初回放送で1560万人が視聴した心理サスペンスドラマ「THE MENTALIST/メンタリスト」。卓抜した観察力、洞察力、推理力を持ち、人の心を操る心理術を持った“メンタリスト”のパトリックジェーン(サイモン・ベイカー)が、犯罪コンサルタントとしてCBI(カリフォルニア州捜査局)に協力し、数々の凶悪犯罪の謎を暴いていく様子が描かれる。本記事では、動画配信サービスHulu」にて全シーズン(シーズン1~7)配信中の本作について、あらすじや見どころを紹介していく。

【写真】恋仲へと発展していくサイモン・ベイカー“ジェーン”とロビン・タニー“リズボン”

■主人公を演じるサイモン・ベイカーの圧巻の演技力

本作では、殺人鬼“レッド・ジョン”によって妻子を殺された忌まわしい過去を持つジェーンが、人間心理を巧みに操る観察眼と推理力を持つ「メンタリスト」として活躍しながら、レッド・ジョンの正体に迫る姿が描かれる。

2008年9月より放送がスタートすると、20082009シーズンの新番組の中でトップの視聴率を記録するほど人気を博した。多くの視聴者から支持を得た理由の一つは、なんと言ってもパトリックジェーンを演じるサイモン・ベイカーの魅力的な役作りだろう。会話や様子から相手の状態を言い当てる「コールド・リーディング」という読心術で事件の真相に迫っていく彼の姿からは、知的さやユーモアさが感じられ、まるで本物のメンタリストを見ているような気にさせてくれる。

また、ジェーンの心の奥には深い悲しみや決意が秘められており、ミステリアスな一面もあわせもっているのだが、そういった“内側のわかりにくい部分”も見事に演技で表現。その結果、演技力が評価され、サイモンは本作でエミー賞のドラマ・シリーズ主演男優賞にノミネートされている。

■捜査官たちの恋愛模様にも注目

ジェーンを取り巻くキャラクターたちも個性的だ。CBIの上級捜査官テレサ・リズボン(ロビン・タニー)は、堂々とした態度で部下を指揮し、率先して現場に突入していく人物。また、元軍人でギャングに所属していたこともあるCBI捜査官のキンブル・チョウ(ティム・カン)は、生真面目な性格だがジェーンには協力的で無茶な作戦にも手を貸してくれる強い味方として登場する。

本作では恋愛模様も描かれており、ジェーンとリズボンや、ウェイン・リグスビー(オウェイン・イオマン)とグレース・ヴァンペルト(アマンダ・リゲッティ)の関係性は見どころの一つ。ウェインは放火捜査課で2年の経験を積んだ放火事件のエキスパートで、後輩で新人のヴァンペルトに好意を寄せている。一方、CBIの新人捜査官グレースは、美人で真面目で敬けんなキリスト教信者。リグスビーの気持ちには薄々気付いており、まんざらでもない様子を見せる。

さらに、本作に登場するゲスト出演者もストーリーに華を添える。「LAW & ORDER: 犯罪心理捜査班」のアリシア・ウィットをはじめ、「メルローズ・プレイス」のマイケル・レイディ、「ザ・シールド」のキャサリンデント、「スタートレックヴォイジャー」のロバート・ピカード、「The OC」のサミーラ・アームストロング、「CSI:科学捜査班」のルイーズ・ロンバードら個性派俳優たちが続々登場。どのような役どころで出演するのか、ぜひチェックしてみてほしい。

■あらゆる難事件に立ち向かいながらも宿敵“レッド・ジョン”の行方を追うジェーン

シーズン1では、ジェーンがCBI捜査官たちとともに、カジノで起きた殺人事件や連続放火事件などの難事件に立ち向かいながら、殺人鬼“レッド・ジョン”の行方を追う。そんなある日、有罪判決を受けたある殺人犯が「自分の無実を証明してくれたらレッド・ジョンに関する情報を提供する」とジェーンに声を掛けてくる――。

シーズン2では、リズボンが殺人容疑にかけられてしまう事態が発生。メンバーたちはリズボンの疑いを晴らすため、独自に捜査を始める。さらに、レッド・ジョンのスタイルを真似た模倣犯が現れたことで、本物のレッド・ジョンが動き出す――。

シーズン3では、捜査チームと自分の将来に確信が持てなくなっているジェーンの様子が描かれる。そんな中、ジェーンの義理の弟が町に帰ってきたことで、ジェーンは自分の暗い過去を再び振り返る…。そしてラストでは、ジェーンが宿敵レッド・ジョンと対峙する展開に――。ちなみに同シーズンでは、怪我をしたリズボンの代わりに、マデリーン・ハイタワー捜査官(アーンジャニュー・エリス)が初めてジェーンの捜査に加わる。

シーズン4では、変わらず連続殺人事件が続いていく。そして、妻と娘の死からちょうど8年目を迎えた日、ジェーンはレッド・ジョンから恐ろしいメッセージを受け取り、再び宿敵と対峙することになる――。

■慎重に捜査を進め、レッド・ジョンの正体に近づいていくジェーン

シーズン5では、FBIによって身柄を拘束されていた“レッド・ジョンの使い”だという女性・ローレライ(エマニュエル・シュリーキー)の逃亡を手助けし、レッド・ジョンに近づこうとするジェーン。そしてついにジェーンは、レッド・ジョンである可能性が高い人物を7人に絞り込む――。

シーズン6では、警察内部にまでレッド・ジョンの手が及んでいる可能性を考え、ジェーンは慎重に捜査を続けていく。そんな中、部屋に貼っていた偽の“レッド・ジョン候補者リスト”上の人物の命が狙われ始めたことで、ジェーンはレッド・ジョンヘの復讐に執着する人物が自分以外にもいることに気づく。そして、とうとうレッド・ジョンの正体が暴かれる――。

シーズン6でレッド・ジョンの事件にケリをつけたジェーンは、FBIに協力して新たな事件の捜査をおこなっていた。そしてファイナル・シーズンとなるシーズン7では、FBIの潜入捜査官が何者かに撃たれて死亡し、ジェーンとリズボンが調査を始める――。

「THE MENTALIST/メンタリスト」より/TM & (C) Warner Bros. Entertainment Inc.