米Metaは4月5日(現地時間)、Instagram、Facebook、Threads上に投稿されたAI生成画像への「Made with AI」ラベル表示を5月から本格化させると発表した。“業界標準のAI画像指標”を検出した場合、またはユーザーがAI生成だと明らかにした場合にラベルを付ける計画だ。

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 AI生成コンテンツへのラベル表示については2月に発表済みだが、Metaの監視委員会からのフィードバックに基づいてメディアポリシーを更新する。

 従来のポリシーで禁止されていたのは、AIを使って作成・編集された、言っていないことを言わせる動画などに限定されていたが、監視委員会はこのアプローチは範囲が狭すぎると主張し、Metaもこれに同意した。

 5月からは、Google、OpenAI、MicrosoftAdobe、Midjourney、Shutterstockなどのツールで生成され、指標が残されている画像にラベルが表示されることになる。

 例えばOpenAIは2月から、「DALL・E 3」で生成した画像にC2PAメタデータを含ませている。

 また、MetaはAI生成コンテンツのモデレート方法を7月に変更する。これも監視委員会の指摘を受けてのもので、コミュニティガイドラインに反していないAI生成コンテンツの削除を停止する。

 ただし、いじめや選挙介入、嫌がらせに関するポリシーなどに違反する場合は、AI生成であろうと人間によるものであろうと、従来どおり削除する。

「Made with AI」ラベルの例(画像:Meta)