●葉山侑樹と一緒にいじられキャラになりたい
現在放送中の48番目のスーパー戦隊爆上戦隊ブンブンジャー』(テレビ朝日系にて毎週日曜9:30~)。「車」をモチーフに、タイヤやスピードメーターをイメージしたレーシングスーツに身を包んだ「ヒーロー」が、自らスーパーマシンを作り上げて、限界突破していく姿を描いている。

放送開始記念インタビュー、最後に登場するのは、調達の達人「調達屋」の振騎玄蕃(ぶれきげんば)を演じる相馬理(そうまさとる)。玄蕃は必要なものをどこからともなく調達してくれる、神出鬼没で頼れる男。優しく柔らかい物腰だが、つかみ所がなく、自分の本心は決して見せないというキャラクターだ。いつ「ブンオレンジ」の姿を見せてくれるのか、ブンレッドたちと合流するのか――まだその正体は謎に包まれており、SNSでも「玄蕃めっちゃ気になる」「いつ玄蕃さんは仲間になるんだろう」「玄蕃さんが読めない」といった声が寄せられる注目の存在となっている。「これからどうなっていくのか、僕もすごく楽しみ」と、視聴者と同じように玄蕃の今後に期待を抱く相馬に、衣装のポイントや現場の玄蕃……ならぬ、現場の相馬、5人の雰囲気を聞いた。

○玄蕃の「G」刻まれた指輪がお気に入り

――まずは、玄蕃の衣装のポイントを教えてください。

ちょっと怪しい雰囲気が出ていて、謎の多いキャラクターにぴったりの衣装だと感じました。皆さんにもきっとそう感じていただいているのかなと思います。お気に入りのポイントは指輪です。指輪がもともと好きなんですけど、玄蕃の「G」が刻まれていて、カラーのオレンジも入っていて。……説明すると「自分大好き!」と思われてしまうかもしれないんですけど(笑)。

――(笑)。素敵な指輪です! 玄蕃は「調達屋」とのことですが、調達屋はどんなお仕事なのでしょうか。

「調達屋」は、誰かが困っているときに何かを調達して届けるお仕事です。たとえば(範道)大也が困っているときに必要なものを持っていったり、何も言われずとも用意したり。急にパッと現れて、欲しいものを渡していなくなる、神出鬼没な存在です。

――まだ序盤では、正体不明の存在ですよね。

そうですね。これからどうなっていくのか、僕もすごく楽しみです。

○ブンブルー/葉山侑樹といじられ役になっていきたい

――ブンブンジャーを演じる5人のキャストの中では相馬さんが最年長です。やはり皆さんのお兄さん的な存在なのでしょうか。

年齢が少し離れているので、そういう一面もあるかもしれませんが、そこまでお兄さんキャラではないと思います。できるだけ皆が接しやすいように、いじられるぐらいがちょうどいいんじゃないかなと思いながら立ち回るようにしていますね。

――もともと、いじられキャラなんですか。

いじられキャラ……かもしれません。いじられるほうがおいしいと思うタイプではあります(笑)。

――撮影が進むとさらに仲が深まって、よりいじられることが増えるかもしれませんね。

今のところ、ブンブルー/鳴田射士郎役の葉山侑樹くんがいじられていることが多いので、一緒にいじられ役になっていきたいです。

――現場で5人が集まったときの雰囲気を教えてください。

皆、積極的に話すタイプなので、コミュニケーションが取りやすくて、本当に明るい雰囲気の現場になっています。まだ撮影が序盤で皆と集まるシーンは少ないのですが、僕が途中で入っても気さくに話してくれて、毎回現場に行くのが楽しみです。

●いつかオレンジのライトを振ってもらえたら
○学びながら臨んだアフレコ

――ブンオレンジの姿を見られるのを楽しみにしている方がたくさんいます。相馬さんも、“ブンブンチェンジ”するのは楽しみですか。

撮影でスーツを着たとき、「ブンオレンジになるんだ」と少しずつ実感が湧いてきました。ブンブンチェンジできたときには、心から「ヒーローになるんだ」と感じられると思うので、一番楽しみにしています。

――特撮の現場はご覧になりましたか。

実際に戦っているシーンを見させていただいたんですけど、画面を通しても迫力が伝わるのに、生で見ると爆発シーンがさらにすごい迫力でビックリしました。「おお!」と思わず耳を覆っちゃうような。あとは、「ここからこう撮っているからこう映るんだ」と画角の面でもすごく勉強になって、「自分もこうしたら、かっこよく見えるかな」と今後のヒントをいただけました。

――ほかにも、特撮ドラマの撮影や作り方で驚いたことはありますか。

一番驚いたのはアフレコです。変身後のシーンにアフレコで声を当てますが、実際に自分が動かないと出ないような声が台詞としてあって。過去の作品を見たり、アフレコ現場を見学させていただいたりと、学びながら臨みました。

○好きだった特撮ヒーロー

――相馬さんが子どものころ好きだった特撮ヒーローを教えてください。

侍戦隊シンケンジャー』(09年)や、『仮面ライダーW』(09年)をめちゃくちゃ見ていました。親がプレゼントしてくれた本を読んだり、おもちゃやフィギュアでよく遊んだりしていたのを思い出します。

――相馬さんは、これからどんなヒーローを目指したいですか。

玄蕃は謎めいたキャラクターではありますが、愛される存在になれたらいいなと思いますし、ブンレッドやブンブルーがいる中で、ブンオレンジもうまい具合に(笑)、皆さんからのご支持をいただけたら頑張る力になるので、好きになっていただけたらうれしいです。

――たくさん“ブンオレンジ推し”になってくれたらうれしいですよね。

なってほしいですね。ショーなどの機会があれば、オレンジのライトを振ってくれるのかなと、楽しみです。

○キャスト5人でドライブに行きたい

――今後、キャスト5人でやりたいことがあれば教えてください。

ブンレッド/範道大也役の井内悠陽くんと、ブンブラック/阿久瀬錠役の齋藤璃佑くんが19歳なので、二十歳になったらお祝いとして皆でお酒を飲みに行けたらうれしいです。あと、僕は運転するのが好きなので、ドライブに行けたら。

――「運転は任せて!」ということでしょうか。

任せてください!

――運転が好きということで、『ブンブンジャー』の「車」というテーマがぴったりですね。

会社員をやっていた4年間はずっと運転をしていたので、「車」がテーマの戦隊ヒーローになれて縁を感じます。

――会社員時代の相馬さんが、スーパー戦隊のヒーローになった今の相馬さんを見たら驚くのでは。

会社員時代から紆余曲折を経て、人生が180度変わりました。ヒーローになるなんて全く想像もつかなかったことなので、当時の僕が知ったらビックリすると思います。

■相馬理
1996年10月23日生まれ、静岡県出身。商社の営業職として在職中にABEMA『私の年下王子さま』に出演したことをきっかけに、4年間の会社員生活に終止符を打ち、タレント活動をスタート。YouTuberグループ「真夜中の12時」を結成し、まよじゅーの愛称で親しまれる。俳優としては、ドラマ『スイートリベンジ』、『美しい彼』や舞台に出演。趣味はフットサル、ゴルフ、ランニングなどスポーツ全般。 また、教室を開催するほど料理が特技で、さらに洗剤の専門知識(毒劇物取扱者資格)も持つ。公開待機作に、映画『NOT BEER』(2024年初夏公開予定)がある。
(八木ひろか)

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