1995年の渋谷を舞台に、がむしゃらに駆け抜けた高校生たちの青春を描く「95(キュウゴー)」(毎週月曜夜11:06-11:55、テレ東系)が、いよいよ4月8日(月)から放送スタート。

【写真】同じ高校の先輩と後輩だった中川大志と高橋海人が「95」で初共演を果たす

本作で、主人公の平凡な高校生“Q”こと広重秋久を演じる高橋海人、後に秋久の親友となる“翔”こと鈴木翔太郎を演じる中川大志、翔太郎の幼なじみ・岸セイラを演じる松本穂香にインタビューを実施。自身が演じる役についてや、お互いの印象などを聞いた。

■中川「視聴者の方も引き寄せられるようなお芝居を目指していきたい」

高橋:秋久は一般的な家庭で生まれ育った男の子。地下鉄サリン事件ノストラダムスの大予言を機に“生きること”と真剣に向き合い始めるんです。はたから見たらすごく真っすぐな子なんだろうなと思いますし、冷静に考えるより熱量先行で動いてしまう感じは僕自身と似ている気がします。

中川:翔は祖父が政治家で父親が大病院の経営者という、いわゆるお坊ちゃん。渋谷の街にたむろしているグループのリーダーで黙っていても周りを引きつけるカリスマ性があるんです。秋久が魅了されたように、その言葉の強さやまとうオーラ、求心力で視聴者の方も引き寄せられるようなお芝居を目指していきたいです。

松本:セイラは達観していて落ち着いた雰囲気ですが、実際は寂しさや弱さ、孤独感を抱えたか弱い女の子なのかなって。自己評価が低く人と壁もあるので演じる上ではすごく難しいですが、そこが彼女の魅力だと私は思っています。

■松本「そんなところもQちゃんにピッタリ」

――1990年代の後半生まれで同世代の3人。お互いの印象は?

高橋:大志くんは同じ高校の1つ先輩。その頃から仲良くさせてもらってて、大志くんがウチに来て一緒にDIYしたこともあった。

中川:ゴルフのパター練習ができるやつを作ったね(笑)。

高橋:ご飯も毎日一緒に食べるような近い関係だったから、初めて共演がかなってうれしい。

中川:本当に。ようやくだよね。

高橋:松本さんはCMなどで拝見していて目が印象的だなって。水分量なのか眼球の大きさなのか…。とにかく引き込まれるし、目だけでいろんなものが伝わってくる感じがすごいなって思ってました。

中川:海人は高校のかわいい後輩で、真面目で努力家のイメージ。お芝居がすごく好きなんだなっていうのも以前から思っていました。秋久と翔は、同級生だけど翔の方が年上のような感じ。普段の僕らの関係性をそのまま生かせるのかなと思います。松本さんとは長らくCMでご一緒してて、セイラのミステリアスな部分や引き寄せられるような艶っぽさが松本さんにピッタリだと思うので、また一緒にお芝居するのが楽しみです。

松本:高橋さんは今日が初対面で、先ほどメーク中のお話が隣で聞こえてきたんです。ご自身はそんなつもりはないんだろうけど、どこかほわほわ~っとされてて。

中川:それは、オブラートに包むとですよね?(笑)。

高橋:だいぶ包んでいただいてると僕も思います(笑)。

松本:いや、そこが魅力的というか癒やされるなって。すごく正直な方なんだろうなって思いました。さっき大志くんが印象を話しているときもニコニコしながらうれしそうに聞いてて、そんなところもQちゃんにピッタリ。

高橋:ありがとうございます。

松本:大志くんは以前共演させてもらったときに、熱量が高く、胸に真っすぐ響いてくるお芝居で。いろんな刺激をいただけたので、今回は翔を通してどんなものがもらえるんだろうって楽しみです。

■高橋「今よりもみんなが情熱的に動いてる」

――今作の台本には“チーマー”や“ノストラダムスの大予言”など大人世代には懐かしいワードも。

中川:何となくは聞いたことがあっても、人に説明するのは難しいっていうワードが多いよね。

高橋:そうなの。でも僕、ノストラダムスの大予言はちょっと知ってて。ビックリしたのが、周りのスタッフさんに聞いたときに本当に世界が終わると思ってた人がいたんです。それくらいみんなが注目していたってすごいなって。

松本:SNSからいろんな情報が入ってくる今とは違いますね。

中川:SNSのない時代の若者は、いろんな選択範囲が今とは違ったのかなって。台本からは、今の時代にはないような若者のパワフルさやエネルギッシュさも感じる。

高橋:LINEじゃなくて会って話さなきゃ、みたいな。今よりもみんなが情熱的に動いてる感じ。

中川:当時を生きてない僕らが、それをいかに表現するか。楽しみでもあり、挑戦でもあるよね。

取材・文=川倉由起子

※高橋海人の「高」は正式には「はしごだか」

高橋海人が主演を務める「95」がいよいよ放送スタート/(C)「95」製作委員会