サッカー界きってのワルとして知られるジョーイバートン。彼は2021年から2023年までブリストル・ローヴァーズで監督を務めた。

そのブリストルで2020年から2023年までビデオ分析を担当していたジェイミー・ヘッジス氏が『Bristol Live』で当時の話を告白した。

現在、23歳のヘッジス氏は、20歳の若さでブリストルの分析担当に就任。4歳からシーズンチケットホルダーだったという彼は、18歳からの2年間はホームとアウェイの全試合を観戦していたほどブリストルを愛していたそう。

ただ、バートンが監督に就任するとクラブ内の権力闘争に巻き込まれることになったという。バートンは前任者が採用したヘッジス氏に対して冷淡な態度をとり始めたそう。

「最初の数週間はジョーイと話した記憶がない。何も尋ねてこなかったし、僕の仕事や経歴に全く興味を示さなかった。彼に問題はなかった。新任の監督にありがちなことだけど、かなり自信家だった。ジョーイが人(別の担当者)を連れてくる傾向があることは知っていたし、それは頭の片隅にあったけれど、それでも彼は僕と話をするだろうと思っていた。

その時点では何の問題もなかった。(前任者の)トミー・ウィドリントンが来ないようになってから、僕に対する彼の気持ちの変化を感じたんだ。何もなかったのに、少しネガティブになったんだ。

当時、ジョーイがすべてをコントロールしたいという大きな権力争いがあったことは知っている。トミーがまだクラブにいる間、彼はすべてをコントロールしたかったんだと思う。だから、何の根拠も意味もなく、彼は最初からトミーを恨んでいたし、僕がトミーの部下だったから、本当の理由もなく僕のことも恨んでいた。僕が何を言おうが、何をしようが、不必要とされた。最初から僕を必要としないと思っていたから。

ウィガンに1-2で負けた後、僕はノートパソコンで自分の仕事をしていて、他のサポートスタッフも一緒だった。ジョーイが入ってきて、彼が怒っているのがわかったんだ。すぐに僕のことを見た、あれで彼を怒らせたと思う。

彼は部屋にあったボールを拾うと、スタッフ全員の前で僕を指差してこう言った」

「『おい、おまえ、今すぐ外に出て、リフティングを50回しろ。そうしないと二度と会いたくない』ってね。最初は笑い飛ばしたんだけど、彼は本気だと言ったんだ。

外に出たけれど、僕は若かったので困惑したよ。50回もできなかった(笑)自分が世界最高の選手だと主張したことはないし、いつもプレーしているけれど、フレンドリーレベルでただ楽しむだけ。僕の仕事はサッカーができることは関係ない。プレーするのではなく見ることだから。

オフィスに戻ると彼はスタッフ全員にこう言った。『このクラブで俺のもとにいるのは絶対にサッカー選手にはなれないクソだ』と。実質的には僕のことを二度と見たくないってことだった。実際に彼と話したのはあれが初めてのことだったのかもしれない。

正直、本当に傷ついた。自分のクラブにために働いていたし、これ以上ないほど一生懸命に働いた。物事がうまくいなかったけれど、それがサッカーだ。あの時、トミーと家族に伝えた。彼が『違う方向に進みたいので、別の人間を入れたい』と言ってくれれば、それがフットボールなんだから、まあいいじゃないかと言えたと。

彼のやり方は間違っていた。彼はただのいじめっ子だ。僕のために立ち上がってくれる人がいなくなるのを待っていたんだと思う。トミーがいなくなった初日に彼は僕に詰め寄ってきたからね。本当におかしなことだったし、本当に楽しんでいたのに最悪の結末になった」

ヘッジス氏は父親もシーズンチケットホルダーだったほか、母親はクラブのプログラムを30年間も販売するなどブリストル・ローヴァーズを愛していたという。ただ、一家はこの一件でしばらく試合観戦に行けなくなったとのこと。ヘッジス氏は現在、別のサッカークラブでスカウトとして働いている。

類稀な才能を台無しにした10名の天才

バートンイングランド代表になるほどの才能があったものの、苛烈な環境で育ったこともあり、数多くの暴力沙汰を起こした札付きのワル。アカデミー選手の瞼に煙草を押し付けたり、ケンカを仲裁にしようとしたリチャード・ダンの骨を折ったり、練習中にウスマーヌ・ダボの顔面をブン殴ったりと悪行の限りを尽くした。引退後には泥酔して妻の頭を蹴り飛ばしたDV疑惑で裁判にもなっている。

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