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 主要格安SIMの料金表とともに、格安SIMSIMフリースマホなどの1週間の動きをまとめてお届けしている本連載。今回は、独自性のあるデザインにハイスペックなSoC、FeliCaまで搭載して約5万円からと、ミドルクラスの注目スマホ「Nothing Phone (2a)」のフォトレポをお届けする。

上位モデルとの差はあるが、個性的なデザインはバッチリ

 デザイン面だけでなく、コスパの高さでも注目を集めている「Nothing Phone (2a)」。レビュー記事は後日掲載予定なので、今回はあらためてのスペックの整理と製品写真を中心に紹介する。

 Nothing Phoneの特徴である、透明なガラス素材を通じて、背面に設置されたNFCアンテナなどが見える外観は「(1)」「(2)」と同様((2a)はQi非対応)。(2)は丸みを帯びた曲面のガラスが精巧な印象だったが、一方の(2a)はそれに比べるとやや見劣りするものの、ミドルクラスとしては十分なプレミアム感。LEDストラップで光るGlyph Interfaceも同様に、上位モデルと比べると簡素化されているものの、個性は十分際立ってる。

 個性的なのは、Android 14ベースのNothing OS 2.5によるUIも同様。Android 13以降で導入されたテーマアイコンを活用しつつ、独自のウィジェットを組み合わせて、Nothingならではの世界観を築いている。なお、テーマアイコンに対応していないアプリでもアイコンをモノクロ化してくれるので世界観は崩れない(視認性はやや欠けるが)。

ミドルクラスの中では明らかに上位の性能
ドコモ4.5GHz帯&eSIMには非対応

 詳しいスペックは以下の表のとおり。SoCのMediaTek Dimensity 7200 ProはTSMC 4nmプロセスで製造しており、Antutu 10のスコアは70万点台であることをメーカー側はアピールするなど、ミドルハイクラスの性能と言える。実際の操作でも現行ハイエンド機との差はさすがにあるが、120Hzリフレッシュレート対応の6.7型有機ELとの組み合わせでほとんどの場面で滑らかな動作を体験できた。

 想定以上にうれしかったのが、案外軽く感じた点。画面サイズは6.7型、横幅も76.32mmと決して小型のスマホではなく、凝ったデザインにバッテリーも5000mAhと大容量にも関わらず、190gという重量は悪くない数字と言える。なお、カメラは標準+超広角ともに5000万画素で、メインのカメラはOISも搭載されている。

 ネットワーク面では、ドコモ4.5GHz帯は非対応なものの、国内4キャリアの主要バンドに5G含めて広くサポートしている。ただ、eSIM非対応なのはやや残念な点(nanoSIM×2)。最近はeSIMで契約している人も増えてきたので、ユーザー側の工夫は多少必要になるかもしれない。

 今回は短時間触っただけだが、コストパフォーマンスは非常に優れていて、個性もバッチリ。ただし、世界的なヒットもあってか、品薄状態となっている。現在は12+256GBモデルが先行予約販売中だが(8+128GBモデルの発売日は後日公開予定)、4月中旬ぶんの注文が3月末に一時復活したもののすぐに終了。現時点ではメールアドレスの登録だけが可能な状態だ。狙っているなら、随時情報をチェックするのがいいかもしれない。

人気の音声通話付きSIMの料金表(税込)

※1:au網を用いたMVNOのサービスは基本的にいずれも直近3日の通信量が6GBを超えた場合の通信速度の制限がある
※2:加入から7ヵ月無料のキャンペーンで通信量が増量される(以降、月550円)
※3:加入から6ヵ月間無料のキャンペーンで通信量が増量される(以降、月550円)

 
FeliCaにも対応の超コスパスマホ「Nothing Phone (2a)」フォトレポ