ブンデスリーガ第28節が6日に行われ、ウニオン・ベルリンレヴァークーゼンが対戦した。

 ヨーロッパリーグ(EL)とDFBポカールを含めた全公式戦で、シーズン開幕以来40試合無敗を維持しているレヴァークーゼン。初優勝を目指すブンデスリーガでは、11連覇中の“絶対王者バイエルンを抑えて首位を快走中。7試合を残した現時点での勝ち点差は「13」となっており、バイエルンを率いるトーマス・トゥヘル監督は「レヴァークーゼン、おめでとう」と既に優勝争いに白旗を上げている。今節は12位ウニオン・ベルリンに乗り込んでの一戦。無敗記録をさらに伸ばすことはできるだろうか。

 立ち上がりから攻勢を強めるレヴァークーゼンは9分、ボルハ・イグレシアスのポストプレーを受けて突破を図ったフロリアン・ヴィルツが倒され、絶好の位置でFKを獲得。アレハンドロ・グリマルドが左足で直接狙ったが、GKフレデリク・レノウの好セーブに阻まれる。15分には右サイドの深い位置を取ったネイサン・テラが鋭いクロスを送り、イグレシアスが頭で合わせたが、ここもGKレノウが鋭い反応を見せた。

 完全に試合の主導権を握ったレヴァークーゼンは28分に決定機。ロベルト・アンドリッヒの敵陣中央でのボール奪取を起点に右へ展開し、テラのマイナスの折り返しにグリマルドが合わせるもシュートは枠の左へ外れる。45+3分にはテラの突破を止めたウニオン・ベルリンロビン・ゴセンスにこの日2枚目のイエローカードが提示され退場に。レヴァークーゼンは直後のFKからゴール前で混戦を作ると、相手DFのハンドでPKを獲得。これをヴィルツが沈め、前半を1点リードで終えた。

 後半もレヴァークーゼンが押し気味に試合を進める。守りの時間が続くウニオン・ベルリンは、序盤にCKから立て続けにチャンスを作るも、シュートまで持ち込むことができない。59分、ヴィルツの絶妙なスルーパスに抜け出したアミン・アドリが左足を振り抜くも、GKレノウがブロック。攻め込みながらも追加点が奪えないなか、シャビ・アロンソ監督は67分に負傷離脱明けのヴィクター・ボニフェイスを投入する。

 その後の試合はやや膠着状態に。レヴァークーゼンはフィニッシュまで持ち込む機会が減り、対するウニオン・ベルリンは何度か鋭いカウンターで敵陣ゴールに迫る場面を作る。77分、レヴァークーゼンは右からカットインしたテラが左足を振り抜くも、枠を捉えたシュートはGKレノウが好セーブ。その後は両チームがゴール前に迫るシーンを作るが、スコアが動かぬまま時計の針が進んでいく。

 試合はこのまま0-1で終了し、レヴァークーゼンリーグ戦9連勝を達成。今節ハイデンハイムに敗れた2位バイエルンとの勝ち点差は「16」まで拡大した。この結果、早ければ次節にもレヴァークーゼンの初優勝が確定する。次節、ウニオン・ベルリンは12日にアウェイでアウクスブルクと、レヴァークーゼンは14日にホームでブレーメンと対戦する。

【スコア】
ウニオン・ベルリン 0-1 レヴァークーゼン

【得点者】
0-1 45+8分 フロリアン・ヴィルツ(PK/レヴァークーゼン

【動画】レヴァークーゼンが無敗継続! 遂に初のブンデス制覇へ王手
レヴァークーゼンはヴィルツのPKが決勝点となり9連勝! [写真]=Getty Images