昔から漫画を描くことが好きな藤やすふみ(@y_asufumi100)さんは、X(旧Twitter)や投稿サイトにて「都市伝説に求める女」を投稿。主人公のかごめが数々の都市伝説に遭遇するという短編漫画で、こっくりさんなどの有名な話だけでなく、マイナーな都市伝説も登場する。今回は「消えた我が子」を紹介するとともに、著者に幼少期の迷子の体験談などについても話を聞いた。

【漫画を読む】突如姿を消した娘を必死に探す母親だが…!?

「消えた我が子」という都市伝説をご存知だろうか?ある遊園地でひとりの女の子が消えてしまい、必死で我が子を探す親。すると親と警備員の前を子どもを抱えた男性が通り、親はその子が我が子と同じ靴を履いていることに気がつく。男は逮捕され女の子は無事保護されたが、危うく臓器売買されていた可能性があるという恐ろしい話である。

そして、この遊園地でも娘を探す母親の姿があった。警備員が総出でくまなく探すも、娘が見つかる気配は一向にない。するとひとりの警備員が警察の介入も視野に入れようと母親に話をする。母親は驚いた様子だったが、「何者かに誘拐された…という可能性もあります」と深刻な表情で話す警備員。

その時、目の前に子どもを抱えた女性が通り過ぎ、その子どもの靴が我が子のものだと確信した母親。「うちの子の靴!!何してるんですかあなた!!」と言ってその女性の腕を掴む母親だが、事態は予想外な展開へと発展していく…。

――子どもが迷子になったら、親は心配しますよね。藤やすふみさんは、子どもの頃迷子になったことはありますか?

あります。2歳くらいの時に地元のデパート行方不明になりました。母が見つけたとき、私はエスカレーターの前で泣かず微動だにせず地蔵のように突っ立っていたそうで。我が子ながらかわいげがないと思ったらしいです。

――藤やすふみさん自身、遊園地での思い出があればお聞かせください。

幼い頃に親戚一同で遊園地へ行ったとき、年上の兄弟やいとこは皆アトラクションに乗れたのですが、一番年下の自分は身長が足りずひとりだけ乗れなくて大号泣した思い出があります。大勢の子どもと行くときは、全員乗れる身長になってから行くことをおすすめします。

子どもは、親が一瞬目を離しただけで姿を消してしまうこともある。外出先では子どもから目を離さないようにしたいものだ。「都市伝説に求める女」はホラー漫画のようだが、ユーモアも溢れていて最後は「くすっ」と笑えてしまう。興味があればぜひ読んでほしい!

取材協力:藤やすふみ(@y_asufumi100)

楽しいはずの遊園地で姿を消した娘を必死に探す母親/画像提供:藤やすふみさん