氷の上にとらわれてしまった動物を助けるのは、レスキュー隊にとっても極めて危険極まりないミッションである。下手に体重をかけると、動物はもちろん、自分も冷たい水の中に落ちてしまいかねない。
今回ご紹介するのは、梯子から身を乗り出して凍った池に落ちたハスキーを救助しようとする消防隊員の、決死の活躍を撮影した映像だ。手に汗握りながら見てみよう。
Firefighter climbs onto melting ice to save Husky
凍り付いた濾過池に落ちてしまったのは、シベリアンハスキーのアイビーさんだ。地面までの高さは3m。とても自分では脱出できない。
幸いなことに、アイビーさんの鳴き声を聞いた通行人が消防局に通報してくれた。すぐに消防隊員たちが駆けつけて、迅速な救出活動が開始されたよ。
副隊長のジョン・クリガーさんが梯子を下りて、アイビーさんに呼びかけながら手を差し伸べた。氷の厚さがどのくらいかはわからないが、体重をかけるのは危険すぎる。ギリギリまで身を乗り出して、アイビーさんの信頼を得ようとするよ。
ソーセージを与えてみたりもしたが、アイビーさんは警戒してなかなかジョンさんに近づいて来ない。だが辛抱強く呼びかけるうちに、アイビーさんも「この人は自分を助けに来てくれた?」と理解し始めたようだ。
尻尾を振りながら手の届くところまでやって来たアイビーさんの首輪を、ジョンさんはしっかりとつかむことに成功。
アイビーさんの身体をがしっと抱え上げて、ジョンさんは一段一段梯子を上っていく。ここでアイビーさんが暴れたら…と見ている人たちはハラハラしたが、アイビーさんはジョンさんを信頼して、身体を預けているみたい。
さあ、一番上に到着だ! もう安心だよ!
アイビーさんは大きなケガもなく、無事に飼い主のもとへ戻れたようだ。ジョンさんをはじめ消防隊員の皆さん、通報してくれた通りすがりの人、そして声援を送ってくれた人たちもみんなありがとう!
written by ruichan
※この記事はカラパイアの姉妹サイト「マランダー」に掲載されたものです。面白い動物情報を集めたマランダーの方にも是非訪れてみてください。
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