中国のヒット画像に、韓服(チョゴリとロングスカート)で装った女性が「中国の美しい朝鮮族」というのがある。「中国の美を見せる」となっていることもある。上海のレトロな街並みを、太極扇子をヒラヒラさせながらドレッシーな韓服のマダムが歩く。「中国の伝統的な美が、現代の街並みにやってきた」とテロップ。

 そもそも、中国4000年の大昔に遡っていけば、朝鮮半島も中国の一部だった時も場所もある。そうすると漢服が元祖になり、その頃は色とりどりの鮮やかなものだったようだ。 しかし、朝鮮半島で暮らし始めた朝鮮族の方々は、正直貧しく、立派な布も染色技術も、仕立てもできず、生成りの韓服を着ていた。暑い時期には、男の子を生んだ女性は、上半身裸体で生活していたとも言われる。

 それが、どうしてそうなったものか、韓流ドラマでは、カラフルなチマチョゴリで演じている。

 韓国の有識者はそれを認識するのはプライドが許さないのであろう。女性が礼装の時にかぶる冠の「チョクトゥリ」に韓服スタイルを、朝鮮族というのはなにごとか。韓国文化を象徴する韓服を愚弄するなと語る。建国76年の当初に着ていたとは全く思えないのだが。逆に軍配を上げるなら、中国にいたときの朝鮮族の服装を現代風にしたものなのだが。ゆえに、画像のキャプションは間違いはない。

 中国人は、もともとは漢服に由来するからと正しく答えているが、76年しか歴史がない韓国では韓国固有の韓服であり、中国の漢服とは違うと折り合わない発言に終始している。1948年にそれが存在したのかしないのか、それは北朝鮮にも同時にあったのか、韓国の有識者は調べるべきだろう。

イメージ