川西拓実(JO1)と桜田ひよりがダブル主演を務める映画『バジーノイズ』(5月3日公開)より、原作者・むつき潤氏が桜田演じる潮を絶賛していたコメントが明かされた。

【画像】桜田ひより演じる潮の場面写真

 同映画は、「週刊ビッグコミックスピリッツ」(小学館)で連載されたむつき氏の同名漫画が原作。PCで奏でる音楽だけを趣味とし、シンプルな生活を送る孤独な青年・清澄(川西)の部屋に、窓ガラスを割って入ってきた少女・潮(桜田)。2人の出会いから広がって行く、DTMを題材にした青春音楽映画となっている。

 マンションの管理人の仕事をする清澄と同じマンションに住み、他人の「いいね」だけを追いかけて生きてきた潮。下の部屋から聴こえてきた「寂しくって、あったかい」清澄の音楽に初めて心を震わせる。たくさんの人に清澄の音楽を届けたいと願い、破天荒な行動をしていく潮だったが、そのうちまぶしすぎる清澄に複雑な想いを抱えていくこととなる。

 むつき氏は、「潮役どうするんだろうという点は、我々原作サイドが『音楽どうするんだろう』というのと同じくらい比重をおいて関心を寄せていたポイントでした」と明かし、完成した映画を鑑賞した後に「観客に好かれるキャラクターでないといけないし、実写になる分ある程度現実に即していなければいけない。逸脱のバランスが難しかっただろうにそこを考えて切り取られた風間太樹監督と実際演じられた桜田さんが素晴らしかったです」と、桜田が新たな魅力をもって演じた潮を大絶賛したという。

 潮役のキャスティングで、風間監督からも製作陣からも一番に出た名前が桜田だった。監督とは、桜田がメインキャストを務めたドラマ『silent』(フジテレビ)でもタッグを組んでおり、先日、実写映画化される『ブルーピリオド』でもメインキャストを務めることが発表されるなど、話題作に引っ張りだこ。

 本作では、大胆でストレートな言動の芯に、誰もが共感できる「何者にもなれない、居場所が見つからない」不安を抱えている潮を、繊細に、多面的に表現した桜田。清澄をまっすぐ見つける強い姿から、ひとり物思いにふける姿まで、場面写真からも潮の繊細な感情の揺れ動きがうかがえる。

映画『バジーノイズ』(5月3日公開)場面写真(C)むつき潤・小学館/「バジーノイズ」製作委員会