生見愛瑠が主演を務める新火曜ドラマ「くるり~誰が私と恋をした?~」(毎週火曜夜10:00-10:57、TBS系)が4月9日(火)にスタートする。このたび、WEBザテレビジョンでは今作でGP帯連続ドラマ単独初主演となる生見にインタビューを実施。オファーを受けた際の感想や、個性豊かなキャストがそろう撮影現場の様子、そして高い演技力が評価されている生見にとって転機となった作品などについて聞いた。

【写真】神尾楓珠“朝日”を近距離で見つめる生見愛瑠“まこと”

記憶喪失になったヒロインが “恋の相手”と“本当の自分”を探す

同ドラマは“恋の相手”と“本当の自分”を探す、指輪を巡るラブコメミステリー。記憶を失い”くるり”と世界が一変したヒロイン・まこと(生見)が、不安と同時に自分らしさから解放され、“私歴一年”の赤ちゃんとして、本当の自分らしさを探していく物語だ。

また、恋の四角関係を繰り広げる男性キャストとして、瀬戸康史神尾楓珠、宮世琉弥が出演。年齢もタイプも異なる3人だが、唯一の共通点は、記憶を失ったまことの自分探しの手掛かりとなる指輪がピッタリとはまること。物語が進むにつれて、3人との関係性だけでなく、まこと自身も変化していく。

■ “火ドラ”でヒロイン、まさかのオファーに「びっくりしました」

――女性に人気のTBS火曜10時枠での主演ということで、オファーを受けた際の心境はいかがでしたか?

素直にうれしかったのですが、それ以上に驚きました。自分の中で“いつかはやりたいな”と考えていたのですが、お話をいただけるとは夢にも思っていなかったので、びっくりしました。

自分が見ていた枠でもあるので光栄ですし、皆さんに胸キュンしていただいて非日常を味わってもらえるような作品です。いろんな憧れも詰まっていると思うので、そこも楽しんでいただけたらうれしいです。

――先日ドラマの正式タイトルが発表され、SNSなどでは驚きの声も上がっていました。

この作品にピッタリなタイトルだなと思っています。記憶喪失になってまことの世界もくるりと変わるし、男性キャストが演じるキャラクターの印象もくるりと変わります。全話見ていただくことでようやく“くるり”の意味が分かるんじゃないかなと思っています!

■“くる恋”は「ただのラブコメじゃないところが面白い」

――台本を読んでみての感想を教えてください。

“火曜夜10時”ということでラブコメ作品が多い印象だったのですが、今回のくる恋も胸キュンな要素もあるんですけど、謎が多い台本。原作もないので、台本をいただくたびにドキドキしながら読んでいます。主人公が記憶喪失という設定があることによって、世界がガラリと変わったりと、ただのラブコメじゃないところが面白いなと思います。

――主演ということでせりふ量も多いと思いますが、覚えるのに苦労されていませんか?

せりふ覚えはすごく速くて、これだけは特技にしたいと思っています。まことはたくさんしゃべるのですが、割と覚えやすいかもしれません。ちなみに、せりふ覚えは家ではなく、絶対に外でやるというのがマイルールです!

――主演として現場で意識していることはありますか?

“楽しい現場にできるように”ということを目標に現場に入ったのですが、最初から皆さんとても明るく、スタッフの方々も温かい方ばかりで。

座長らしいことはまだできていないのですが、雰囲気が良い現場なので、その雰囲気の良さが画面から伝わるんじゃないかなと思います!

――共演者の方とは現場でどのようなお話をされていますか?

先日やっと公太郎、朝日、律とのシーンがあって、初めて4人で話したのですが、どうやったらもっと距離が近くなるのかを考えた結果、あだ名で呼び合うことになりました(笑)。

皆さんから「めるるっていうあだ名があって良いよね」と言っていただいたので、あだ名をつけようという流れになって。

瀬戸さんは「こじじ」、宮世さんはまだ定まっていないので仮で「りゅびび」、神尾さんは甘いものがお好きらしいので「ふーさん」にしよう、となりました(笑)。

――まことを演じていて、尊敬するなと感じる部分はありますか?

監督と話し合ったときに「まこと記憶喪失になってしまうのだけれど、そこを引きずり過ぎないようにしよう」ということは決めていて。“しょうがないから前を向くしかない!”と切り替えて、自分探しの旅に出るまことは芯があってかっこ良いなと思います。

――逆に自分とは違うなと感じる一面は?

記憶がなくなる前のまことはすごく器用で、周囲に対して演じている部分があったのですが、(私は)人によってあんなに器用に演じ分けられないです。正直な性格なのでうそがつけないですし、それがコンプレックスでもあるので…まことは器用だなと思います。

■公太郎、朝日、律は「皆さんそれぞれに良さがある」

――撮影が進んでいく中で公太郎、朝日、律の印象は変わりましたか?

台本を読んでいると、公太郎に対して“すごく優しいな”という印象だったのですが、実際に演じてみると皆さんそれぞれに良さがあって。

公太郎のちょっとツンデレな感じもすてきだし、朝日の真っすぐに思いを伝えてくれる感じも、律のグイグイアピールしてくれる感じも、映像で見ていただけるとより魅力が伝わるんじゃないかなと思います。

――役作りをする上でのマイルールがあれば教えてください。

香りです。形から入るタイプなのですが、分かりやすい変化がほしくて。今回でいうと、まことは悪目立ちしないような生き方をしていた女の子なので、みんなが好きそうフローラル系の香りをつけています。元から香物が好きなのですが、香りで変化をつけると、バラエティー番組との切り替えにも効果的なんです。

――以前の取材で「撮影期間中は食生活が乱れがちだから自炊を頑張りたい」とお話されていましたが、クランクインから1カ月経ってみて状況はいかがですか?

全くできていないです(笑)。自炊をする時間がなく、何なら食生活は乱れています。“スープであれば作れそう”と思っていたのですが、主演ってこんなに時間がないんだと驚いています…何とか自炊も頑張りたいです!

――生見さんにとって女優としてキーポイントになった作品を教えてください。

元々俳優という職業に憧れがあったので、やってみたいなと思っていました。これまでいろんな作品に出演させていただいたのですが、皆さんから特にほめていただいたのは「風間公親-教場0-」(2023年、フジテレビ系)です。

バラエティーとのギャップを感じていただけた作品でもあると思いますし、自分の中でも「風間公親-教場0-」への出演を機に、演技というものにもっと向き合っていこうと思えたので、出会えて良かったなと思う作品の一つです。

――最後にドラマの見どころをお願いします。

記憶喪失になったことがきっかけで本当の自分と、指輪の持ち主である恋の相手を探していくのですが、登場人物たちも個性豊かなので、公太郎、朝日、律の中から好みの男性を見つけて、そして楽しんでいただけたらと思います!

「くるり~誰が私と恋をした?~」主演・生見愛瑠にインタビュー!/ (C)TBS