かつてのスピードスター、西川は復活を果たせるか(C)Tsutomu BEPPU

 プロ野球もここまで3カードを消化。すでに各球団の様々な選手たちの活躍が伝えられている。

 現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチも務め、現在は野球解説者として活躍する高木豊氏は4月6日までに更新された自身のYouTubeチャンネルに「【野手編】"野球を変える可能性ある!!"開幕して更に評価を上げた高評価選手について語ります!【プロ野球】」と題した動画を更新。今季活躍しそうな選手について語っている。

【野手編】”野球を変える可能性ある‼︎”開幕して更に評価を上げた高評価選手について語ります!【プロ野球】

 両リーグの野手を取り上げる中で、まず注目選手としてあげたのは、現在パ・リーグ首位打者田宮裕涼だった。

 開幕マスクを託されるとロッテとの開幕カードでは、3月29日の開幕戦で先制適時打、3戦目となる31日の試合でも1点を追う9回に同点の適時三塁打を放つなど、その後のチームの逆転勝利につなげた。ここまで打率.458、得点圏打率.500(7日現在)と打撃でも存在感を示している。田宮の打撃に関して「(身体を)開かないで下半身で粘れて打てる」と高木氏は評価。加えて「キャッチングもうまくなっているし肩強い、走れる」と3拍子そろっているとした。万能型の捕手であることを踏まえ「近未来のキャッチャーみたいな」と評す場面もあった。

 日本ハムの正捕手争いは複数候補がいる中で激しい定位置争いが続いているが「頭一つ抜けたかな」として「このまま使っていけば、正捕手になる」可能性もあるとした。

 さらに同じく日本ハムからは開幕遊撃で先発出場した水野達稀にも注目。指揮官もその努力を認めているという3年目内野手に関して「小柄なんだけど、ガッツある」と評価した。

 そしてヤクルトからは移籍組の西川遥輝をピックアップ。楽天を戦力外となり、今季からヤクルトに合流、ここまでリーグ3位の打率.360、得点圏打率はリーグトップの.750(7日現在)となかなか勝ち星をひろえないチームにおいて希望の光となっている。

 西川に対しては同チャンネル内でこれまでも度重なりエールを送ってきたとあって高木氏も「やったらできるやないか」と評価。チームに対して、足、打撃など複数ポイントで貢献を果たしていると認めた上で「あとは続けろ」と愛情をこめてゲキを飛ばすシーンもあった。

 日本ハムを自由契約となり楽天への移籍初年度もスタートダッシュは良かったものの、その後失速したことで継続したパファーマンスを求めた。西川には「今年はやりそうな気がする」とかつて盗塁王にも輝いたスピードスターが再び輝きを取り戻すことを期待した。

 また中日からは今季から二塁を任された田中幹也に関して「しぶとさも持っているし、相手のすきを突ける選手」と高く評価。守備面も注目されている2年目内野手に関しては「ポジショニングがいい」と天性の才能も認めた上で、守備もさらに上達すると見た。

 ほかにも動画内では4年目にしてプロ初の開幕スタメンを勝ち取った中日外野手の三好大倫、DeNAの高卒2年目捕手の松尾汐恩、楽天の8年目捕手の石原彪、広島・田村俊介、阪神・前川右京などのロマン砲についても語っている。

 高木氏はこれら名前をあげた選手について「1度見てほしい」「何か訴えかけてくるものがある」とファンに対しても今後の成長を見守ってほしいとした。 

 まだシーズンは始まったばかりとはいえ、各選手の引き続きの活躍を楽しみにしたいところだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

今シーズン飛躍を果たしそうな選手 高木豊氏が注目する「近未来の捕手」「今年やりそうな気がする」選手とは