【WWE】レッスルマニア（4月6日・日本時間7日／フィラデルフィア）
ボコボコにやられる夫に必死の声援を送る妻が、絶対王者の執拗な煽りにブチギレ！ 一歩も引かずに噛みつく「強気な妻」が起こした珍事にファン賞賛。映画『ロッキー』の舞台で生まれたロッキーのような奇跡の大逆転勝利にファンが熱狂。勝利後に人目をはばからず見せた熱烈なハグ＆キスに場内から祝福が寄せられた。
WWEの年間最大イベント「レッスルマニア」DAY1で、WWEインターコンチネンタル王者・グンターとサミ・ゼインのタイトルマッチが行われた。難攻不落の王者グンターに対して苦戦を強いられたサミだったが、リングサイドの妻の応援で奮起。惨敗ムードから大逆転を演じた。
この日も"令和の田上明”こと、四天王プロレス・リスペクトで知られる質実剛健の皇帝グンターが、投げっぱなしジャーマンや、逆水平、ビックブーツなどシンプルだが骨身にしみる攻撃で圧倒すると、リングサイドで心配そうに夫を見つめるサミの妻・ハディージャさんの姿がカメラに抜かれる。
サミも大技連発で奮闘するも、名だたるレジェンドのIC王座保持記録を塗り替えているグンターはやはり強い。スリーパーで体力を削り、低空のジャーマン、さらには起き上がりこぼしパワーボムでジワジワと相手を追い込んでいく。
すでに意識朦朧、虫の息状態のサミにグンターも余裕が出たのか、ここでリングサイドのハディージャさんに何か言葉を投げかけて煽りはじめる。しかし、この挑発に彼女がブチギレ。首を切るポーズで「うちの夫はお前になんて敗けないぞ」と叫びつつ、かなり強気のリアクションを見せる。
これに解説の堀江ガンツも「サミ以上に気が強いですね」と苦笑いを浮かべると、ファンも「奥さんも煽るね」「よく返した」「奥さん強靭すぎるだろｗ」「奥さんめっちゃ強そうw」などハディージャさんの勇ましい行動に賞賛の声が並ぶ。
さらにボコボコに痛めつけられるサミ、勝利を確信しいよいよ観客やハディージャさんに"舐めプ”モードとなったグンター。大声で夫に呼びかける妻の姿に実況陣も声を揃えて「（映画『ロッキー』の）エイドリアンですね」とコメント。ここは映画の舞台フィラデルフィアだが、「ロッキーのようにはいかない」とグンターがニヤリ。
ほぼ敗け確定…しかしここからサミがバタバタしながら往年のテリー・ファンクのように蘇生する。
トップロープのグンターに「ヘルヴァ・キック」を放つと雪崩式ブレインバスターをリングのターンバックルに目掛けて脳天落下。さらにサミはフィニッシャーのヘルヴァ・キックを2発放ち皇帝からスリーカウントを奪い見事タイトル奪取に成功した。
必要以上にサミの妻を煽りすぎたことが災いとなったのか、途中まで楽勝ムードだったグンターは、宿敵の怒りに火をつけてしまい気がつけば大逆転負け。慢心が過ぎたか1年10カ月続いたインターコンチネンタル王座長期政権に終止符を打つこととなってしまった。（ABEMA／WWE『レッスルマニア』）
コメント