建設機械・鉱山機械メーカーの株式会社小松製作所(以下、コマツ) は、FIAフォーミュラ・ワン世界選手権(以下「F1」)の代表的なチームである、英国の「ウィリアムズ・レーシング」との複数年スポンサー契約を締結。

【写真】ホイールローダーに乗って登場するアレックスさん

これを記念して、2024年4月3日ウィリアムズ・レーシングレーサーであるアレックス・アルボンさんがコマツ大阪工場(大阪府枚方市)を訪れ、ものづくり体験や建設機械の遠隔操作体験などを行った。

2024年2月、コマツウィリアムズ・レーシングとの複数年スポンサー契約を締結したことを発表。コマツは過去にも1980年代の車体の部品提供や、1990年代のスポンサー契約を通じて、ウィリアムズ・レーシングのパートナーとして活動していた背景があり、今回はモータースポーツ分野での新たな価値創造を目指すことを目標に、ウィリアムズ・レーシングの最高位パートナーとなった。

今回のイベントでは、レーサーアレックス・アルボンさんがコマツ大阪工場を表敬訪問。建設機械・ホイールローダーの助手席に乗って登場したアレックスさんを、工場の従業員約800人がお出迎え。アレックスさんのルーツであるタイの国旗をプリントしたうちわで歓迎。

ホイールローダーを降りたあと、ウィリアムズ・レーシングのマシンカラーに塗装された特別仕様の油圧ショベルの出迎えを受けて、大喜びするアレックスさん。油圧ショベルを背景に、関係者と一緒に記念撮影を行った。

その後、アレックスさんはものづくり体験でチームとコマツのロゴが入ったプレートを制作したり、遠隔操作油圧ショベルを動かして穴を掘ったりするなど、コマツが世界に誇る技術の一角を体験。そして、重機を使いくす玉を割る演出では、F1日本グランプリに向けたエールの言葉が飛び出し、アレックスさんは満面の笑みを浮かべた。

アレックスさんは初めて油圧ショベルの操作ができたことを、少々緊張しながらもとても喜んだ様子で、「F1のマシンと重機とでは操作の感覚が全く異なるので、最初はドキドキしたが、教えてもらいながら操作して、とても楽しく動かすことができた。F1をリタイアした後は、重機の操縦にも携われたらうれしい」と話す。

最後の記者会見では、アレックスさんはレースへの意気込みを見せた。

「今回、コマツとパートナーになれて一緒にレースに挑めること、そしてこのチームの一員となれたことを名誉に感じている。コマツのロゴとウィリアムズのカラーを載せたマシンで勝負できることが何よりもうれしい。4月5日〜7日に開催されるF1日本グランプリで、私たちの強さをしっかりとアピールしていきたい」

「日本が大好きで、プライベートでも何度も足を運んでいる」と話すアレックスさん。今回の三重県鈴鹿市で開催される日本グランプリは、アレックスさんにとってもコマツにとっても、特別なレースとなるだろう。

ウィリアムズ・レーシングの2024年型の車体デザイン