特定非営利活動法人Alopecia Style Project Japan(以下:ASPJ)が、見た目の悩みを抱える人々の生活実態を解明する調査に着手しました。円形脱毛症や抜毛症などの毛髪症状を持つ15歳から65歳の毛髪疾患当事者(※以下:ヘアロス当事者)を対象に、見た目に症状がある方々が経験する美容体験の障壁を浮き彫りにし、社会的認識を改善することを目指しています。

メイクやスキンケアに対する意識、コスメカウンターでの体験、日々のサポートニーズについて深堀りし、ウィッグ使用者の心理や美容環境における生きづらさを明らかにします。
この取り組みは、見た目の症状に対する社会の理解を深め、美容業界のアクセシビリティを高めることを目的とし、ヘアロス当事者が社会に積極的に参加し、美容業界の提供するサービスを、誰しもが安心して享受できる環境を実現することを目指しています。

              

~ヘアロス当事者の美容に対する意識調査を開始~

円形脱毛症、先天性乏毛症、抜毛症、治療の副作用による脱毛など、様々な理由で毛髪(体毛含む)に症状を持つ15歳から65歳までのヘアロス当事者を対象に行われます。

2023年12月に実施した花王株式会社協力のメイクレッスン会では、ヘアロス当事者同⼠が参加者のため安心して質問をできる環境となった

▶調査の目的

ヘアロス当事者のメイクやスキンケアに対する意識と経験を調査し、彼らが直面する課題を明らかにすることです。この調査を通じて、ASPJは具体的なソリューションを提供し、今後の活動や交流会に活かすことを目指します。

▶調査期間:2024年4月3日(水)から2024年4月26日(金)まで

▶調査方法:webアンケート https://forms.gle/ozWEjAvXCYDpuhUg9

▶調査の背景

ASPJはヘアロス当事者の中にはウィッグを使用している人が多く、強い照明下での露出、髪を束ねられること、また至近距離での生え際の観察などに対して抵抗を感じているのではないかという仮説を立てています。

この調査を通じて、このような状況に対する当事者の感情や対応を詳細に理解しようとしています。

また、ヘアロスを含む「見た目に症状」がある方々が、コスメカウンターや美容サロンなどで感じる生きづらさを明らかにし、これらの環境がどのように改善されるべきかを明らかにする必要があると考えました。このアプローチは、見た目に関する症状を持つ全ての人々にとって、より包括的で快適な美容体験を提供することを目的としています。

メイクやスキンケアが自⼰流になったまま今に至ることでの悩みを参加者同⼠で話し合いました。

▶目指すもの

本調査はヘアロス当事者自身の声を直接聞くことに重点を置いており、メイクやスキンケアの習慣、コスメカウンターへのアクセス、美容部員とのやり取り、日常生活における支援の必要性など、幅広いトピックについて質問します。このデータは、ヘアロス当事者が美容部員のいる場所でも気軽に相談できる環境を整え、セルフケアの機会損失を防ぐために役立つことを期待しています。

ASPJは、本調査を通じて、ヘアロス当事者の現状をより深く理解し、社会全体の意識を高め、より良いサポートと解決策を提供するための貴重な基盤を築きます。

肌の乾燥などの変化によってもメイク品も選べるようになりました。
ウィッグを使用する人にとって、もみあげや産⽑がないため不自然感が出てしまうところをメイクでカバーできる方法を教えてもらっている様子。

ASPJについて:

Alopecia Style Project Japan(ASPJ)は、毛髪の症状を持つ人々とその家族のための支援と啓発を目的とした特定非営利活動法人です。私たちは、教育、啓発活動、支援プログラムを通じて、ヘアロス当事者が社会で自信を持って活動できるようにサポートしています。

配信元企業:特定非営利活動法人Alopecia Style Project Japan

企業プレスリリース詳細へ

PR TIMESトップへ