米国半導体工業会(SIA)は、2024年2月の半導体売上高(3カ月移動平均)が前年同月比16.3%増の462億ドルとなったことを発表した。

前年同月での成長率は2023年11月にマイナスからプラスに転じており、2023年11月は同5.3%増、2023年12月は同11.6%増、2024年1月は同15.3%増、2024年2月は16.3%増と順調に成長を続けている。

ただし、前月比で見ると3.1%減となり、2カ月連続のマイナス成長を記録している。これは通常、半導体産業は12月までが繁忙期で、1月ならびに2月は季節的閑散期にあたるためで、悲観するほどのものではなく、3月の前月比売上高はプラスに転じる見込みだという。

SIAのプレジデント兼最高経営責任者(CEO)のジョン・ニューファー氏「売上高は前月比ではわずかにマイナス成長となったものの、前年同月比では大幅に上回る成果を出しており、2023年半ば以降、半導体市場は成長が継続している。また、2024年2月の売上高は前年同月比で2022年5月以来最大の伸び率であり、市場の成長は今年の残り期間も続くと予想される」と述べている。

国・地域別では、前年同月比がもっとも伸びが高かったのは中国で同28.8%増、次いで米州の同22.0%増、アジア太平洋/その他の同15.4%増と続くが、欧州は同3.4%減、日本も同8.5%減とマイナス成長を記録した国・地域もある。一方の前月比では、すべての国・地域・国でマイナス成長を記録しており、中国が同4.3%減、米州が同3.9%減、日本が同2.5%減、欧州が同2.3%減、アジア太平洋/その他が同1.3%減となっている。
(服部毅)

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