俳優・井浦新がアメリカの映画に初出演にして初主演を務めた映画『東京カウボーイ』(6月7日公開)の予告編が解禁となった。

【動画】映画『東京カウボーイ』予告映像

 映画の舞台は、どこまでも空が続くことから「ビッグスカイカントリー」と呼ばれるモンタナ州。とある牧場の経営を立て直すためにやってきた主人公のヒデキは、壮大な計画をプレゼンするも東京の常識は通じず、すぐに行き詰まってしまう。だが、いやいやながらもスーツを脱いでカウボーイ姿に着替え、自然や動物とともに生きる人々と交流するうち、人生を変える出会いが訪れる――。

 『男はつらいよ』の現場経験もあるアメリカ人のマーク・マリオット監督が、東京のオフィス街とは何もかもが異なるモンタナの原始的な風景を舞台に、日本人を主人公に据え、“異邦人”が経験するさまざまな感情を普遍的なヒューマンドラマをつくり上げた。

 解禁となった予告編映像では、ブランドマネージャーとして東京でバリバリ働く主人公ヒデキ(井浦)の姿から始まる。喧騒の東京から、大自然が広がる米・モンタナ州の牧場へ。経営不振の牧場を再建するために、スーツ姿で壮大な計画をプレゼンするが、牧場のカウボーイたちからは邪見に扱われるばかり。初日からトラブル続きの様子だが、意を決し「郷にいれば郷に従え」とスーツを脱ぎカウボーイ姿に。「ヒーハー!!」と高揚し、叫び声をあげるシーンが予告編の後半に登場するが、トラブル続きの牧場再建計画は果たして成功するのか…!?

 また、予告編には、共同脚本も手がけた藤谷文子が演じる主人公の上司であり恋人のケイコが登場。彼女との関係や、ヒデキと共にモンタナの牧場に同行する、國村隼が演じる和牛専門家・ワダの姿も見られる。さらに、舞台となるモンタナの牧場は、美しく壮大な大自然が広がり、美しく壮大な風景が物語に彩を添えている。

 藤谷と共に脚本づくりに携わったのは、Netflixシリーズ『忍びの家 House of Ninjas』で脚本&監督を務めたことでも話題のデイヴ・ボイル。

 モンタナの牧場で研修する日本人会社員について書かれた記事からもヒントを得て本作を企画したマリオット監督は、日本の観客に向けて「観客の皆さんがヒデキの旅を描いたこの穏やかな物語に思わず夢中になることを願っています。耳を傾け、ペースを落とし、土地や周囲の人々とつながろうとするヒデキの姿に自分自身を重ね合わせてもらえたら幸いです」と語っている。予告編のラストに登場する「時にはまわり道が、一番の近道になる」というコピーは、本作に込めた監督の想いに通じる。

井浦新がアメリカの映画に初出演にして初主演を務めた映画『東京カウボーイ』6月7日より全国順次公開