【写真・画像】 1枚目

 勢いのある掛け声から、鼓の音まで聞こえてきそうな瞬間だった。日本全国を8つのブロックに分けた団体戦で行われる「ABEMA地域対抗戦 inspired by 羽生善治」準決勝第2試合、関東B 対 中国・四国が4月6日に放送された。糸谷哲郎八段(35)と伊藤匠七段(21)の対戦となった第1局では、大熱戦にチーム中国・四国の控室が大盛り上がり。終盤では「いよぉ~!?」っと息ピッタリの掛け声が上がり、ファンを笑わせた。

【映像】“歌舞伎”の掛け声風リアクションの瞬間

 先勝を争う第1局では、チーム中国・四国から糸谷八段、関東Bからは伊藤七段が出陣し、相雁木の出だしからじっくりとした戦いに。糸谷八段の攻め、伊藤七段の受けの構図で進行した。糸谷八段がペースを握って攻め切るかと思われたが、中盤では勢い余った隙に伊藤七段が逆転。一転、糸谷八段は苦しい終盤戦を迎えていた。

 はっきりと伊藤七段の優勢となった局面でも、糸谷八段は攻勢を崩さない。自玉の裏に攻め込んできた角と成香を取り込むと、後手陣目掛けて即座に角をズドン!糸谷流のこの強気の一手に、中国・四国の作戦会議室では、山崎隆之八段(43)、菅井竜也八段(31)、黒田尭之五段(27)、藤本渚五段(18)は、一斉に声を揃えて「いよぉ~!?」。まるで歌舞伎の掛け声のような発声が起こった。

 息ピッタリ、ユーモアあふれる中国・四国控室の様子に、ファンは爆笑。「いよーw」「歌舞伎みたいな控え室の声」「勝負だ」「思いつかん手きた!」「!?」「歌舞伎かw」「前のめり」「かわいいなw」などの声が多数寄せられた。

 対局は、優位に立ってから手堅く勝ちに結びつけた伊藤七段が鮮やかに寄せ切って勝利。粘った糸谷八段だったが、「中盤攻めすぎてしまった」と苦い顔で一局を振り返った。

◆ABEMA地域対抗戦 inspired by 羽生善治 全国を8ブロックに分けた「地域チーム」によって競う団体戦。試合には監督とチームから選ばれた出場登録棋士の4人の計5人が参加可能。試合は5本先取の九番勝負で行われ、対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールール。試合は1試合以上出場する「先発棋士」と、チームが3敗してから途中交代できる「控え棋士」に分かれ、勝った棋士は次局にも出場する。先発棋士は1人目から順に3人目まで出場し、また1人目に戻る。途中交代し試合を離れた棋士の再出場は不可。大会は2つの予選リーグに4チームずつ分かれ、変則トーナメントで2勝すると本戦進出。ベスト4となる本戦は通常のトーナメント戦。
(ABEMA/将棋チャンネルより)

「いよぉ~!?」チーム中国・四国、仲間の攻手に“歌舞伎”調リアクション 息ピッタリの掛け声にファン「かわいいなw」/将棋・ABEMA地域対抗戦