舞台『Change the World』が、2024年6月8日(土) から16日(日) にかけて東京・サンシャイン劇場で上演されることが決定した。

『Change the World』は、『HERO』『アンフェア』などのヒット作を次々と生みだした秦建日子による同名小説が原作。『サイレント・トーキョー』というタイトルで映画化もされ話題となった『And so this is Xmas』の続編で、3部作構成の2作目となる。物語は、とある大事件が起きた『And so this is Xmas』で描かれた世界から2年後の東京を舞台に、事件の大惨事を忘れたかのような日々を送る人々と、それに怒りをもおぼえる当時の担当刑事たちが、新たな事件に巻き込まれる様を描く。

舞台版では、主人公のベテラン刑事・世田志乃夫役を松岡充が演じるほか、ふぉ~ゆ~の辰巳雄大、剛力彩芽、日向野祥、福圓美里、田中尚輝、塚本凌生、渡辺みり愛かもめんたるの槙尾ユウスケ、大林素子、金子昇といった面々が出演者に名を連ねた。脚本は秦自らが書き下ろしたほか、演出は演劇プロデュースユニットMoratorium Pants(通称:モラパン)の主宰・橋本昭博が手がける。

また、松岡がボーカルを務めるロックバンド・SOPHIAの楽曲「あなたが毎日直面している 世界の憂鬱」が本公演のテーマソングに決定した。

■秦建日子 コメント
「いつ現実化してもおかしくない社会の危機」をテーマにした秦建日子のミステリ・シリーズ。
第1作は、東京のど真ん中で爆弾テロが起きるというストーリーが衝撃的だった『And so this is Xmas』。
こちらは『サイレント・トーキョー』というタイトルで、佐藤浩市西島秀俊、石田ゆり子ら豪華キャストで映画化されました。

そのシリーズ続編であり、より深刻な「社会に潜む危機」をテーマにした第2作が、この『Change the World』です。
AIの進化がテロと結びついた時に起きるであろう、人類が不可避の悲劇を描いたこの作品は、ChatGPTなどの登場が連日ニュースになる現在、もっともリアリティのある社会派ミステリと言えるでしょう。

すでに、第3作、『Across the Universe』も執筆に入り、シリーズ全体での多様な展開を目指す中、いち早くアスクさんの主催で舞台化が実現すること、心より嬉しく思っております。

この作品が素晴らしいキャストと出会い、極上のミステリー・ステージとなることを心より願っております。

松岡充 コメント
SOPHIA結成30周年アニバーサリーイヤーの真っ只中でのオファーとなったので、最初は今作を含め他の舞台作品には参加しない方針でいました。ただ、原作があるということを聞いて拝読し、今僕たちが音楽でメッセージしたいこととすごくテーマが似ているなと思いました。その後、プロデューサーや秦先生、演出家の橋本さんともお会いしていろんな話をしていくうちに、SOPHIAの30周年であり松岡充の舞台俳優としての20年目に相応しい作品になるんじゃないかと、出演を快諾させていただきました

<人間が人間らしくいられなくなってしまった時代において、どうやって人間としての尊厳を守っていくのか>ということを考えさせる、それが秦先生の作品の共通メッセージだと思っています。人間の温かさ、ぬくもり、そんなものが最終的に伝わる作品になっているんじゃないかなと。これは僕が音楽で今まさに表現したいこと、リスナーに伝えたいことと同じで。そういう人間らしさを出せば出すほど生きにくい世の中にはなっているけれども、そこを諦めたくないというようなことを僕も歌いたいと思っています。

この作品は、役者1人ひとりが意義を持って取り組むべきテーマの作品だと思います。出演する全員に、単純にひとつの演劇作品に参加するのではなく、この作品で表現者として革命を起こすんだという気持ちをもって参加して欲しいですし、僕自身そのつもりで挑みます。

■辰巳雄大(ふぉ~ゆ~)コメント
芝居をしたいが全く芝居の仕事を出来なかった時代に秦さんの『Pain』という作品を下北で観劇しました。貪欲さの塊だった僕はその日、いつか秦さんの作品に出なければいけないと勝手な使命感を抱きます。それが15年近い時を経て今回叶います。人生全て繋がっているとこの出来事からも今回の脚本からも感じています。

初めてご一緒する方も多いので松岡さんはじめ個性豊かなキャストの皆さんから沢山の刺激をもらい、稽古期間、本番を過ごすのが楽しみです。初めて共演する後輩の岩崎くんと宮岡くんが、舞台が終わる頃には『憧れの先輩は辰巳くん』と言ってくれていますように。

台本を読み、映画の様なスケールと場面展開のテンポ感、登場人物の数にこれが舞台上で橋本さんの演出のもと、どのように描かれるのか心が高鳴りました。そして、今この時に起こりうる事件の真相に触れた時、自分が平和ボケしていないか考えました。僕が演じる泉大輝は本作の2年前渋谷テロ事件、現場にいた刑事です。泉の沢山の想いを台本から感じました。

この壮大なミステリー作品がどの様な形で舞台『Change the World』として劇場で生を味わう空間になるのか今から楽しみです。それぞれの正義、痛みが交錯してストーリーが進んでいきます。タイトル『Change the World』の意味とは何なのか? 是非劇場で共に事件の真相を追いましょう。お待ちしています。

剛力彩芽 コメント
大好きな秦さんの作品にまた参加させていただけて幸せの極みです! 今回は舞台……スピード感や緊張感をどんな風に表現しようか今からドキドキ、ワクワクです!

先日ビジュアル撮影をしましたが、まず見た目がえぇぇ!という感じでビックリしました(笑)! 原作を読まれていらっしゃる方はご存じだと思いますが……もうそれだけで役作りとか警察という概念とか色々なことが豊かになるなぁと感じました。

秦さんの作品は伏線の使い方とかストーリーの流れとか、何気なく読んでいると、あれっ!となる瞬間があり、ずっとドキドキさせられっぱなしです。ただ、お芝居する上では理解していなければいけないことがたくさんあるので、しっかり読み込んで、観に来てくださる皆様をどう秦ワールドに引き込もうか考え中です!

1日の中の大切な時間を有意義に過ごしていただけるよう、原作者、演出家、スタッフ・キャスト一同、心を込めて作品を作りお届けします! 観に来てくださるあなたとたくさんの想いや愛を共有できたら嬉しいです。ぜひ楽しみに待っていてください!

福圓美里 コメント
今まで出演したどの舞台とも毛色が違く、こんな面白い作品にお声がけいただいたこと、とても嬉しかったです。ミステリー作品への出演がほぼなかったので、まず前作にあたる『And so this is Xmas』原作の映画『サイレント・トーキョー』を観ました。開始すぐ引き込まれて誰がどんな思惑で動いているのかを探っているうちに夢中になりました。秦さんの作品は無駄がなく、テンポが良く、普通の道を一歩曲がったら狂気、というイメージです。気が付いたらもう世界の中にいます。舞台という場所でどのように立体化するのか楽しみです。

ビジュアル撮影では、想像していなかった衣装、想像していなかったポーズ。そして面白い小道具や、撮った写真のびっくりな使い方。わくわくしました。細部に拘りのある座組は素敵な作品になる!と思っております。

まだお稽古前なのでどう演じよう……と頭の中であれやこれやとイメージを膨らませております。役者さんスタッフさん共に新しい方々にも出会えることも楽しみです。脚本の面白さを損なわないよう、さらに肉厚なものになるようみなさんと良き作品を作りたいと思っております!

<公演情報>
『Change the World』

原作・脚本:秦建日子『Change the World』(河出書房新社刊)
演出:橋本昭博

【出演】
松岡充/辰巳雄大(ふぉ~ゆ~)/剛力彩芽
日向野祥 福圓美里 田中尚輝 塚本凌生 平山佳延 杉江優篤 渡辺みり愛 長谷川里桃
高橋明日香 岩崎楓士 宮岡大愛 林 千浪 甲斐千尋 塩出純子 石井真司 塩見奈映/
槙尾ユウスケかもめんたる) 亀岡孝洋 ぎたろー 吉田晃太郎/
藤原習作 築山万有美/大林素子/金子昇

日程:2024年6月8日(土)~16日(日)
会場:東京・サンシャイン劇場

チケット情報:
https://w.pia.jp/t/change/

公式サイト:
http://askcoltd.com/ctw-stage/

舞台『Change the World』ロゴ