日本、韓国をはじめアジアにおいて大ヒット商品をリリースし続ける韓国コスメメーカーVT COSMETICSは2024年3月16日東京大学生産技術研究所と協力し、マイクロニードル技術を活用した「リードルショット」の後続研究開発進行報告を公開したと発表した。今回の成果発表は同年3月15日に開催された第2回日韓共同MAP(Microneedle Array Patch)ワークショップで行われ、今回の日韓ワークショップでは9年ぶりに東京大学生産技術研究所において対面で開催。

2024.4.8

プレスリリース 

https://vt-cosmetics.com/

VT COSMETICS、東大生研との「マイクロニードル」
共同研究開発成果を発表

日本、韓国をはじめアジアにおいて大ヒット商品をリリースし続ける韓国コスメメーカーVT COSMETICSは2024年3月16日東京大学生産技術研究所と協力し、マイクロニードル技術を活用した「リードルショット」の後続研究開発進行報告を公開したと発表した。今回の成果発表は同年3月15日に開催された第2回日韓共同MAP(Microneedle Array Patch)ワークショップで行われ、今回の日韓ワークショップでは9年ぶりに東京大学生産技術研究所において対面で開催された。

今回のワークショップを主催したのは、東京大学生産技術研究所の“工学とバイオ研究センター”のセンター長であるキム・ボムジュン教授。

本MAP(Microneedle Array Patch)ワークショップは、マイクロニードル技術を通じた、薬、ワクチンの効率的な伝達システム及びバイオセンサーなどの応用分野に関して最新の研究結果や情報交換、日韓間のマイクロニードル関連産学の研究者が集結した学術ワークショップとして、2023年5月にシアトルで開催された第7回国際マイクロニードル学会に続き、日韓研究者だけの協力体で行われた。キム・ボムジュン教授は、最後の発表セッションで、この1年間実施したVT COSMETICSとの共同研究を紹介した。
             

以下、キム・ボムジュン教授の発表(一部抜粋)
「数年前より、生体分解性ポリマー(例えば ヒアルロン酸)で作製されたマイクロニードルアレイ状でのニードルパッチ型(シワの改善、保湿効果を得られる美容、化粧品分野でのニードルパッチ)のものが、韓国や日本、欧州でも開発され、既に化粧品分野において、美容パッチとして、商品化されています。主にマイクロニードルの「パッチ(貼る)」の意義は、皮膚のバリア機能である角質層のため、いくら塗っても皮下に浸透させられなかった問題を、肌への痛みなく解決できました。高分子の薬剤、または、化粧品の成分をマイクロニードルを通して、用意に皮膚に浸透させることでした。
しかし、既存のニードルパッチは、貼るパッチの面積が限られており、マイクロニードルの機械的強度の問題、成分配合での制限、また、一番の問題は、使い勝手が悪い(ニードルパッチのpackaging の課題、ひとつひとつのパッチをパッケージから取り出して、顔に貼るなどの面でも非常に使いにくい)等の問題がありました。

これに対し、VT COSMETICSと東京大学生産技術研究所の共同研究では、天然産物(海のスポンジスピキュール(sponge spicule)、海綿骨針)からのシリカの針を化粧品のクリームに混ぜ、貼るのではなく、塗ることでマイクロ針による美容成分の皮下浸透を増加させることを目指しました。もちろん、spiculeが入ったクリームタイプの化粧品や、その関連特許なども既にあったわけですが、VTと東大生研での共同研究のテーマは、既存の天然産物からのspiculeだと制御できなかったマイクロ針の形状・寸法を改めて設計し大量生産できる製造プロセスを開発すること、また、その成分こそ、シリカではなく、生体分解性の材料を用いることで、より人の肌に対して、安全性を高めること。毎日の数回の使用においても、痛みなどを減らすことができます」。

そして、肌の健康を美しく守るこのプロジェクトの中で、私たち多くの人々にとって有意議なこと、つまりキム教授が理想・目標として目指すゴールとは?
キム教授「より安全で、安心に使用できるかつ、既存の化粧品では得られなかった高機能(成長因子や機能性高分子)の美容・化粧品の開発で、化粧品と医薬品で分離されている現化粧品の分野において、医薬品ではないですが、化粧品のカテゴリーを超える革命的で、進歩、高機能化しながらも、使いやすい化粧品の開発であり、それを、今までのマイクロニードル分野における研究とマイクロマシニングの技術とノウハウを用い、実現したいことです」

今回の研究開発の成果は、医学及び美容産業に新たな革新をもたらすものと期待され、東京大学とVT COSMETICSは今後も持続的な協力を通じ、新しい技術、製品を開発していくものと期待される。

取材・文/写真  A PEOPLE ASIA NEWS

参考
東京大学生産技術研究所
https://www.iis.u-tokyo.ac.jp/ja/about/feature/
キム教授がセンター長を務めている工学とバイオ研究センター
https://www.remb-utokyo.jp/about-us/

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