大谷は今季2号本塁打を放ちベースを一周する(C)Getty Images

 右手一本でスタンドまで運ぶ技術とパワーは圧巻だった。ドジャース大谷翔平が現地時間4月5日(日本時間6日)、敵地リグレー・フィールドで行われたカブス戦に「2番・DH」で出場。5回の第3打席では、右翼席へ2試合連続となる2号2ランを放ち、完全復活へ向けてまた一歩前進した。

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 シカゴのスポーツ専門局『Marquee Sports Network』のアナリストであるランス・ブロズドウスキー氏は、自身のXで「ショウヘイ・オオタニが狂気のスイング」と紹介し、「打球速度は105・2マイル(約169・3キロ)、打球角度32度、飛距離379フィート(約116メートル)」だと伝えた。

 また、米スポーツ専門局『Fox Sports』のアナリストであるベン・バーランダー氏も「片手でスイングして打っちゃった」とXに投稿し、大谷の規格外の力と技に感嘆の声を上げた。

 大谷が打席に立つ度に敵地のファンからブーイングの“洗礼”を受けたが、4日の試合で今季1号を放ち、この日の第1打席でも左中間への二塁打を放って勢いに乗ってきた男には、関係なかった。大谷は打球がスタンドへ届いたのを確信し、ベースを一周した。

 日本人対決として注目された一戦で、カブス鈴木誠也も3打点と結果を残した。その鈴木と大谷は29歳で同い年。鈴木は「翔平のホームランはすごいと思うし、自分はまだまだ。もっと頑張らないと」と言わしめるほど、目の前で驚きの一発を放って見せた。

 ドジャースは12安打を放ちながら7-9と乱打戦に敗れた。それでも大谷の2試合連発はチームにとって大きなプラス材料となった。伝統ある球場での第2戦が早くも楽しみになってきた。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

大谷翔平の「狂気のスイング」 現地アナリストも感嘆した“右手一本”でスタンドインの力と技