どう見てもうっかりねらいの寄せっぷり。AirPodsに全振りしててキャンディらしさがみじんもないやつ。むしろ口に運ぶほうが抵抗あるわ。
AirPods 愛用者はもちろん、ワイヤレスイヤホンユーザーらを確実にあざむく擬態風の新作キャンディ「Candy AirPods」だと、たとえ飴だとわかっても、無意識に耳にもってく予感しかない。
油断も隙もあったもんじゃないキャンディを生み出したのは、近ごろネットをにぎわせているアメリカのアート系デザイン企業MSCHF(ミスチーフ)だ。
実際に履ける鉄腕アトム風ブーツや聖水入りの聖なるスニーカーなど、クセのあるグッズが得意なMSCHFのキャンディを紹介しよう。
【画像】 MSCHFの新商品 AirPods にそっくりな キャンディ
いたずら好きなMSCHF(ミスチーフ)の新商品。それがこちらの AirPods に激似のキャンディ「Candy AirPods」だ。
このイヤホンは本当に飴なので食べることができる。もともとは MSCHF で挨拶代わりに配っていたものだが、よほど好評だったのか、このたびネットで購入できるようになったという。
パッケージからガチ寄せで開封の儀にも対応
それがまたガチで AirPods によく似てる。ちゃんと1組あるし、パッケージから徹底して寄せちゃってるから、一部界隈でトレンドらしい「開封の儀」めいた動画にも対応可能。
形ももちろん本物のイヤホンと同様の耳にフィットする形状。手に取ったらうっかり耳に装着しそう。
だがこれは当然ながら食用であり、口に運ぶべきキャンディなのだ。というか、そう自らに言い聞かせなければとてもじゃないが、口に入れる気になれない自分を今こうして説得している最中だ。
1組10kcal未満のミント味。お値段7,600円
Candy AirPods(1組)のカロリーは10kcal未満。原材料は、イソマルト(甘味料)、水、添加物(2%未満)、天然および人工香料、着色料。
遺伝子組み換え作物不使用、無脂肪、アレルゲン不使用で、ピーナッツ不使用の工場で製造されているそう。
肝心の味についてはあまりよくわからないのだが、説明には、人間工学に基づきフィットしてお口はミントのような爽やかさ。とあるのでおそらくミント味だ。
これでお値段7,600円(50ドル)。飴だと思うととんでもないが、AirPods だと思えばべらぼうに安いトリッキーな価格になってる。いや飴なんだけど。
それでもこれほど凝ってるなら実物もぜひ見たい。と思ったら残念ながらアメリカ国内限定で、おまけにすでに完売だった。
独創的な商品やアートの企業「インターネット界のバンクシー」
ニューヨークを拠点とするMSCHFは、元BuzzFeedのスタッフ、ガブリエル・ウェイリーが創設した企業で、アートとインターネットの融合を目指すクリエイティブなデザイナー集団から成る。
MSCHFという社名の由来は、英語の「mischief(ミスチフ:いたずら)」で、その名のとおり、独創的な商品やアート作品を次々生み出し、しばしばいろんな意味で注目を集めている。
その商品例といえば、前に紹介した、実際に履ける鉄腕アトム風のブーツや、聖水入りの聖なるスニーカーなど。つまりそういう系だ。
こうしたMSCHF作品の特長の一つは、実際に触れることができるモノの創造。つまりネット上で完結するのではなく、そうしたモノを通じて実世界のリアルな人の反応を引き出すことがねらいのようだ。
またMSCHFは、物議をかもすこと自体をいとわず、むしろ歓迎する姿勢でも知られており「インターネット界のバンクシー」とも呼ばれているそう。
逆の設定よりはまし?キャンディを耳に入れる不安
前に本物のAirPodsを飲み込んだ男性もいたけど、食べ物そっくりの食べられないものよりはましだよね。でもうっかりが想定内だとキャンディを耳に入れてもいいものだろうか、と不安になる。
ただちょっと気をつけなきゃいけないこととしては、たとえばこれを小さい子どもにお菓子としてあげたり、目の前で食べて見せたりして、AirPodsを 食べられるものだと誤認させてしまうことぐらいだろうか。しかしまあよくもここまでそっくりにしたなって感心しちゃうよ。
あれ?ってなるアイテムばかりが並んでるMSCHFに興味がある人は公式通販サイトをチェックだ
References:designtaxi / mschf / complex / theguardian / bbc / hotbotなど /written by D/ edited by parumo
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