『ちょっと思い出しただけ』(22)の松井大悟監督のメガホンのもと、高木ユーナの同名マンガを見上愛主演で実写映画化した『不死身ラヴァーズ』(5月10日公開)。このたび、見上演じるりのの運命の相手となる佐藤寛太演じる“5人の甲野じゅん”の姿を捉えた場面写真が解禁された。

【写真を見る】佐藤寛太が中学生に!?サブカル学生から神妙な表情まで、“あまりにも素”の演技で体現

長谷部りの(見上)が“運命の相手”と信じて追いかけるのは、両想いになった瞬間にこの世界から忽然と消えてしまう甲野じゅん(佐藤)。2人は人生のなかで何度も出逢い、そのたびにりのは「好き」と伝え、両想いになり、じゅんが“消える”という出来事を繰り返していく。それでも諦めないりののどこまでもまっすぐな「好き」が起こす、奇跡の結末とは?

このたび解禁されたのは、何度も姿を変えてりのの前に現れるじゅんのさまざまな姿を切り取った5枚の場面写真。中学生の思春期ならではの尖った表情から、ギターを抱えてサブカルな雰囲気を漂わせる姿。さらには車椅子に乗った青年の姿やクリーニング屋で見せる朗らかな表情。そして大学生の姿では、大粒の涙をこぼしている。これらすべての甲野じゅんを見事に1人で演じ分けた佐藤は、「自分がもしこう進んでいたら、こうなっているのかな、という延長で役を作っていった」と役づくりについて語る。

しかし実際に演じる上では不安も多かったようで、松井監督とその都度相談を重ねていたという。「演じてみて、大きく『違う』と言われたことはなく、割と自由に任せてもらった印象です。ちゃんと見ていてくれているんだというような安心感を常に与えてくれました」と充実した撮影現場を振り返りつつも、完成した作品で自分の姿を観て「あまりにも素で“自分”すぎた。とにかくダサかった」と苦笑い。いったい佐藤は劇中でどんな演技を見せているのか、期待しながら本作の公開を待とう。

文/久保田 和馬

主人公りのの“運命の相手”甲野じゅんを1人5役で佐藤寛太が演じ分け!/[c]2024「不死身ラヴァーズ」製作委員会 [c]高木ユーナ/講談社