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昨シーズン日本一になった阪神・岡田彰布監督(66)が4月5日ヤクルト戦から今年に入り2度目の“取材拒否”を行使。番記者と溝が深まる緊急事態に陥っているという。

「なんでしゃべらなあかんのよ!」

延長10回に勝ち越してゲームを拾った5日の敵地ヤクルト戦。三塁ベンチを出てクラブハウス前で記者の取材に応じるはずの岡田監督は、そのままスルーして宿舎へと向かうバスに乗り込んだ。その裏では、冒頭のやり取りを関係者とやり合っていたという。

「岡田監督は第1期阪神監督時代(2004年~2008年)、オリックス監督時代(2010年~2012年)はまだ若かったこともあり、怒りに任せて機嫌が悪くなると周りに当たり散らすことが何度も繰り返されました。そのため、スタッフがシーズン途中で変わることも度々ありました。

10年以上のブランクを経て、昨シーズン再びタイガースの監督に復帰すると、さすがに『年齢を重ねて俺もおとなしくなった。人間、年を取れば丸くなるんだな』なんて言っていましたが、日本一になって怖いものなしになったのでしょうか。指揮官2年目で早くも“本性”を現すようになりました」(番記者)

確かに昨シーズン、大きく暴れたのは6月の横浜スタジアムの一度だけ。この時は「イベントが長い! DeNA球団にゆうとけ!」とメディアに悪態ついたことをそのまま報じられたことが気に食わず、「書いたメディアが謝ってくるまで俺はしゃべらん!」と激怒。それが今シーズンは2月から立て続けに番記者とトラブルになっているようなのだ。

「今回も“書いている内容が気に食わない”というのが真相です。勝ったり負けたりするのはプロ野球ではつきもの。まだシーズン10試合も終わっていない段階での“激情”に球団関係者の間では『体調不安が影響しているのではないか…』と不安視する声まで出てきています」(前出・番記者)

春季キャンプ前、球団が行った健康診断で岡田監督の膵臓に影が見つかったと報じられた。一度は異常なしと診断されたが、キャンプ終盤にチームドクターから再検査を要望され、2月末に再検査。「異常なし」の結果だったが、岡田監督は「ずっとモヤモヤしてたわ」と語っていたという。岡田監督も、どこか自らの心身の状態が本調子でないことを気にしているのかもしれない。

だが、番記者側は今回は岡田監督と徹底抗戦する構えを見せているという。

「独特の口調で試合を振り返る『岡田語録』は我々にとってメシのタネになりますが、あまりに番記者とのトラブルが多すぎます。日本一となった監督に言うのも失礼な話ですが、このままだと双方の信頼関係が空中分解するのは時間の問題です」(前出・番記者)

開幕から負け星が先行する阪神。虎ファンにすれば「春の珍事やったね」と笑って終わるように着地して欲しいところだろう。