明治安田J1リーグ第7節の1試合が6日に札幌ドームで行われ、ホームの北海道コンサドーレ札幌ガンバ大阪を1-0で下した。

よもやの5連敗で最下位に沈む札幌はG大阪からレンタル加入とあって出場不可の鈴木に代わる1トップとして、大森が今季初先発。一方、前節に負傷交代のファン・アラーノと山田のほか、U23アジアカップのメンバー入りを果たした半田が欠場となるなか、クラブ新の開幕6戦無敗を目指す6位のG大阪は過密日程も考慮して、中野、食野、倉田秋、イッサム・ジェバリがこちらも今季初めてスタートから出場した。

直近5試合のこのカードで3勝2分けという吉兆データを持つ札幌が前がかる入りとなるが、G大阪も背後を突くロングボールで対抗。どちらでもない展開が続くなか、20分にバイタルエリア中央でのFKから小林が左足で直接狙ったが、ゴール左下を突いたボールはGK一森が処理した。

そんなG大阪は28分にバイタルエリア中央で獲得したFKのチャンスからキッカーのイッサム・ジェバリが右足シュートを放つが、壁の外から内に巻いていったボールは右ポスト。続く31分には右CKの流れから福岡がネットを揺らすが、オフサイドをとられ、ノーゴールとなる。

ここまで両チームともセットプレー以外で攻め切れないなか、G大阪が徐々に前でボールを動かす時間を増やすが、こちらもクロスの精度だったりでいまひとつで、スコアを動かせず。前半が終わって0-0でハーフタイムを迎える。

流れからのチャンスがほぼなしの前半だったが、48分に食野が敵陣中央での鋭いターンで一気に相手守備をひっくり返し、スルーパス。そこから坂本、イッサム・ジェバリが立て続けにシュートを放っていったが、札幌もGK菅野を中心にディフェンス陣が身体を投げ出し、ゴールを守る。

押し込まれる入りを強いられた札幌だが、そこから盛り返し、64分にバイタルエリア左から荒野がクロスバー直撃の右足ミドル。その直後に古巣戦の高尾、長谷川、青木を一挙に送り込むと、73分に右サイド深くの浅野からボックス右でパスを受けた長谷川のクロスに大外の宮澤が頭で合わせる。

61分のウェルトンに続いて、67分に宇佐美、石毛、黒川の交代カードを切ったばかりだったが、札幌に10番のゴールで先手をとられてしまったG大阪。81分には左サイドをうまく突破し、中野がネットを揺らすが、崩しところでオフサイドをとられ、またもゴールが認められない。

G大阪が焦りからか、なかなか押し込む時間を作れないなか、札幌は中村投入で逃げ切りに入り、開幕7戦目にして待望の今季初白星。G大阪はクラブ新の開幕6戦無敗とならず、今季初黒星を喫した。

北海道コンサドーレ札幌 1-0 ガンバ大阪
【札幌】
宮澤裕樹(後28)