株式会社ヘラルボニー(岩手県盛岡市、代表:松田文登・崇弥、以下:ヘラルボニー)は、のぞみ福祉作業所/NOZOMI PAPER Factory(宮城県南三陸町)に在籍する作家、首藤 和子(しゅとう・かずこ)による企画展「糸でつむぐ絵画」を、4月11日(木)からHERALBONY GALLERYにて開催します。


ケツァール

会期:2024年4月11日(木)- 6月29日(土)

開廊日:木・金  12:00~18:00

    土・祝日 10:00~12:00 / 13:00~17:00

会場: HERALBONY GALLERY

住所:〒020-0026 岩手県盛岡市開運橋通2-38 @HOMEDELUXビル4F

webサイト:https://store.heralbony.jp/pages/heralbonygallery-iwate

※その他平日ご来館希望の方はwebサイト内チャットよりお問い合わせください

展示概要

宮城県南三陸町にある生活介護事業所「のぞみ福祉作業所」は、東日本大震災の復興支援をきっかけに、「NOZOMI PAPER Factory」として2015年に活動をスタート。手漉きの再生紙「NOZOMI PAPER(R)︎」の製作と、各自思い思いのアート活動を行っています。

自由で和やかな雰囲気の作業所の中で、日々制作に没頭する首藤和子さん。以前は、さまざまな生き物のイラストを描いていましたが、2017年頃、地元の方々から支援でいただいたことがきっかけに、毛糸という素材に出会いました。描いた下絵に毛糸を貼り合わせていく自分の表現方法を見つけ、日々模索しながら制作を続けています。

毛糸作品のモチーフとなっている鮮やかな色合いの「鳥」は、2019年以降に新型コロナウイルスの影響で、外出自粛などさまざまな制限の中、作業所のみんなや地域の方々が明るい気持ちになるように、いつかまた羽ばたける日がくることを願って制作されました。

もう一つ、首藤和子さんの作品の素材となっているのが、東北三大祭りの1つ「仙台七夕まつり」に使われた、七夕飾りのカラフルな和紙です。もともとはNOZOMI PAPER Factoryで紙漉きの材料としてリサイクルされていました。一枚一枚、和紙をねじって作った「紙撚り」を、毛糸と同様に下絵にあわせて貼り合わせていきます。暖かみのある毛糸の作品とはまた違った、より複雑な密度がありながらも繊細さが魅力の画面に仕上がります。

全国から寄せられる支援の想いをアートでつなぎ、人と地域との関係を織りなしながら、社会の循環の一部となっています。じっくり時間をかけて糸でつむぎ、たくさんの想いの詰まった作品を通して、すこしでも優しい気持ちになりますように。

作家プロフィール

首藤 和子 (Kazuko Syuto)


photo by Ami Harita

南三陸生まれ。寄付でもらった毛糸をきっかけに、毛糸で絵を描き始める。下絵はいっぱつ描き、もくもくと毛糸を貼り付ける作業に集中した後は、作業所のメンバーと過ごす時間も大切にしている。ひとつの作品に1ヶ月~3ヶ月もの時間をかけて、さまざまな色の毛糸で画面を鮮やかに彩る。細かく丁寧な仕事で生み出される作品からは、彼女のきっちりとした性格と、やさしい人柄が伺える。作品を通して、他者とのつながりやコミュニケーションが生まれることが彼女にとって何よりの喜びである。


photo by Ami Harita

展示作品(一部紹介)

1本1本、毛糸で表現された色鮮やかな鳥たち。

NOZOMI PAPER Factoryで使われなくなった紙漉の板に、毛糸を貼り合わせて制作されています。木枠は、南三陸町の海岸で拾った流木をスタッフが丁寧に加工したもの。


(左)クジャク(中央)アオサギ(右)キツツキ

東北三大祭りの1つ「仙台七夕まつり」に使われた、七夕飾りのカラフルな和紙を素材にした繊細な作品。


(左)ライオン (中央)雪の結晶 (右)シカ

NOZOMI PAPER Factory

NOZOMI PAPER Factoryは、東日本大震災をきっかけに宮城県南三陸町のぞみ福祉作業所」で誕生しました。手漉きの再生紙「NOZOMI PAPER(R)︎」の生産とアート活動を行う福祉作業所と、デザインユニット「HUMORABO」による社会と福祉の楽しく新しい関係を探る協働プロジェクト。今もつづく支援への感謝の気持ちを商品にかえて、 人から人へ、想いを届けるお手伝いができることを楽しみに、 日々、笑顔の中で活動・製作しています。

https://www.nozomipaperfactory.com/


HUMORABO(ユーモラボ)

前川雄一、亜希子によるデザインユニット。「 福祉とあそぶ 」をテーマに、デザイナー夫婦ならではの二つの視点で、社会と福祉の楽しく新しい関係を探っています。

https://www.humorabo.com


photo by Ami Harita

photo by Ami Harita

NOZOMI PAPER(R)︎(手漉きの再生紙)

牛乳パックや南三陸の新聞屋さんからいただいた古い「新聞紙」、地域の珈琲屋さんがハンドピックで選別した「珈琲豆」を染料として使用したり、全国からいただく素材を使って、のぞみ福祉作業所のメンバーがひとつひとつ丁寧に作業しています。

メンバーが描いたユーモアたっぷりなモアイや、南三陸の名産のタコなどのイラストが活版印刷で施されたポストカードも人気です。

会期中、HERALBONY GALLERYの会場限定で一部販売いたします。


(左)NOZOMIPAPER ハガキセット(中央)モアイポストカード(右)TACCOポストカード

株式会社ヘラルボニー

ヘラルボニーは、「異彩を、放て。」をミッションに掲げる福祉実験カンパニーです。国内外の主に知的障害のある作家の描く2,000点以上のアートデータのライセンスを管理し、さまざまなビジネスへ展開しています。支援ではなく対等なビジネスパートナーとして、作家の意思を尊重しながらプロジェクトを進行し、正当なロイヤリティを支払う仕組みを構築しています。ライフスタイルブランド「HERALBONY」のほか、商品や空間の企画プロデュース、取り組みを正しく届けるクリエイティブ制作や社員研修プログラムなどを通じて企業のDE&I推進に伴走するアカウント事業、あたらしい"常識"に挑戦する盛岡のアートギャラリー「HERALBONY GALLERY」の運営を行うアート事業など、多角的に事業を展開。さまざまな形で「異彩」を社会に送り届けることで、「障害」のイメージを変え、80億人の異彩がありのままに生きる社会の実現を目指しています。

会社名:株式会社ヘラルボニー / HERALBONY Co.,Ltd.
所在地:岩手県盛岡市開運橋通2-38
代表者:代表取締役Co-CEO 松田 崇弥、松田 文登

コーポレートサイト:https://www.heralbony.jp

ブランドサイト:https://store.heralbony.jp/


配信元企業:株式会社ヘラルボニー

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