インテルマンチェスター・ユナイテッド所属のフランス代表FWアントニー・マルシャルに関心を寄せているようだ。7日、イタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』が伝えている。

 現在28歳のマルシャルはヨンの下部組織出身で育ち、その後モナコを経て、2015年9月にマンチェスター・ユナイテッドへ完全移籍で加入した。背番号「9」を託され、活躍に大きな期待が寄せられたものの、近年は度重なる負傷の影響もありパフォーマンスが安定せず、チーム内での序列も低下。一昨シーズンはセビージャレンタルで放出され、今シーズンもここまで公式戦19試合出場2ゴール1アシストという成績に留まっている。

 マルシャルとマンチェスター・ユナイテッドとの現行契約は、今年の6月末で満了に。1年間の延長オプションも付随しているものの、契約延長交渉は進んでおらず、今シーズン終了後の退団の可能性が高いとも報じられている。

 今回の報道によると、インテルが同選手に関心を寄せており、今夏の移籍市場で獲得に乗り出す可能性があるという。攻撃陣の拡充を目指す同クラブは、ポルト所属のイラン代表FWメフディ・タレミの加入が決定的とも伝えられているが、前線にもう1人新戦力を加えたいと考えている模様。移籍金が発生しないフリートランスファーでの獲得が可能なことから、マルシャルの動向を注視しており、現在クラブ内部ではパフォーマンスの継続性等の評価が行われているようだ。

 なお、インテルジェノアに所属するアイスランド代表FWアルベルト・グドムンドソンに関心を寄せているとのこと。しかし、同選手は現行契約を2027年6月末まで残しているため、獲得に乗り出す場合には既存戦力の売却が必要になると『ガゼッタ・デロ・スポルト』は指摘している。

 インテルの他にガラタサライやフェネルバフチェ、母国フランスのクラブからの関心も報じられているマルシャル。果たして来シーズンはどのクラブのユニフォームを着てプレーすることになるのだろうか。今後の動向に注目が集まる。

マンUとの契約満了が迫るマルシャル [写真]=Getty Images