PCゲームはもちろんのこと、近年はPlayStation 5PS5)やNintendo Switchなどのコンシューマー機でも、チャットではキーボードを活用したい、FPSやTPSの対戦ゲームはキーボードでシビアな操作をしたい、といった需要が高まっている。そうなると欲しくなるのがゲーミングキーボードだ。

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ゲーミングキーボードと聞くとLEDで多色に光る、派手な物を思い浮かべる人がいると思うが、やはり重要なのはキータッチなどの機能面。そこで今回は、アキバ総研がオススメするゲーミングキーボードを紹介していく。

 

ゲーミングキーボード選びのポイント

サイズ・接続方式

自身のプレイ環境に応じて、フルサイズモデルorテンキーレスモデル、有線接続or無線接続を選択するといい。メーカーによってはさらにコンパクトなモデルもあるが、キー数が少ないことも多いので慣れが必要となってくる。

キースイッチ

ゲーミングキーボードはメカニカルスイッチが主流。キーの押し心地が軽い「赤軸」(リニア)、しっかりした手応えのある「青軸」(クリッキー)、その中間である「茶軸」(タクタイル)のほか、メーカー独自のキースイッチを採用している場合も多い。実際に押し心地や打鍵音を確認するのが一番だが、動画で紹介している場合もあるので、打鍵音に関してはそういったところで聞いてみるのもいい。

ラピッドトリガー機能

近年話題となっている機能で、簡単に言えば「キーを離した瞬間にそのキーの入力判定がなくなる」というもの。例えば、移動のキーであれば、キーを離した瞬間にピタッと止まるため、次の操作への影響を減らすことが可能。シビアな操作が求められるeスポーツの対戦などで特に効果を発揮している。

アクチュエーションポイント調整機能

アクチュエーションポイントとはキースイッチが反応する深さのことで、「どのぐらい深く押したらキーが反応するか」を意味している。これが浅い場合はちょっと押せば反応するので、反応速度を上げることができる。とはいえ、早すぎると感覚が合わない人もいるため、微調整可能なモデルが好まれている。

 

おススメゲーミンクキーボード6選

 

CYBER・ゲーミングキーボード 静音【メカニカルタイプ】/CYBER・ゲーミングキーボード【メカニカルタイプ】

CYBER・ゲーミングキーボード 静音【メカニカルタイプ】

 

対応機種 PS5Nintendo Switch、PC(Windows 10/11)
価格 オープンプライス
本体サイズ 437mm×奥行き136mm×高さ35mm
本体重量 774g
接続 有線(USB-A)(4ピンオス)

 

ゲームの周辺機器でおなじみ、サイバーガジェットキーボードの2023年発売モデル。両モデルの違いはキータイプが静音タイプの「赤軸」メカニカル式か、打鍵音が心地よい「青軸」メカニカル式か。赤軸・青軸の違いはあるものの、どちらもKaihua Electronics社製「Kailh」ブランドのキースイッチを採用。キーストロークの寿命は約7000万回と高耐久であり、FPSなどの激しい操作が求められるゲームでも快適に使用できる。

 

CYBER・ゲーミングキーボード【メカニカルタイプ】

 

そのほかの主な機能としては、LEDイルミネーション機能を搭載し、発光パターンや光る早さが変更・調整可能、パソコン専用の機能にはなるがWindowsキーロック機能やWASDキーとカーソルキーの割り当て入れ替え機能も搭載。ラピッドトリガー機能などはないが、約1万円とコスパは良好だ。静音タイプのカラーリングはシルバーので、見た目にもこだわる人はそのあたりも勘案して判断するといいだろう。

 

ロジクールG PRO X TKL LIGHTSPEED ワイヤレスゲーミングキーボード

 

対応機種 PC(Windows 10/11)
価格 30,690円(税込/ロジクールオンラインストア価格)
本体サイズ 352mm×奥行き150mm×高さ34mm
本体重量 約2,100g
接続 Bluetooth、2.4GHz LIGHTSPEEDワイヤレス

 

ロジクール社が世界のトップeスポーツアスリートとコラボして、最高レベルのプレイのために設計した「PRO X」。そのテンキーレス&ワイヤレスタイプがこのキーボードだ。ロジクール独自のワイヤレス技術「LIGHTSPEED」を搭載し、体感での遅延はほぼゼロなのもありがたいところ。また、本体上部にはミュートボタンといった便利なボタンや、調整ダイヤルもある。

 

キースイッチはGXキースイッチを搭載し、耐久性も高く7,000万回以上の打鍵に対応。軸はタクタイル(茶軸)とリニア(赤軸)から選択することができる。耐摩耗性に優れ、光透過特性を向上させる高品質なPBTキーキャップを採用したことで、スムーズかつしっかりとした打鍵感がある。人気の高い1台ではあるが、ラピッドトリガー機能やアクチュエーションポイントの調整機能が搭載されていない点は留意しておきたい。

そういう機能を必要としない人には、ボディーカラーにブラック・ホワイト以外にマゼンダがある点も希少価値となるだろう。予算を抑えたい場合は「PRO X」ではなく「PRO」モデルも候補に入れるといいだろう。「PRO」は有線接続のみだったり、接続端子が少なかったりと「PRO X」と比較して機能が多少制限されているが、そこが気にならないなら、そちらもオススメだ。

Razer DeathStalker V2 Pro Tenkeyless

 

対応機種 PC(Windows 10/11)
価格 29,880円(税込/Razerオンラインストア価格)
本体サイズ 357mm×奥行き139mm×高さ26mm
本体重量 644g
接続 ‎‎Razer HyperSpeed ワイヤレス


ゲーミングデバイスメーカーとしての高い知名度を誇るRazer。さまざまなキーボードがラインアップされている中で、ロープロファイル(本モデルの高さは約26mm)でコンパクトさを重視するなら、このモデルがおすすめ。大きいサイズの姉妹製品の性能をすべて詰め込んだコンパクトな薄型オプティカルキーボードだ。バッテリー駆動は公称値だとキーボードの明度50%で約50時間だが、やや電力消費が激しいとの声もある。

 

キースイッチは、Razer オプティカルキーボードの特質である高速レスポンスを継承し、アクチュエーション距離を短くした新型オプティカルスイッチを採用。滑らかで静かなリニア(赤軸)か、歯切れの良さとクリック感のクリッキー(紫軸/Razerは青軸ではなく紫軸)から選択することができる。アクチュエーション距離はリニアが1.2mm、クリッキーは1.5mm。どちらも耐久性は7,000万回キーストローク。上部にはマルチファンクションローラーやメディアボタンがあるので使い勝手も良好だ。ただし、ラピッドトリガー機能は非搭載。同機能は、Razerのキーボードではハイエンドモデルの「Huntsman V3 Pro」に搭載されている。

Razer Huntsman V3 Pro

 

対応機種 PC(Windows 10/11)
価格 41,880円(税込/Razerオンラインストア価格)
本体サイズ 445mm×奥行き139mm×高さ39mm
本体重量 880g
接続 ‎‎‎有線(USB-A)

 

Razerでe スポーツゲーミングキーボードの最高峰を求めるなら「Razer Huntsman V3 Pro」をチョイスしよう。ラピッドトリガーモードを搭載した第 2 世代アナログプティカルスイッチを採用しており、0.1~4.0 mm の範囲でアクチュエーションの微調整も可能となっている。キーストローク寿命は1億回と耐久性も抜群だ。「Razer Huntsman V3 Pro」はテンキーレスモデルや、コンパクトさにこだわったminiモデルもあるので、使用環境を考慮して選ぶといい。

 

ラピッドトリガー感度やアクチュエーションの設定はキーボードに保存でき、「Razer Synapse」を使うことで高度なカスタイマイズも可能。クイック調整モードも備えている。音量やアナログスイッチ設定用の専用ダイアル、メディアコントロールやカスタムマクロ用の 3 つのボタンを搭載するなど利便性も高い。長時間のゲームプレイをサポートするリストレストなども付属。価格は4万円を超えるものの、細部まで気配りがゆき届いた1台だ。

SteelSeries Apex Pro TKL Wireless

 

対応機種 PC(Windows、Mac OSMac OSでは一部のソフトウェア機能がサポートされていません)、PS5Xbox
価格 43,473円(税込/Amazon価格)
本体サイズ 355mm×奥行き128mm×高さ42mm
本体重量 約1,070g
接続 ‎‎‎Quantum 2.0 Dual Wireless5.0

 

コアなゲームユーザーから愛用されているのが「Apex Pro」シリーズ。中でも「Apex Pro TKL Wireless」は、その名の通りコンパクトで場所を選ばず使えるテンキーレス&ワイヤレスのモデル。コンパクトでありながら、キーボード上部には設定の調節やプロファイルの変更、最新情報が即時表示できる有機ELスマートディスプレイがあるのも便利。ちなみに、有線モデルであればもう少し安価に購入できるので、予算や使用場所などを考慮して選ぶといい。

 

大きな特徴であり選ばれるポイントとなっているのが、SteelSeries独自のメカニカルキースイッチ。物理的な接触ではなく磁気センサーを使用することで、すばやい無接触キーストローク作動を実現した。このキーボードではOmniPoint 2.0スイッチを採用しており、アクチュエーションポイントの変更や、「羽のように軽い0.1 mmのタッチも確実な4.0 mmのタッチも」とうたっている通り、0.1mm単位での調整が可能。アップデートによりラピッドトリガー機能も搭載できるようになったことで、さらに自分好みのキータッチにすることできるようになった。

REALFORCE GX1 X1UC11/REALFORCE GX1 X1UC13


対応機種 PC(Windows 10~)
価格 各33,000円(税込)
本体サイズ 365mm×奥行き143.1mm×高さ3.82mm
本体重量 UC11 1,820g/UC13 1,810g
接続 ‎‎‎有線(USB-A)

 

東プレ製のプロのためのゲーミングキーボードREALFORCE GX1」。ファイナルファンタジーXIV 推奨周辺機器に認定されているこのキーボードは、アクチュエーションポイントの調整機能(0.1mm〜3.0mm内で0.1mm刻みの調整が可能)や、ラピッドトリガーと同等の機能である「Dynamic Mode」を搭載。アップデートによって「Dynamic Mode」は発売当初からさらに微調整が可能となり、人気を博している1台だ。

 

キースイッチは、東プレ独自の変荷重キースイッチ(静音スイッチ)を採用。電極が接することなく一定レベルに近づけば回路が接続される静電容量無接点方式となっている。また、キー荷重を30g(X1UC11)と45g(X1UC13)から選択可能なのも特徴で、45gは一般的なものと同等であるが、特筆すべきなのは30g。指への負担がなく、より軽い方が好きな人にとっては大きなポイントとなるだろう。左右移動に使用するキーの同時入力が無効化される「Kill Switch 機能」などを備えているのもありがたいところ。


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【2024】FPSで勝つならこのキーボード! オススメのゲーミングキーボード6選