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(写真:アフロ

依然として壊滅的な支持率を誇っている岸田内閣。NHKの調査によると3月時点で支持率は25%。「支持しない」と答えた人は57%と、6割近くの人が不支持を表明したという。

振り返れば岸田内閣は最初こそ50%近い支持率だったものの、様々な問題が浮上し、支持率低下の要因が生まれていった。安倍晋三元首相(享年67)の国葬を皮切りに、自民党と旧統一教会の癒着ぶりや自民党議員らの裏金問題など挙げるとキリがない。

そんな岸田内閣に対して、「ウンザリ」という声がSNSでは毎日のように叫ばれている。なかには改革を求めて、すでに人望のある著名人の中から首相になってほしいと夢見る人もいるようだ。そこで本誌は「いつか首相になってほしいスポーツ選手」について、1000人にアンケートを実施。今回は女性スポーツ選手編の回答をお伝えする。

まず第3位は、フィギュアスケーターの浅田真央(33)だ。’10年バンクーバーオリンピック銀メダルを獲得し、世界選手権で3度の優勝を果たしている浅田。’17年4月に競技選手としての現役引退を発表し、現在はアイスショーなどを中心に活躍中。またバラエティ番組やCMにも出演し、好感度も抜群だ。

柔らかな笑顔や純真でひたむきな性格が印象的な浅田に対して、アンケートでは《朗らかで落ち着きがあって品があるから》《ひとがらが良さそうで好感を持たれそう》《分け隔てがなく優しい人柄だから》との声が。

また昨今の政治家の“ブラックさ”からか、《爽やかクリーンなイメージで、人を思いやるタイプの方と思うから》《誠実で嘘は無さそうなので》《庶民の生活がわかる。人柄が信頼できる》《明るく腹黒さが感じられないから》との声も上がった。

‘22年10月に行われた「笹川スポーツ財団」のインタビューで《満足することなく、常に過去の自分を超えていきたいという気持ちが強いので、次はどんなことにチャレンジしたいかということしか考えていません》と語っている浅田。そのチャレンジ精神で、日本の新たな道を切り開いてほしいと思う人もいるようだ。

続いて第2位は、元サッカー女子日本代表の澤穂希(45)だ。「2011 FIFA女子ワールドカップ」の際、キャプテンとしてチームを牽引した澤はプレイヤーとしても大きく貢献。「なでしこJAPAN」を日本女子サッカー史上初のW杯優勝に導いた。アジア人史上初のFIFA最優秀選手賞受賞者である澤は’16年イギリスサッカー専門サイト「Squawka」で“歴代最高の女子フットボーラー10傑”の1人に選出されたこともある。‘16年には実際に自民党から参院選への出馬オファーがあったが、澤は応じなかったという。

そんな澤についてアンケートでは《日本の女子サッカーを世界一にした代表的な選手だから》《ワールドカップで日本を優勝に導いたキャプテンシーに期待します》《リーダーシップが取れそうな人間であり、行動力も高そうで動けそうだから》《チームをまとめる才能を感じるので》とやはり一国の“キャプテン”としての活躍を期待する声が上がった。

またチームをまとめた経験から《人望がある》《実績だけではなく仲間からの人望もあるので、リーダーに向いていると思いました》と人望の厚さを讃える声も。「くらし塾 きんゆう塾」’15年冬号のインタビューで《私は言葉巧みにみんなを引っ張るタイプではありません。自分のプレーをしっかりピッチの上で表現することが、結果的にはみんなを引っ張ることになると信じています》と語っている澤。その“背中で語る”牽引力で、日本を力強く引っ張ってくれるかもしれない。

そして第1位は、元レスリング選手の吉田沙保里(41)だ。「霊長類最強女子」との異名を持つ吉田。女子レスリング個人で世界大会16連覇、さらに個人戦では206連勝という記録を打ち立てている。’16年リオデジャネイロオリンピックでは日本選手団主将を務めており、同年9月にはレスリング女子日本代表コーチに就任。また3度にわたって紫綬褒章を受賞するなど、輝かしい記録の数々を誇っている。

吉田について、アンケートでは《真面目で頼りがいがあり、国民を導いてくれそうだから》《人格が優れており、周囲の人を動かして何らかのことを実現しそうだから》《みんなを全力で引っ張っていってくれそう》との声が。また近年、政治家の不正が際立つため《悪いことしない、悪いことしようとしているのを見て注意しそう》《間違った事は間違いと言えそうなので》と期待する声も上がった。

さらに停滞する日本を憂う人からは《パワフルで日本を良くしてくれそうだから》《ワイルドに日本を活気づけてくれそう》《有名で、明るくて活発な印象があるから》と現状打破を望む声も。

’21年05月、「帰国便利帳web」にアップされたインタビューで《たとえ壁にぶつかってもマイナスには考えませんよ。落ち込んでいる時間がもったいなくて無駄ですから。次はどうすればいいかを常に考えながら、嫌なことがあったら気分転換に好きなことをする! 現役時代からそういう考えなので、今でも気持ちの切り替えは早いです》と述べている吉田。現役引退会見では、政界進出について「全くございません」と否定しているものの、リーダーとなった暁にはそのパワフルさで、日本に活力を与えてくれるだろう。