2024年4月7日、台湾メディア・聯合新聞網は、台湾の著名YouTuber(ユーチューバー)が先ごろ配信したアニメ「ドラゴンボール」に関する動画で、作品をめぐって複数の事実誤認があったとして物議を醸したと報じた。

記事は、「ドラゴンボール」の作者である鳥山明氏が3月1日に死去して以降多くのユーチューバー追悼動画を掲載しており、615万人のチャンネル登録者を持つユーチューバーの老高(ラオ・ガオ)氏も先日、同作品について語る動画をアップしたと伝えた。

しかし、動画を見たネットユーザーから「老高氏が発信した内容には多くの誤りがある」との指摘が続々と寄せられ、1989年に放送が始まった「ドラゴンボールZ」の放送開始を2004年と伝えたり、ファンが考えた非公式のキャラクター「超(スーパー)サイヤ人5」を鳥山氏の創作と伝えたり、ベジータが自らブルーツ波を発生させ大猿に変身するために放ったパワーボールを「元気玉」と紹介するという誤りが七つ指摘されたと紹介した。

記事によると、ユーザーからの指摘に対して老高氏は「最近仕事が忙しく、コンテンツのチェックが不十分だった。自分の記憶に基づき話せば十中八九は当たっているだろうと思い込んでいたが、まさかこんなにたくさん誤りがあるとは思わなかった。本当に申し訳なく思う。今回の動画はどうかスルーしてもらって、原作を見てほしい。時間のある時に原作を見てもらうというのも、この動画の意図なので」と釈明した。

一方で、ネットユーザーからは「反省しているのに動画を削除しないのは、収益が欲しいからなのか?」「哀れみを自ら演出するな。何が時間があったら原作を見てほしいだ。鳥山先生の生前はちっとも推してなかったくせに。死人を踏み台にして人気を得たいのか」といった厳しいコメントが寄せられ、結局、老高氏はこの動画を削除するに至ったという。(翻訳・編集/川尻)

7日、台湾メディア・聯合新聞網は、台湾の著名ユーチューバーが先ごろ配信したアニメ「ドラゴンボール」に関する動画で、作品をめぐって複数の事実誤認があったとして物議を醸したと報じた。