シーホース三河4月6日(土)、7日(日)、敵地の国立代々木競技場第2体育館で東地区2位を走るアルバルク東京と2連戦を行った。

Game1、序盤はリバウンドで競り負けて劣勢を強いられるが、2Qに修正。要所で角野が3Pシュートを沈めて流れを手繰り寄せると、終盤まで強度の高いディフェンスを継続し12点差で競り勝ち、連敗を3で止めた。

連勝を狙ったGame2。A東京の強固なディフェンスの前に最大20点差を築かれる。終盤にかけてディフェンスを修正し2点差に迫るが猛撃及ばず、1勝1敗の痛み分けに終わった。

【関連記事】バスケ日本代表が語る自分流“メンタル”と“カラダ”の整え方。Bリーグ三河のシェーファーアヴィ幸樹は「失敗したら・・・」

―試合結果―
2024年4月6日(土)
A東京 ● 57 – 69 〇 三河
(三河通算成績 30勝19敗)

1Q A東京 18–12 三河

リバウンドから主導権を握られ、6点ビハインドを背負う

スターティング5は、#10レイマン、#11久保田、#19西田(優)、#43イ、#54ガードナー。

#11久保田のキックアウトパスから#10レイマンが3Pシュートを沈めて先制する。A東京#22ロシターのバスケットカウントに対して、すかさず#10レイマンがドライブからダンクを返上するなど、立ち上がりから両者が激しくぶつかり合う。

A東京#11サイズの連続得点で先行されるが、開始5分に#43イがスティールから3Pシュートを沈めて9-8と1点差に迫る。しかしA東京#23メインデルに3Pシュートを沈められて流れを掴みきれない。

三河のタイムアウト明け、#54ガードナーがゴール下で強さを見せると、#7長野とのコンビプレーから#0オーガストがフリースローを獲得。しかし残り19秒、A東京#11サイズにゴール下で得点され、18-12と6点ビハインドで1Qを終える。

2Q A東京 29–28 三河 (A東京 11–16 三河)

ハードなディフェンスからファストブレイクを展開し1点差に迫る

スタートは、#0オーガスト、#7長野、#18角野、#32シェーファー、#54ガードナー。

A東京#9安藤、#3テーブスの連続得点で二桁リードを築かれるが、#54ガードナー、#18角野が立て続けに3Pシュートを返上して25-20に追い上げる。さらに開始4分半、#54ガードナーの華麗なユーロステップで25-22とワンポゼッション差に迫る。

オフィシャルタイムアウト明け、A東京#22ロシターにダンクを許すも、#19西田(優)がドライブからタフショットを沈めて喰らいつく。

残り1分半に#0オーガストの強烈なブロックショットからアーリーオフェンスを展開し、#11久保田がレイアップを決めて27-28と逆転に成功する。しかし終盤、A東京#11サイズにリバウンドを押し込まれて再逆転を許す。

3Q A東京 44–49 三河 (A東京 15–21 三河)

激しいリードチェンジを繰り広げる中、終盤に逆転

スタートは、#10レイマン、#11久保田、#19西田(優)、#43イ、#54ガードナー。

#19西田(優)のミスマッチを活かしたドライブで逆転すると、トランジションから#10レイマンがレイアップを決め、29-32とリードを広げる。

開始1分半、A東京#23メインデルに3Pシュートで反撃されて32-32と同点に追いつかれる。A東京#23メインデルのドライブに対し、#10レイマンの強烈なブロックショットが炸裂しA東京の得点を許さない。開始2分半には、#11久保田がドライブから得点し32-35とリードを奪う。

その後は、A東京に#22ロシター、#9安藤の得点で逆転されると、すかさず#10レイマンが3Pシュートで再度逆転するなど、目まぐるしいリードチェンジを繰り広げる。

点差が開かない拮抗した展開の中、残り38秒、#7長野がドライブからバスケットカウントを獲得。ラストプレーで#7長野とのコンビプレーから#0オーガストが得点し、44-49と5点リードして最終Qに突入する。

4Q A東京 57–69 三河 (A東京 13–20 三河)

最後までディフェンスの強度を落とさず、12点差で快勝

スタートは、#0オーガスト、#7長野、#18角野、#32シェーファー、#54ガードナー。

#54ガードナーが3Pシュートで44-52とリードを拡大すると、ディフェンスでも集中を切らさず、およそ4分間A東京の得点を許さない。

開始4分、A東京#9安藤に3Pシュートを決められるが、#7長野が3Pシュートを決め返してA東京に傾きかけた流れを断ち切る。さらに#19西田(優)からのキックアウトパスを受け取った#18角野が3Pシュートを射抜き、A東京に反撃の隙を与えない。

A東京のタイムアウト明け、A東京#22ロシター、#3テーブスの連続得点で55-64と一桁差に迫られるが、残り3分に#7長野がトリックプレーから得点すると、#54ガードナーが個人通算400回目となる3Pシュートを射抜き、55-69と一気に突き放す。終盤まで安定したゲーム運びでリードを守り切り、57-69と12点差で競り勝った。

シーホース三河 ヘッドコーチ ライアン・リッチマン  試合後コメント

全体的に良かったと思います。

A東京さんは、サイズもあり身体も強くタレントが揃っていて、素晴らしいチームだということはわかっていました。

1Qは自分たちのするべきプレーができなかった時間もありますが、2Q以降は相手のレベルにしっかり合わせることができました。

彼らの強みであるセカンドチャンスや、ペイントからの得点をしっかり抑えることができた点で、自分たちのするべきプレーができて、それが結果につながった試合だったと思います。

-#18 角野亮伍選手のパフォーマンスについてどのように評価されていますか?
今シーズン彼にずっと伝えているのは、君は素晴らしいシューターだがディフェンスやリバウンドなど、シュート以外の役割も求めていきたいということです。

そういった言葉を受けて、しっかりとハードワークをして成長し続けてくれていることを誇りに思っています。

チームメイトのことを信頼して、チームメイトからも愛され、ハードワークを率先して行ってくれる選手です。

B.LEAGUEはタフなリーグで簡単な試合は一つも無いなかで、試合の勝敗を分ける細かい部分ひとつひとつを頑張ることができる選手だと思います。

―試合結果―
2024年4月7日(日)
A東京 〇 65 – 61 ● 三河
(三河通算成績 30勝20敗)

1Q A東京 27–17 三河

A東京の高確率な3Pシュートに苦しめられる

スターティング5は、#0オーガスト、#10レイマン、#11久保田、#19西田(優)、#43イ。

A東京#3テーブス、#23メインデルの3Pシュートで先手を取られるが、#43イが3Pシュートを返上し主導権を譲らない。開始3分に#10レイマンが3Pシュートを射抜くと、ハードなディフェンスから#43イがファストブレイクを決め、8-8と同点に追いつく。

A東京#75小酒部、#22ロシターの得点で15-10とリードを許すが、三河のタイムアウト明けに#54ガードナーがゴール下で力強さを見せ喰らいつく。

しかし終盤、A東京#9安藤、#3テーブスの3Pシュートを許し、27-17と二桁差に拡大され1Qを終える。

2Q A東京 41–32 三河 (A東京 14–15 三河)

要所で得点されA東京を捉えきれない

スタートは、#0オーガスト、#7長野、#18角野、#27石井、#54ガードナー。

序盤からハードなディフェンスでA東京のタフショットを誘発し、素早いトランジションから#0オーガストダンクが炸裂する。開始2分には個人通算400回目の出場となる#27石井が3Pシュートを射抜き29-24と5点差に縮めチームを勢い付ける。

オフィシャルタイムアウト明け、#43イがファストブレイクを決めると、残り3分半に#19西田(優)がアリウープパスで#0オーガストダンクを演出して33-30とワンポゼッション差まで追い詰める。

しかし、A東京#23メインデル、#9安藤に連続して得点されA東京を捉えきれない。#10レイマンのフリースローで食い下がるが、残り50秒にA東京#3テーブスに3Pシュートを決められ、41-32でハーフタイムを迎える。

3Q A東京 54–43 三河 (A東京 13–11 三河)

最大20点リードを許すが、セカンドユニットで巻き返す

スタートは、#0オーガスト、#10レイマン、#11久保田、#19西田(優)、#43イ。

A東京の強固なディフェンスの前に得点できない時間が続き、54-34と最大20点差まで突き放される。

残り2分半に#54ガードナーが3Pシュートを射抜くと、#10レイマンもゴール下で奮闘。さらには#7長野がディフェンスでハッスルしてA東京のミスを誘発しチームに流れを呼び込む。

残り1分には#54ガードナーがゴール下で粘りを見せフリースローを獲得すると、ハードなディフェンスからアーリーオフェンスを展開、#32シェーファーがファストブレイクを決め54-43と点差を縮め3Qを終える。

4Q A東京 65–61 三河 (A東京 11–18 三河)

ディフェンスから流れを手繰り寄せるが猛追及ばず、4点差で惜敗

スタートは、#7長野、#10レイマン、#18角野、#32シェーファー、#54ガードナー。

#54ガードナーの狙い澄ましたパスから#10レイマンバスケットカウントを獲得して54-46と点差を一桁差に盛り返す。

A東京は#11サイズのダンクで反撃するが、#10レイマンがフリースローから加点し点差を開かせない。さらには開始1分半、#54ガードナーのパスから#10レイマンダンクが炸裂し主導権を握る。

開始5分に#11久保田が3Pシュートを決めるも、A東京#3テーブスに3Pシュートを返上され拮抗した展開が続く。

オフィシャルタイムアウト明け、#19西田(優)のファストブレイクで反撃の狼煙を上げると、#0オーガストダンク、#10レイマンの3Pシュートで63-61と2点差に肉薄する。

しかし、残り15秒でA東京#3テーブスにジャンプシュートを決められ、あと一歩及ばず、4点差で惜敗した。

シーホース三河 ヘッドコーチ ライアン・リッチマン  試合後コメント

昨日と同様、入りの悪さというものが課題としてあったと思います。1Q終わった段階で10点差をつけられてしまいました。

そこから5点程盛り返すことができましたが、A東京さんに色々な選択肢を与えてしまい自分たちのやりたいことができず、相手にやりたい展開を自由にやらせてしまった点が最終的な結果に繋がったと思っています。

-3Q、点差が開いた時にセカンドユニットで巻き返しましたが、彼らに期待することを教えてください。
セカンドユニットがハードに動いて試合の流れを変えてくれたと思います。#7長野選手、#32シェーファー選手、#18角野選手が本当にハードにプレーしてくれたと思いますし、#27石井選手も勝つチャンスを近づけるプレーをしてくれたと思います。

ただやはり、A東京さんのような良いチームに対しては、良い時間があっただけでは勝てないということです。40分間自分たちがやるべきことをやり続けないと勝つことができない、特にアウェーに来ている以上はそういったことをやり切らないと勝ちをもぎ取ることができません。そこは自分たちにとって大きな経験になったと思いますので、次に繋げていきたいと思っています。

B1リーグ・シーホース三河、敵地でアルバルク東京と白熱の戦い、1勝1敗の痛み分けに終わる