杉咲花が主演する映画『朽ちないサクラ』より、捜査権がない警察事務職員・森口泉(杉咲)が親友の死の真相に立ち向かう本予告映像と本ポスターが解禁された。

【動画】決して触れてはいけない“警察の闇”に立ち向かう――『朽ちないサクラ』本予告

 原作は、「孤狼の血」シリーズなどで知られる柚月裕子による同名小説(徳間文庫)。県警の広報職員という本来は捜査する立場にないヒロインが、親友の変死事件の謎を独自に調査し、事件の真相と“公安警察“の存在に迫る異色の警察小説で、続編『月下のサクラ』と合わせて累計27万部を刊行する人気シリーズとなっている。

 主人公の県警・広報職員26歳の森口泉を演じるのは、『市子』『52ヘルツのクジラたち』『片思い世界』と主演が続き、若手随一の演技派として絶大な信頼を集める杉咲花。『帰ってきた あぶない刑事』の原廣利が監督を務める。

 今回解禁された本予告映像は、桜が美しく咲き誇る中、ストーカー殺人、警察の不祥事、親友の死、事件が重なり合い緊迫する様子から始まる。捜査権のない警察事務職員・森口泉(杉咲)は、警察の不祥事が明るみになったことから、親友で新聞記者の津村千佳(森田想)が情報をリークしたのだと疑う。だが、千佳は「信じてよ」との言葉を残し、何者かに殺された。泉は「信じてあげられなかった」と自責の念に駆られ、物語が大きく動き出す。

 捜査に乗り出す県警捜査一課を指揮する梶山(豊原功補)、泉を上司として見守る元公安の富樫(安田顕)、そしてストーカー殺人の発端となった生活安全課で勤務する磯川(萩原利久)。泉が涙ながらに訴える「歪んだ正義」とは一体何なのか? 全てが明らかになる時、そこには決して触れてはいけない闇が存在していた――。

 あわせて解禁された本ポスターは、殺された親友・千佳の後ろ姿を中心に、その千佳を見つめる泉と富樫、そして真相に迫ろうとする梶山と磯川が桜の前で肩を並べる。複雑な表情の下には、それぞれの胸の内に秘めた“正義”との葛藤が隠されている。キャッチコピー「わたしを信じて。」に込められた、謎めいて重なり合う事件の真相に期待が高まる。

 また、新キャストが発表された。泉の親友で新聞記者役の津村千佳役に森田想、生活安全課の磯川の先輩・辺見学役に坂東巳之助、千佳の上司で米崎新聞社の記者・兵藤洋役に駿河太郎、千佳殺害の捜査線上に浮かびあがる浅羽弘毅役に遠藤雄弥、公安の警察官役に和田聰宏、千佳の母親・津村雅子役に藤田朋子という実力派俳優陣が顔を揃える。

 さらに、本作のムビチケ4月12日より発売されることが決定した。購入特典は、満開の桜をバックにまっすぐ前を向き歩き出す泉と、磯川、梶山、富樫が遠くを見つめる姿が印象的に使われた「オリジナルA5クリアファイル」となる。

 映画『朽ちないサクラ』は、6月21日より全国公開。

映画『朽ちないサクラ』本ポスター (C)2024 映画「朽ちないサクラ」製作委員会