モチロンプロデュース『ボクの穴、彼の穴。W』が、2024年9月中旬から10月中旬にかけて東京・スパイラルホール、大阪・近鉄アート館で上演されることが決定した。

本作は、松尾スズキが初めて翻訳したフランスの童話作家デビッド・カリ著、セルジュ・ブロック絵『ボクの穴、彼の穴。』(千倉書房)の絵本が原作の二人芝居。戦場に残された敵対するふたりの兵士は、それぞれの穴の中で孤独に苛まれ、星空に癒され、幾度も限界を迎えながらもやがて相手を知ることで、ある決意をする。物語の舞台は戦場だが、ユーモアと人間の根源的な優しさが満ちあふれた作品となっている。

これまでPARCOプロデュースという形で2016年と2020年に上演されたが、今回は「井之脇海・上川周作ペア」「窪塚愛流・篠原悠伸ペア」の2チームで上演。翻案・脚本・演出は、初演・再演に引き続きノゾエ征爾が務める。

■翻案・脚本・演出:ノゾエ征爾 コメント
全く新鮮な気持ちでワクワクしています。いや、ゾクゾクかもしれません。ここ数年でまた社会の風景も随分と変わりましたし、なによりも、それぞれが滲み出るこの瑞々しい俳優さんたちとこの作品にのぞめること。今あるこの期待感をそのまま作品に昇華できたら、きっと皆さんに観て良かった!というものになるであろうと、それを是非観に、「知り」に来ていただけたら、最高に嬉しいのであります

■井之脇海 コメント
9歳で俳優を始めて、今年で20年を迎える節目に、初めて“二人芝居”に挑戦できることを、とても嬉しく思います。今まで培ってきたものを全て絞りだし、ノゾエさんの演出と相手役の上川さんと一緒に、新しい発見と出会いながら、全身全霊でぶつかっていきたいです。原作の絵本と戯曲を読んで、登場人物が、得体の知れない存在に疑心暗鬼になっていく様は、現在の社会に通じるものがあると感じました。戦場が舞台の話ですが、決して遠い話ではなく、舞台上と客席が地続きになりながら、受け取っていただける作品になる予感がしています。穴から出るとき、どんな景色が見えるのか。今からワクワクしています。

■上川周作 コメント
僕にとって人生初の二人芝居です! 出演が決まった瞬間は未知なる体験へのプレッシャーも感じましたが、同時に舞台に立った時の事を妄想してワクワクしている自分がいました。ノゾエさんの演出作品に出演することができてとても嬉しいです。
井之脇さんと力を合わせて最後まで演じ切りたいと思います。
そして今回はダブルキャストでお送りします! 篠原さん&窪塚さんチームも是非ご覧ください! よろしくお願いします!!

■窪塚愛流 コメント
舞台のお話を初めて耳にした時は、正直まだ自分のレベルでは出来ない。と心の底から思ってしまいました。舞台は映画やドラマと違ってレンズを通さずお客さんの目の前で生の芝居をする。ミスは絶対に許されないのは勿論、いつも以上に緊迫感に包まれた空気の中で相手役の篠原さんと向き合う事が、本当に怖かったからです。なので、今まで何度か舞台を観に行ったことはありますが、僕がその場に立ちたいとはあまり思いませんでした。ですが、自分はもう20歳でオトナ。挑戦せずに出来ない理由を探している俳優なんて、情けないしかっこ悪い。僕はそう思い、気合いを込めて決心しました。今までの弱音を全て捨て、改めて台本に目を通した時になんだか不思議とワクワクしたんです。 舞台に至るまでの稽古や相手役の篠原さんと僕のセッションがノゾエさんの指導でどう作品に落とし込まれるか、その輝いた気持ちを大切にして、せっかく役を頂いたからこそ、一生懸命に全力で悔いのない最高の人生初舞台にしたいです。

■篠原悠伸 コメント
二人芝居ってとっても怖いですね。
窪塚くん、舞台上には僕らしかいないんですかね? 何かあったときは助けてください。逆に何かあったら助けます。の気持ちです。ノゾエさん、ふたつのチームの演出、大変だと思いますがよろしくお願いします。
もう一つの上川くん、井之脇くんチームの「ボク穴」も楽しみです。
皆様、あわよくば両チームともご覧頂いて、その違いを楽しんで貰えたら幸いです。
ぜひ観にきてください!

<公演情報>
モチロンプロデュース『ボクの穴、彼の穴。W』

翻案・脚本・演出:ノゾエ征爾
訳:松尾スズキ
原作:デビッド・カリ/セルジュ・ブロック

出演:井之脇海×上川周作/窪塚愛流×篠原悠伸

日程:2024年9月中旬〜10月中旬
会場:東京・スパイラルホール、大阪・近鉄アート館

公式サイト:
https://otonakeikaku.net/stage/5055/

モチロンプロデュース『ボクの穴、彼の穴。W』キャスト