大好きな人と結婚したはずだったのに、夫と全然気持ちが通じ合っていないと感じるのはなぜ?――ワンオペ子育て、セックスレス、話の通じない夫…共感間違いなしのコミックエッセイ「始まりはレスでした」。もしかしてうちってセックスレス?と、夫婦の間の違和感に気づいたポメさん。ワンオペの子育て、激務の夫、通じ合えない夫婦のコミュニケーション、さらには毒親との過去…数々の問題を乗り越えて、夫婦の関係を再構築する長い闘いが幕を開ける!

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第6回となる今回は「どうしても伝わらない」をお届け。これまで、どうしてほしいのかを夫に伝え続けてきたはずのポメさん。ところが、その意図は思ったように伝わっていなかったようで…?ショックを受けたポメさんは重大な決意をする。

■ポメさん「こんな私を好きになってくれる人、ほかにはいないかも」と思っていた

――以前の漫画でもポメさんは「ダメ男製造機」だったと書かれていましたが、ポメさんが今までお付き合いされてきた“ダメ男”たちに共通していると思う点はありますか?

どの人も、周りの評価はいい、何でもそつなくこなす、人を惹きつけるような何かがある…そんな人たちでした。そして付き合う前や付き合い始めた時期は、みんな甘い言葉を言ってくるんですよね。ただ、今考えてみると、初めからそれぞれ何かしらの違和感を感じてはいたんです。それでも「こんな私を好きになってくれる人、ほかにはいないかも」という気持ちから目をつぶってしまっていました。

――たびたび男性と喧嘩し暴力も振るわれてきたポメさんですが、夫であるべるさんとは初めから大きな喧嘩はなかったのでしょうか?

はい。べるさんと出会う前に、今回の話に出てくる友人と出会って。彼女が、私の今までの気持ちの整理や言語化を手伝ってくれました。暴力は自分が思っている以上に悪いことだと気づくことができて、伝え方を試行錯誤しようと思えたのは彼女のおかげですね。

――そのお友達と出会って以降、コミュニケーションの取り方が変わってきたということですね?

そうですね。それまでの人間関係で、私の伝え方に何が足りなかったのか、だんだんとわかるようになってきたんです。今でも、自分が何に悲しんでいるのか怒っているのかわからないとき、モヤモヤするときは彼女に話を聞いてもらって、頭の中を整理することもあります。

「どうしても伝わらない」より