勝者はどのメーカーになるか?

バックには名だたる大企業がズラリ

NASAアメリカ航空宇宙局)は2024年4月3日、国際的な月探査プロジェクト、通称「アルテミス計画」で使う有人月面探査車(Lunar Terrain Vehicle:LTV)について、複数のアメリカ企業と開発契約を結んだと発表しました。

契約締結に至ったのは、インテュイティブ・マシーンズ、ルナ・アウトポスト、ベンチュリー・アストロラボの3社で、これら企業は、今後12か月以内に実現の可能性を示し、NASAの要求を満たすことができれば、その後、LTVのデモンストレーション車を開発することになります。

なお、インテュイティブ・マシーンズには、航空機メーカーのボーイングやノースロップ・グラマン、タイヤメーカーのミシュランなどが、ルナ・アウトポストには航空機メーカーのロッキード・マーチンや自動車メーカーのゼネラル・モーターズ、タイヤメーカーのグッドイヤー、宇宙技術企業のMDAスペースなどが、それぞれ参画しています。

一方、ベンチュリ―・アストロラボは、アクシオム・スペース、オデッセイ・スペース・リサーチなどが支援しています

NASAは、「アルテミスV(5)」で月面地形探査機を打ち上げる予定を立てており、このロケット2030年3月までに打ち上げられる予定です。

ルナ・アウトポストが開発を進める月面探査車のイメージCG(画像:ロッキード・マーチン)。