言っていることは正論でも、その言い方を誤れば、逆に物議を醸してしまうことがある――。それを痛感したのが、「踊る!さんま御殿!!」(日本テレビ系)での、フリーアナ・竹内由恵の発言だった。

 4月2日放送の番組テーマは「友達すぐ作れる人VS作れない人」。「作れる人」側のなにわ男子・藤原丈一郎が、親交を深める際に「鍋」を提案しても却下されてしまうとの悩みを打ち明けた。すると「作れない人」側の竹内が、

「直箸で間違えてやっちゃう人とかいるじゃないですか」

 鍋から取り分ける際に取り箸ではなく、自身が使っている箸で直接取る人間がいることを指摘したのだ。MCの明石家さんまとの、その後のやり取りはこうだ。

「鍋で友達同士でつっつくの、アカンの?」

「それって、ツバを交換し合ってるのと同じことでしょ」

 直箸に対する嫌悪感を露わにしたのだが、「ツバの交換」という表現が、スタジオを騒然とさせることになる。

 確かに、皆でつつく鍋料理で直箸を嫌う人はいるだろう。家族や恋人以外とは無理、という意見もあり、特にコロナ禍以降において、竹内の発言は正論なのだろうが…。テレビ関係者も苦笑いだ。

「2020年に第一子、2023年には第二子を出産した竹内さんは、子育てと並行しながら仕事をしています。2022年5月に『さんま御殿』に出演した際には、授乳でさんまさんの楽屋を使わせてもらった時に子供がウンチをしてしまい、オムツを楽屋に捨てたと告白して、批判を浴びました。そうした過去があっただけに、直箸拒否には『自分のことは棚に上げて…』という声が出るのも仕方がないのでは」

 アナウンサーだけに、言葉の使い方には細心の注意を…ということか。

(石見剣)

アサ芸プラス