株式会社グッドスピードは、愛知県名古屋市に本社を置く中古車販売店で、2002年の創業から20年以上の実績がある業者です。東海地区を中心にSUVに特化した中古車販売店を展開していますが、不祥事を起こしてしまった事例もあり、インターネット上では悪い評判が目立っています。本記事ではグッドスピードという組織の実態はどのようなものなのか、そして評判を買取、販売、接客態度の3つに分類し、利用者が語るリアルな体験談を元に本当の評判をまとめていきます。
まずはグッドスピードがどのような会社なのかを見て、企業として信頼できるかどうかを見ていきましょう。
会社概要
会社名 | 株式会社グッドスピード |
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Youtubeチャンネル | SUVといえばグッドスピード |
インスタグラム | 【公式】SUVといえばグッドスピード |
本社所在地 | 〒461-0001 愛知県名古屋市東区泉2-28-23 高岳KANAMEビル8F |
電話番号 | 052-933-4092(代表) |
店舗数(自動車のみ) | 41店舗(販売店26、買取専門店5、車検専門店5、板金工場5) |
在庫数 | 約3,500台(2024年2月時点) |
資本金 | 6億9,920万円(2022/9/30時点) |
事業内容 | 新車・中古車の販売と買取 整備・板金、ガソリンスタンド運営 保険代理店、レンタカー事業 |
創業 | 2002年 |
従業員数 | 約700名 |
売上高の推移 | 2014年:102億円 2022年:561億円(前年対比125%) |
社会貢献活動 | スポーツ支援(名古屋ダイヤモンドドルフィンズ) |
加盟組合 | 愛知県自動車整備振興会JAAA(日本自動車鑑定協会) |
子会社 | 株式会社チャンピオン76(ハーレーダビッドソン正規ディーラー) |
グッドスピードは東海地方を代表する創業20年を超える中古車販売店で、「SUV販売台数日本一」を目指している販売店です。
店舗は大型販売店、SUV大型販売店、SUVカスタム専門店、ミニバン専門店、輸入車専門店など、それぞれ特定のジャンルに特化した販売を行っています。
大きな会社でありながら、カスタムという分野に特化した店舗を設置している点が珍しいです。
販売専門店、買取専門店、板金専門店と、事業内容によって店舗を分けているのも特徴です。
グッドスピードは創業時の1店舗目からSUVを専門で扱う業者として発足しており、そのノウハウを活かし続けた結果、東海地方では「SUVといえばグッドスピード」と言われるようになりました。
現在SUV車の需要は世界的にとても高くリセールバリューが良い車種も多いため、グッドスピードは今の時代背景にマッチした中古車業者の一つでしょう。
約3,500台ある在庫を検索したところ、米国トヨタのタンドラ(1,400万円)や、ランドクルーザー(1000万円)といった高級車両の在庫を多数抱えています。
安価なSUVでは日産ジューク(55万円)やマツダCX-5(67万円)と、非常に幅広い価格帯で在庫を取り揃えていることが確認できました。
買取に関してもSUV特有のオプションやカスタムをプラス査定することで高価買取を実現すると謳っています。
SUVの売買を検討している方にとっては、グッドスピードはおすすめできる業者です。
販売する車両は全てグッドスピード独自の基準に基づいた「無事故車」であり、一定レベル以上の品質が確保されているので安心です。
また、購入後のアフターサービスとして「24時間年中無休のロードサービスが付帯している独自の有償保証サービス」を提供しています。
買取サービスに関しては、買取後に陸送費をかけてオークション出品するのではなく、グッドスピードグループ内で在庫を共有化している点が特徴です。
そして、「直接販売に繋げることで高価買取を実現する」というサービスを提供しています。
Web上では、Youtubeチャンネルにて「ハリアーのグレード比較」や「RAV4とプラドどっちが多く荷物乗る?」などの比較動画を多数発信中です。
また、インスタグラムではSUVの燃費やウィンタースポーツにおすすめなSUVの紹介などを投稿しています。
身近なSNSや動画配信サイトで視覚的にSUVの良さを伝えてくれるのは、グッドスピードの顧客でなくてもありがたいことです。
まずは、動画や投稿を見て、グッドスピードの雰囲気を味わってみてはいかがでしょうか。
2023年は大手中古車販売店で蔓延する保険金の不正受給問題が明るみになり、業界全体が不安視されるほどの大問題となりました。
残念ながらグッドスピードもその騒動のうちの1社であり、グッドスピードは過去4か月間の保険金請求(1051件)を自社で調査した結果、30件で「不適切な事案が見つかった」と発表しています。
その後さらに91件もの不正が発覚し、合計で121件もの不正があった事が分かりました。
具体的には、作業開始時に予定していた「バンパーの内部の塗装を必要ないと判断して未実施」、その作業を省略したにも関わらず「塗装費を請求額に算入し過大に請求していた」という事例などがあったようです。
この件に関してグッドスピードは、「実際に作業を行う人と、作業後に保険金の算定を行う人が異なり、確認作業が不足していた」と説明しています。
しかし、果たして本当にそれで121件もの不正請求が発生するのでしょうか。
実際のところそれが利益追求のために故意に行われたのか、本当に単なる人的ミスなのかは定かではありません。
当然、このような保険金不正請求が発生してしまったので、グッドスピードに対する世間の目は厳しいものとなってしまいました。
残念なことに、グッドスピードにはもう一つ不祥事があります。
2023年9月に監査法人から「過去の決算に不適切な会計処理の疑いがある」と指摘されて調査した結果、新規上場以前である2017年から「納車していない車を納車したように見せる”売り上げの先行計上”」が6年間で5951件も行われていたことが発覚しました。
このウソ納車は経営陣が主導して組織的に行われ、監査法人の目を欺くための隠蔽工作まで行われていたため、大問題となりました。
背景には「幹部が設定した目標の達成が困難であり、それを強引に達成させるため」という理由があったとのことです。
この不正問題により、グッドスピードは2023年の決算を未だに発表できずにいるので、投資家からは「上場企業の資格はあるのか?」と疑問視されています。
上層部からの無理な目標提示による組織的な不正は、そのままユーザーの不利益へと繋がりかねません。
このような不祥事を立て続けに起こしてしまったグッドスピードは、ユーザーにとって信頼できる業者なのでしょうか。
それでは本題です。
日本最大級の口コミサイト「みん評」に寄せられたグッドスピードに関する口コミ約520件を全て精査し、まずは悪い評判を買取、販売、接客態度に分けてまとめていきます。
引用元:https://minhyo.jp/goodspeed-kaitori
グッドスピードで目立った悪い評判をまとめると以下のようになります。
- とにかく営業が強引で、即決を迫られたり軟禁状態にされたりする
- 買取契約後、理由をつけて減額される
- 頼んでもないオプションを勝手に付けて何十万円も値段をつり上げる
- インターネットや雑誌で見た総支払金額と全く違う為、信用できない
- 明らかに整備していないのが分かるほど車の状態が悪い
- 納車時の車内が全く清掃されていない
- ガラスコーティングが高額なのに低品質
- 口頭での約束やサービスが、実際の金額や内容に反映されていない
上場企業になるために上層部から過剰なノルマや顧客利益を度外視した方針があったのかもしれませんが、それを確認する術はありません。
もちろん全てのスタッフがこのような対応をするわけではないでしょう。
しかし、かなりの割合で不適切な対応をしているスタッフがいることは明白です。
では、グッドスピードの良い評判を、同じく日本最大級の口コミサイト「みん評」に寄せられた口コミから精査し、買取、販売、接客態度に分けてまとめていきます。
引用元:https://minhyo.jp/goodspeed-kaitori
グッドスピードで目立った良い評判をまとめると以下のようになります。
- LINEアプリでの簡易査定が便利
- 買取の際、カスタムもプラス査定してくれた
- 競合の激しい一括査定利用時でも丁寧に対応してくれた
- 車体価格が安いのでトータルで他社より安く車を購入できた
- 保証に加入していれば、故障した際はきちんと対応してくれる
- 店舗内が綺麗で清潔感があり、快適に商談ができた
しかし、調査していて気になった事が2点あります。
1点目は、良い評価を付けた人のほとんどが2022年以前の投稿であるということです。
おそらく2023年は不祥事の発覚が相次いだ為、利用者が大幅に減少したのかもしれません。
2点目は、悪い評価に対して良い評価があまりにも少ないという点です。
100点中80点以上の評価は、519件ある口コミの中でわずか29件だけでした。
悪い評判が目立つグッドスピードですが、どんな人に向いているのか解説します。
- グッドスピードが向いている人
- グッドスピードが向いていない人
- 総合評価
グッドスピードで車を購入する際は、まず間違いなく高額なオプションを勧められるでしょう。
それをきっぱりと断って必要なオプションのみを厳選し、契約書にサインする直前まで内容に不備や変更がないかしっかりと確認できる人であれば、グッドスピードの利用が向いていると言えます。
グッドスピードのメリットは「車体価格が安い」ことです。
その仕様を逆手に取り、安い車体金額に高いオプションを乗せられることなく購入できる人であれば、他社よりも安く中古車を手に入れることができる可能性があります。
また、納車後も整備不良や契約内容と相違がないか把握できるほどの観察力と、ある程度車に対する知識を持ち合わせていることも必要です。
グッドスピードの悪評で特に目立つのが「強引な営業」と「勝手なオプション追加」です。
強引な営業に流されて契約してしまう人は、グッドスピードの利用はおすすめできません。
また、車の知識がない人は、粗悪なコーティングや手抜き整備をされても気付けないので、同様に利用をおすすめできません。
このような辛口評価をすることはとても残念ではありますが、沢山の悪い口コミや不祥事を考えるとやむを得ません。
グッドスピードの利用は、2024年2月現在では残念ながら「おすすめできません」。
理由としては、まず組織全体としての問題である不正会計事件がまだ片付いておらず、2023年の決算報告は2024年3月末まで延期されている点です。
今後グッドスピードは、上場取り消し処分が下る可能性があります。
そうなった場合、社会的な信用は今以上になくなってしまう為、より適当な接客態度や強引な営業スタイルが蔓延する可能性があるからです。
まずは2024年3月末の決算報告を確認し、企業としての安定が見込まれた後で利用してみてはいかがでしょうか。
そのタイミングであれば、荒んだ社内環境も幾分改善されているかもしれません。
グッドスピードに関するよくある質問に回答します。
- 結局グッドスピードは信頼できる業者なの?
- グッドスピードを利用するメリットは?
2024年3月現在では、利用にあたって細心の注意が必要だと思われます。
利用する場合は担当者とよくコミュニケーションを取り、口頭だけのやりとりではなくきちんとメモや書面で記録を残しながら商談を進めましょう。
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