日本代表の三笘薫久保建英が海外リーグの試合でラフプレーの被害にあったことを受けて、元日本代表の城彰二氏が自身のYouTubeチャンネルで、危険行為について語った。城氏が受けたというラフプレーは、想像をはるかに越えるのものだった。

 それはアトランタ五輪代表として、海外での強化試合に臨んだ時のこと。胸のあたりに来たボールをヘディングしようと頭を出したら、相手選手が足を上げてスパイクの裏で顔を蹴ってきたという。顔の骨が折れ、目をコントロールする筋肉が損傷したため目がよく見えず、すぐにドクターとともに日本に帰国。到着した時は顔が大きく腫れ上がり、視界は真っ白に。1カ月も入院する大ケガだった。城氏が振り返る。

「視力がすごくよかった。1.5とか1.8あったんだけど、左側だけは0.2とか0.1になっちゃって。視力回復のトレーニングとかいろんなことをやって、0.6ぐらいまで回復したけど、今でも見づらい」

 いまだ「後遺症」に悩まされているというのだ。

 足を踏まれることは日常茶飯事で、わざと狙って踏みつけてくる選手もいた。城氏はもっとひどいラフプレーを受けたとして、

「俺はFWで、相手DFを背にしてポストプレーをする。DFから離れたり、近づいたりと駆け引きをしてる最中にチョロチョロって。なんだこれは、と思っていたら、またチョロチョロ。最初はお尻の門のところを触ってきた。次は前の方をチョロチョロってされた。この選手、『本物』かと思って。本当に怖かった」

 その後は相手DFが気になってしまい、まともにプレーできなかったという城氏は、

「ある意味、ラフプレーでしょ。前をチョロチョロってされた瞬間に相手を見たら、ニコッて笑ってた。わかってやってるんだよ。その後は近寄れなかった。初めて試合に出たくないと思った」

 これはスペインリーグの試合だったというが、屈強な外国人選手にチョロチョロされるとは、なんとも不気味だ。

(鈴木誠)

アサ芸プラス