株式会社河出書房新社(本社:東京都渋谷区 代表取締役:小野寺優)は、『ヨーロッパの大聖堂【コンパクト版】』(税込定価5,478円)を2024年4月8日に発売します。(「コンパクト版」としておりますが、B5判よりも大きなサイズの書籍です)

中世から近現代にわたって、ビザンツ、ロマネスク、ゴシックルネサンスバロック、ロココなどの名建築様式を体現しながら、ヨーロッパ各都市に建設されてきた壮大な大聖堂。本書『ヨーロッパの大聖堂【コンパクト版】』は、それらの大聖堂をはじめとして、ヨーロッパ各地に残る当時の建築家たちによる技術の粋を極めた主要な聖堂、教会、修道院を網羅的に選び取り、これらを美しい写真に収めた奇跡の一冊です。

収録される各写真は、内部の構造、身廊から祭壇に至る眺め、天井画、装飾、彫刻、ステンドグラスなど、細部まで精密に撮影されています。また各聖堂ごとに建築様式や構造、美術作品の特徴、建築開始年、完成年、設計者、建築家などについての解説も付していますので、聖堂の概要を知ることもできます。

静寂、癒し、至福──。

ヨーロッパ中を地域別に旅をしていく構成を採りながら、主要11カ国125都市を網羅し、最も美しく最も重要な151聖堂・教会を収録した、かつてない規模の驚異的写真図鑑。特別に許可を取って撮影しておりますので、聖堂内の写真には人物は一切写っておりません。職人たちの技術と情熱、ヨーロッパ文化の極致ともいえる人類の至宝をくまなく紹介する本書で、神聖な空間にひとり身を委ねてみてはいかがでしょうか。

2024年4月8日刊行の『ヨーロッパの大聖堂【コンパクト版】』に、どうぞご注目ください。

*元本『ヨーロッパの大聖堂』は弊社が2017年5月に刊行したもので、本文仕様は天地300×左右217ミリ、上製で、定価10,780円(本体9,800円)でした。本書『ヨーロッパの大聖堂【コンパクト版】』は、これを約86%縮小し、本文仕様を天地259×左右187ミリ、並製、定価5,478円(本体4,980円)に変更したものです。

■本書の特色

  1. パリのノートル=ダム大聖堂、ドイツケルン大聖堂ウィーンのシュテファン大聖堂、イタリアのフィレンツェ大聖堂、ローマのサン・ピエトロ大聖堂、スペインバルセロナ大聖堂、サグラダ・ファミリア聖堂、ロンドンのウェストミンスター・アベイなど、重要な大聖堂をはじめ、ヨーロッパ11カ国、125都市、151の大聖堂、聖堂、教会、修道院をかつてない規模で紹介。

  2. 各聖堂ごとに、ロマネスク、ゴシックルネサンスバロックなど建築様式と構造、装飾や絵画などの各特徴、時代背景、建設開始年と完成年、建設の経緯、設計者・建築家などをコンパクトに解説。

  3. 歴史性と地域性を満喫できる「旅」形式の目次構成。ヨーロッパを国境を超えた11の地域に分け、各都市をつなぎながらたどるユニークな編集。

  4. 彫刻や絵画や装飾の細部まで鑑賞できる鮮明で精確な写真。歴史建造物や聖域写真で評価の高い一人の写真家が、440点の写真のほぼすべてを撮影した圧倒的迫力と統一感。

  5. キリスト教と建築・芸術だけでなく、広くヨーロッパの文化と歴史に関連するテーマ。公共図書館、大学図書館、学校図書館、建築関係、設計・デザイン関係、歴史愛好家、美術愛好家など、必携の一冊。

■本文より

パリのノートル=ダム大聖堂(貴重となった2019年4月の火災以前の撮影写真です)
ケルン大聖堂のゴシック様式の内陣/東方三博士の聖遺物箱正面
フィレンツェ大聖堂の巨大な「最後の審判」フレスコ画
各章冒頭では紹介する地域の地図と特徴を記します

■目次

1章 バーゼルからクサンテン ライン川沿いの大聖堂と聖堂

バーゼル大聖堂/フライブルク大聖堂/ストラスブール大聖堂/シュパイアー大聖堂/ヴォルムス大聖堂/マインツ大聖堂/マリア・ラーハ大修道院/ボン大聖堂/シュヴァルツラインドルフ二重礼拝堂/ケルングロス・ザンクト・マルティン聖堂 /ケルン大聖堂/アーヘン大聖堂と宮廷付属礼拝堂/アルテベルク大聖堂/クサンテン大聖堂

2章 リューベックからグダニスク バルト海地域のレンガゴシック様式(およびロマネスク様式)

リューベック大聖堂/リューベックの聖マリア教会/ラッツェブルク大聖堂/シュヴェリーン大聖堂/ヴィスマールの聖ニコラウス教会/バードドーベラン大修道院/ロストックの聖マリア教会/シュトラールズントの聖マリア教会/ノイブランデンブルクの聖マリア教会/プレンツラウの聖マリア教会/スタルガルトの聖マリア教会/グダニスクの聖母マリア教会

3章 ライプツィヒからクトナー・ホラ ザクセンボヘミアの祈りの場

ライプツィヒの聖ニコラウス教会/ライプツィヒの聖トマス教会/アンナベルク=ブッフホルツの聖アンナ教会/フライベルク大聖堂/マイセン大聖堂/ドレスデンのフラウエン教会/ドレスデンのホーフ教会/ピルナの聖マリア教会/プラハの聖ヴィート大聖堂/プラハのマラー・ストラナ広場の聖ミクラーシュ教会/プラハのロレッタ聖堂/クトナー・ホラの聖バルボラ教会

4章 ザンクトガレンからウィーン アルプス山脈の前山地帯のバロック様式とロココ様式

ザンクトガレン大修道院/アインジーデルン大修道院/ビルナウ聖母教会/ヴァインガルテン大修道院/シュタインハウゼンの悲しみの聖母および聖ペトロ聖パウロ教会/オットーボイレン大修道院/シュタインガーデンのヴィース教会/アンデクス大修道院/ミュンヘンのアザム教会/ミュンヘンのフラウエン教会/ザルツブルク三位一体教会/ザンクトフロリアン修道院/メルク大修道院/ウィーンのカールス教会/ウィーンのピアリステン教会/ウィーンのシュテファン大聖堂

5章 コモ湖からラヴェンナ キリスト教芸術の第1千年紀

コモのサンタッボンディオ聖堂/グラヴェドーナサンタ・マリア・デル・ティリオ教会/チヴァーテのサン・ピエトロ・アル・モンテ大修道院/ミラノのサンタンブロージョ聖堂/パヴィアのサン・ミケーレ・マッジョーレ聖堂/フィデンツァのサン・ドンニーノ大聖堂/パルマサンタ・マリア・アッスンタ大聖堂/パルマの洗礼堂/モデナのサン・ジミニャーノ大聖堂/ヴェローナのサン・ゼーノ聖堂/ポンポーザのサンタ・マリア大修道院/ヴェネツィアのサン・マルコ大聖堂/ラヴェンナのサン・ヴィターレ聖堂/ラヴェンナのサンタポリナーレ・イン・クラッセ聖堂

6章 フィレンツェからヴェネツィア ルネサンスを象徴する建築物

フィレンツェ大聖堂/フィレンツェのサン・ロレンツォ聖堂/フィレンツェのサント・スピリト聖堂/フィレンツェのパッツィ家礼拝堂/フィレンツェのサンタ・マリア・ノヴェッラ教会/モンテプルチアーノマドンナ・ディ・サン・ビアージョ教会/リミニのサン・フランチェスコ聖堂(テンピオ・マラテスティアーノ)/マントヴァのサンタンドーレア聖堂/ミラノのサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会/ヴェネツィアサンタ・マリア・デイ・ミラーコリ教会/ヴェネツィアのサン・ジョルジョ・マッジョーレ教会/ヴェネツィアのイル・レデントーレ教会

7章 ローマからペルージャ 教会史をひもとく鍵となる場所

ローマサンタ・サビーナ聖堂/ローマサンタ・マリア・マッジョーレ聖堂/ローマのサン・クレメンテ聖堂/ローマのサン・ピエトロ・イン・モントーリオ教会/ローマのサン・ピエトロ大聖堂/ローマのイル・ジェズ教会/ローマサンタンドーレア・アル・クイリナーレ教会/ローマのサン・イニャツィオ・ディ・ロヨラ教会/ローマのサン・カルロ・アッレ・クワトロ・フォンターネ教会/ローマのサンティーヴォ・アッラ・サピエンツァ教会/ローマのサン・ジョヴァンニ・イン・ラテラーノ大聖堂/オルヴィエート大聖堂/トーディのサンタ・マリア・デッラ・コンソラツィオーネ教会/スポレート大聖堂/アッシジのサン・ルフィーノ大聖堂/アッシジのサン・フランチェスコ聖堂/ペルージャのサン・ベルナルディーノ祈禱堂

8章 ヴェズレーからポワティエ ブルゴーニュ、オーヴェルニュ、フランス南部と西部のロマネスク建築

ヴェズレーのサント=マリー=マドレーヌ聖堂/オータンのサン=ラザール大聖堂/トゥールニュのサン=フィリベール大修道院/クリュニー大修道院/パレー=ル=モニアルのサクレ=クール聖堂/クレルモン=フェランのノートル=ダム=デュ=ポール聖堂/サン=ネクテール=ル=オーのサン=ネクテール聖堂/コンクのサント=フォワ大修道院/アルビのサント=セシル大聖堂/トゥールーズのサン=セルナン教会/トゥールーズのジャコバン教会/モワサックのサン=ピエール聖堂/ペリグーのサン=フロン大聖堂/アングレームのサン=ピエール大聖堂/タルモンのサント=ラドゴンド教会/サント女子大修道院聖堂/オルネーのサン=ピエール教会/ポワティエのノートル=ダム=ラ=グランド聖堂

9章 パリとその周辺 フランス中心部のゴシック大聖堂

パリのサン=ドニ大聖堂/パリのノートル=ダム大聖堂/パリのサント=シャペル/ランのノートル=ダム大聖堂/シャルトル大聖堂/ブールジュのサン=テティエンヌ大聖堂/ランスのサン=レミ聖堂/ランスのノートル=ダム大聖堂/アミアンのノートル=ダム大聖堂/サンスのサン=テティエンヌ大聖堂/ボーヴェのサン=ピエール大聖堂

10章 バルセロナとその周辺 カタルーニャの教会建築の今昔

バルセロナ大聖堂/バルセロナサンタ・マリア・ダル・マル教会/バルセロナサグラダ・ファミリア聖堂/ジローナのサンタ・マリア大聖堂/サン・ペレ・ダ・ロデス大修道院/リポイのサンタ・マリア大修道院聖堂/カルドナのサン・ビセンス教会/ラ・セウ・ドゥルジェイ大聖堂/タウイのサン・クリメン教会/イェイダのラ・セウ・ベリャ大聖堂/ポブレットサンタ・マリア修道院/サンタス・クレウス大修道院/モントフェリのモンセラット教会/ビスタベリャのサグラット・コール教会/タラゴナのサンタ・マリア大聖堂

11章 ロンドンとその周辺 イギリスの中世の大聖堂

ロンドンのウェストミンスター・アベイ/ロンドンのセント・ポール大聖堂/カンタベリー大聖堂/ウィンチェスター大聖堂/ソールベリー大聖堂/エクセター大聖堂/ウェルズ大聖堂/グロスター大聖堂/リンカン大聖堂/ピーターバラ大聖堂/イーリー大聖堂/ケンブリッジのキングス・コレッジ礼拝堂

■内容紹介

ヨーロッパ文化の極みーー壮麗な大聖堂と教会をかつてない規模で網羅した豪華本の【コンパクト版】! ヨーロッパ11カ国、125都市、151聖堂・教会、鑑賞に価する精確な写真440点。廉価決定版。

■著者等紹介

編者:ロルフ・トーマ(Rolf Toman)

1953年生まれ。ケルンドイツ文学とドイツ哲学を学び、編集者として国際的な出版社で働いた後、1992年から文化研究など美術史中心の書籍のフリー編集者。『修道院と修道会』『天使と悪魔』『バロック』『ゴシック』など著書多数。

写真:アヒム・ベトノルツ(Achim Bednorz

1946年生まれ。聖なる空間と歴史建造物を専門とする写真家。光を巧みに操る撮影で知られる。編者とは多くの出版物でコンビを組む。壮観な写真の数々を、定期的に写真展に出品。

本文:バルバラ・ボルンゲッサー(Barbara Borngasser)

ベルリン、フィレンツェ、サラマンカで美術史、ロマンス言語学考古学、メディア研究を修めた。ベルリン自由大学の博士号を取得後、研究・教育職に就く。美術史家としてバロック期・ルネサンス期の美術・建築の著書多数。

訳者:忠平美幸(ただひら・みゆき

1962年生まれ。早稲田大学第一文学部卒。同大学図書館司書を経て翻訳者。主な訳書に『お茶の歴史』『サードプレイス』『遠すぎた家路』『悪の製薬』など。

日本語版監修協力:佐藤達生さとうたつき

1952年生まれ。名古屋大学大学院工学研究科博士課程前期修了。専門は西洋建築史。1990~2001年、ハギア・ソフィア大聖堂の学術調査団に測量の責任者として参加。大同大学名誉教授。2017年、日本建築学会賞を受賞。

■書誌情報

書名:ヨーロッパの大聖堂【コンパクト版】 美しい荘厳な芸術

著者:ロルフ・トーマン=編/アヒム・ベトノルツ=写真/バルバラ・ボルンゲッサー=文

訳者:忠平美幸

仕様:B5変型判(259×187ミリ)/並製/本文400ページ/オールカラー

初版発売日:2024年4月8日

定価:5478円(本体4980円) ISBN:978-4-309-25738-9

https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309257389/

出版社:河出書房新社

配信元企業:河出書房新社

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