国際サッカー連盟FIFA)は3日、パリオリンピック2024のサッカー競技を担当する審判員を発表。日本からは山下良美主審、手代木直美副審、坊薗真琴副審の3名が選出された。

 7月に開幕を迎えるパリ・オリンピック2024。サッカー競技については、24カ国が参戦する男子は7月24日から8月9日、12カ国が参戦する女子は7月26日から8月10日にかけて試合が行われ、決勝戦はともにパリ・サンジェルマンPSG)の本拠地『パルク・デ・プランス』にて開催される。男子のU-23日本代表は、本大会の出場権をかけたAFC U-23アジアカップ カタール2024に今月から参加。女子代表(なでしこジャパン)は既に本大会出場を決めている。

 開幕を約3カ月後に控え、FIFAは同大会を担当する主審21名、副審42名、VAR担当20名、サポートレフェリー6名を発表。日本からは男性審判員の選出はなかったものの、女性審判員として山下主審、手代木副審、坊薗副審の3名が、45カ国89名のリストに名前を連ねた。

 山下主審はこれまでAFC女子アジアカップヨルダン2018FIFA女子ワールドカップフランス2019、東京オリンピック2020で笛を吹いたほか、FIFAワールドカップカタール2022の審判員にも選出され、男子ワールドカップ史上初の女性審判員の1人に。昨年のFIFA女子ワールドカップオーストラリアニュージーランド2023では決勝戦の審判団に名を連ね、今年のAFCアジアカップカタール2023でオーストラリアvsインドの試合を裁き、同大会史上初の女性主審となった。

 手代木副審と坊薗副審も、AFC女子アジアカップヨルダン2018FIFA女子ワールドカップフランス2019、東京オリンピック2020FIFA女子ワールドカップオーストラリアニュージーランド2023などを担当。山下主審とのセットで数多くの試合を裁いている。

 3名は日本サッカー協会JFA)を通じてそれぞれ次のようなコメントを発表した。

◼︎山下良美主審
パリオリンピックに参加することができ、大変光栄に思います。日頃の感謝の想いをフィールド場で表現できるよう、大会に向け全力を尽くします」

◼︎手代木直美副審
パリオリンピックに審判員として参加させていただけることをとても光栄に思います。日頃、私を支えてくださる皆様への感謝の想いを胸に、選手のため、大会成功のため、しっかりと準備をして挑みたいと思います」

◼︎坊薗真琴副審
「のたびの選出、大変光栄です。すべての方々への感謝を胸に、大会の成功のため、全力を尽くします」 

国際舞台での経験が豊富な山下良美主審 [写真]=Getty Images