ドウシシャの「evercook(エバークック)」は、フライパンを中心としたキッチンブランドで、累計販売枚数700万枚を突破しています。今回、同社は「evercook」ブランドとして初となる調理家電「evercook DECO DUO GRILL(エバークック デコ デュオ グリル)」を発表しました。2枚のプレートが付属するホットプレートで、片面、両面でも使えるのが特徴です。応援購入サービス「Makuake(マクアケ)」で2024年3月21日よりプロジェクトがスタート。Makuakeでの応援購入は1万6500円~(税込)で、一般販売時の想定価格は2万2000円(同)。

↑ドウシシャが2024年3月21日に発表した「evercook DECO DUO GRILL」と、evercookシリーズのイメージキャラクターを務めるタレントの小倉優子さん

 

発表会に登壇したドウシシャ 常務執行役員 第2事業本部長 兼 家電事業部長の井下 主氏は、「ホットプレートは非常にポピュラーなキッチンアイテムですが、非常に大きな悩みや不満を抱えていらっしゃる方が多いことを我々は承知しています」と語り、「そのすべての悩みを解決した商品ができあがりました」と自信を見せました。以下ではその特徴を見ていきましょう。

小倉優子さんとともにevercook DECO DUO GRILLを披露したドウシシャの井下 主氏(左)

 

2つのプレートを独立して温度調節できる

evercook DECO DUO GRILLには2枚のプレートが付属しており、2枚を使って焼くだけでなく、片方に付属の端子カバーを取り付けることで片面だけでコンパクトに使うのも可能です。

プレートを2枚使って焼いたり……

 

プレート1枚と端子カバーを取り付けてコンパクトに使ったりできます

 

左右に独立した温度調節ダイヤルが付いており、80℃から230℃まで設定できます。ちなみにダイヤル1は約80℃、ダイヤル2は約140℃、ダイヤル3は約170℃、ダイヤル4は約200℃、ダイヤル5は約230℃に設定できるとのことです。

↑左右に独立した温度調節ダイヤルが付いています

 

片方は肉をジュージュー焼ける230℃にして、もう片方は煙が出にくいダイヤル4以下にしたり(210℃以上にすると煙が出やすくなるとのこと)、はたまたダイヤル1で保温状態にしたりと、その日のメニューによって使い分けることが可能です。

 

プレート2枚を使用した場合は幅約42×奥行き約30×高さ約8cmと、ほぼA3サイズになります。1枚使用時は端子カバーの分だけ幅が広くなるため(幅約28×奥行き約30cm)A4サイズにまではならないものの、かなりコンパクトになります。

 

プレートにヒーターを埋め込むことでムラの少ない加熱を実現

evercook DECO DUO GRILLはプレートシーズヒーターを埋め込んだ独自の「鋳込みヒーター」を採用しています。ヒーターは「E」の文字のような配置になっていますが、「熱ムラができずに全体に熱が回るように、こういったヒーターの形状を採用しています」と担当者は語りました。

プレートの裏から遮熱板を取り外すと、独自の鋳込みヒーターが見えます

 

プレートにヒーターを内蔵していることと、ヒーターの裏に遮熱板が熱を反射させることで、「オンにしてからプレートの表面の温度が上昇しやすくなっています」(担当者)とのことでした。

プレートに遮熱板を取り付けたところ。遮熱板は水洗い不可です

 

サーマルカメラで撮影してみたところ、確かにほぼ230℃まで温度が上昇しているだけでなく、温度ムラがないのも確認できました。

↑サーマルカメラで撮影したところ。手前のプレートダイヤル5設定で230℃前後まで温度が上がっており、温度ムラがほとんどありません。奥のプレートダイヤル3(約170℃設定)になっていました

 

油受け容器に余分な油を流せる構造

2枚のプレートの間にはスリットがあり、ここに余分な油を落とせるようになっています。

 

「肉などを焼くと余分な油が出てきて、発煙や油はねの原因になります。ヘラで油を簡単に除去できるように設計しております」(担当者)

↑2枚のプレートの間には余分な油を落とせるようになっています

 

スリットから落ちた油は「油受けトレー」を伝って「油受け容器」に入るようになっています。どちらもふっ素コーティングがされており、本体背面から取り外して洗えるようになっています。

プレートを取り外すと油受けトレーが現れます

 

↑油受けトレー、油受け容器ともに取り外して水洗いできます

 

プレートを取り外して丸洗いでき、コンパクトに収納も可能

2枚のプレートは、裏に取り付けられた遮熱板を取り外すことで水洗いできます(遮熱板は水洗い不可)。ほかに洗う必要があるのは油受けトレーと油受け容器くらいなので、お手入れは簡単です。

↑2枚のプレートは、遮熱板を取り外すことで水洗いができます

 

コンパクトに収納できるのも魅力。プレートを取り外して組み替えた上で、収納バンドを取り付けるとかなりコンパクトになります。

↑本体を2枚のプレートで挟み込むことでコンパクトになります

 

↑ゴムバンドでとめて端子カバーを入れると……

 

↑これだけコンパクトになりました

 

最近ではキッチン収納としてファイルボックスを使っている家庭が多く、そのファイルボックスに収まるように大きさをデザインしたそうです。

A4サイズのファイルボックスにすっぽりと収まります

 

↑発表会場では小倉優子さんによる調理実演も行われました。「230℃と高温なので、周りがカリッとなり、すごくお肉がおいしく焼けます。このホットプレートだと本当にお肉がおいしく焼けていい感じですね」(小倉優子さん)

 

片面使いも両面使いもでき、独自の鋳込みヒーターで焼きムラを抑えるほか、お手入れや収納にも配慮した「evercook DECO DUO GRILL」。同社で初めてevercookの名を冠した調理家電として、力を入れて開発されたのがわかります。フライパンと同様、多くの人に愛される製品となれるのか注目していきたいところです。

↑タッチ&トライ会場での調理実演の様子

 

「片面セパレート可」で面積が変わる! 大ヒットブランド「evercook」の変形ホットプレートを見に行った