光の巨人「ウルトラマンアーク」へと変身!大切な仲間とともに、ユウマが、そしてウルトラマンアークが、絶やさぬ夢を追いかけていま走り始める!

■新ヒーロー:ウルトラマンアーク
主人公・ユウマが、想像の力を解き放つことで、はるか彼方の銀河系からやって来た光の使者「ルティオン」と一体化して登場する光の巨人。その姿は、幼いころにユウマが描いた「さいきょうのヒーロー」のスケッチとそっくり。同じスケッチの「へんしんどうぐ」に似た変身アイテム「アークアライザー」に、力を宿した「アークキューブ」を装填することで神秘の光を解放して変身する。身長48メートル、体重3万2000トン。必殺技は、両手をクロスして放つ「アークファイナライズ」。

■主人公:飛世 ユウマ(ひぜ・ゆうま
ウルトラマンアークに変身する本作の主人公。23歳。怪獣防災科学調査所・通称「SKIP」星元市分所の入所3ヶ月目の新米調査員。優しくまっすぐで、人のためと思えば周りがヒヤヒヤするほど後先を考えずに行動に出る性格。幼少期のモノゲロスによる怪獣災害のつらい体験がきっかけで怪獣生物学を志し、同じ苦しみを持つ人々のために役立ちたいと「SKIP」に入所。豊富な怪獣知識と専用の怪獣探知機を駆使して調査を行う。「走れ! ユウマ!」が座右の銘。

■キャスト・制作陣コメント

【戸塚有輝コメント】
皆さん、初めまして!飛世ユウマを演じます、戸塚有輝です。幼少期、怪獣やウルトラマンのフィギュアで遊んでいたころの私にとって、地球とか宇宙は頭の中のイメージにだけ存在していました。そして、そのイメージが全てでした。今再びそのイメージの世界に入れることは純粋にうれしく、毎日が刺激的で、本当に夢のようです。飛世ユウマも夢のような世界の中で想像の力を武器に戦い、さまざまな出会いを経て成長してゆきます。その過程を見届けていただけたら幸いです。『ウルトラマンアーク』と出会う世界中のすべての人の想いに、期待に、応えられればと強く思います。私自身はまだまだ未熟な人間ですが、アークと共に力強く走り抜けます!

【辻本貴則監督コメント】
私が初めてウルトラマンシリーズに参加してから今期で8作目。ついに、いよいよ、いやまさかの!?メイン監督という大役を拝命いたしました。思えば私は「怪獣好き」「ミニチュア好き」を公言しておりましたが、実はコレ、世を忍ぶ仮の姿であり、本当はただの「ウルトラヒーロー大好きっ子(満52歳)」なのであります。本作のテーマは「想像するチカラ」。相手を思いやる想像力、夢を思い描く想像力、ヒーローになりたいと願う想像力…。この作品で「想像するチカラ」が持っているパワーや素晴らしさをぜひ感じ取っていただきたい。そして私からあふれ出る「ウルトラヒーロー大好きシウム光線」も存分に浴びていただきたい、そんな思いでシュワッチ!!

【シリーズ構成・メイン脚本:継田淳氏コメント】
本シリーズに初めて参加したのは『ウルトラマンZ』第18話、辻本監督のお声がけがきっかけでした。このたびはシリーズ構成・メイン脚本という役目を賜り、大きな喜びと同時に身が引き締まる緊張を感じています。私も御多分にもれずウルトラと聞けばテレビにかじりつき、無数の怪獣人形に囲まれて子ども時代を送ったひとりです。あれから数十年、月日が流れても変わらぬ想いとは何か、自問自答しながら筆を進めました。ついに『ウルトラマンアーク』が走り出すいま、その姿を皆さんと共に刮目して見守りたいと思います。

新テレビシリーズ『ウルトラマンアーク』ティザービジュアル (C)円谷プロ (C)ウルトラマンアーク製作委員会・テレビ東京